ちょっと前になりますが。
積雪によって路面に雪が積もっていた時。公道ではない場所で、直線でのブレーキングによってABSを作動させたり解除させたりする練習をしてきました。
停止位置を決めて。低ミュー路をなるべく高い減速Gで止まれるかどうか。色々試すことができました(^-^)
積雪による低ミュー路。こういった路面は危機的な状況を低速で作り出すことができるので、とても勉強になりました。
その中で次のような体験をしました。
それは速度50km/hで直線路を走行して。0.3Gによるブレーキングをした時。ブレーキを掛け始めた初動段階でタイヤがロックすると。ABSが作動していても、ものの見事にタイヤは止まらず。スケートリンクを滑っているかの状態で、タイヤは滑り続けました。
速度も下がらずABSのみが作動し続けている状態。そして徐々にせまってくる敷地の外にあるフェンス。
その時のドライバー心理としては、こんなイメージです。
画像はスーパーGTのものです。
私の練習していた凍結路とはまったく違いますが。それでもブレーキを踏んでも止まらない、絶望的なイメージは同じです(笑)
凍結路で滑っていた時の私は。ただただ、せまりくるフェンスの前で、ABSを効かせてブレーキペダルを強く踏み込みながら。フェンス手前で止まることを祈っていました(^^;
その結果・・・。なんとかフェンス手前で車が止まって、事なきを得ました。
ブレーキの掛け始めの初動段階で、ABSが作動しタイヤが凍結路で滑りっぱなしになると。人は何もできなくなりますね(^^; その時の速度やブレーキの掛け始めの位置。ブレーキをかける強さなど。その予測の全てが甘かった事を、ABSが作動し続ける間に思い知らされる。気付くのが遅いですね(^^;
ちなみに練習ですので、同じ状態にもう一度陥らせてみて。今度は、ABS作動中にブレーキペダルを弱め、解除とブレーキロックとを交互やってみると。前回のロックしっぱなしの時よりも、気持ちですが手前で止まる事ができました。
凍結路では、ABS効かせっぱなしでもブレーキロックを解除させても、どちらも滑る距離は変わらないかなぁという印象です。
そのような制動距離よりも、ブレーキペダルを弱めてブレーキロックを解除するメリットは、「危機的状況を客観的に見つめて私は運転操作ができる、という心の余裕を危機的状況の中でも自分で作り出す事ができる。」ことなのかなと思います。
それにブレーキペダルを弱めると、荷重が前荷重から真ん中に戻りますので、ステアリング操作による横の荷重も使えるという選択肢も増えますし。
(ただし公道の積雪路では、滑っている中でステアリングを切るなんていう恐ろしい行動は、私にはとれませんw)
今回の経験で、絶望的な状況に陥ってもブレーキを弱めるという動きがとれるように。心の余裕をそのような状況下でも作っていくためにも。ブレーキを抜くという選択肢を持つ大切さを実感しました。
そういったブレーキを抜く動作。私はこの動画を見ながら、イメージしています(^-^)
(動画の一部のみを切り出しました。全再生時間 1分13秒)
(動画では、中谷明彦氏がフルブレーキングについて解説しています。動画最後のフルブレーキングで止まる映像が参考になりますね♪)
編集前の動画のフル映像は、
こちら
ABSはブレーキロックを防ぐ事を目的としたシステムであって、車が止まるまでの制動距離を短くするシステムではない、と理解しています。
(ブレーキをロックさせっぱなしに比べると、ABSが作動した方が制動距離は短くなるのかもしれませんが)
私も含めてですが緊急時に一般的なドライバーは、ABSを作動させるくらいの深いブレーキを踏むまでに時間がかかると推測します。そのため緊急時に、まずは、ブレーキを掛ける早いタイミングでABSを作動させる程の強いブレーキをかけられるように。意識していく必要があるのかもしれませんね。
なんだか雪道でのブレーキを弱める意識と、動画のブレーキング初動時のブレーキの強さの大切さ。相反するような気もしていますが(^^;
この相反する操作を、緊急時にどこまで意識して行えるか。私も今まで何度か経験していますが、このコンマ何秒の操作の選択で、一秒後の車の挙動が大きく変わってくるように思います。
(・・・一般の走行では、こんな危機的な状況に陥らせる事自体が、ドライバーにとっては「してはいけない事」になると思います^^;)
Posted at 2017/02/24 19:13:09 | |
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