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2017年10月14日

リヤドアスカッフプレートイルミ製作(後編)

リヤドアスカッフプレートイルミ製作(後編) リヤドアスカッフプレートイルミ製作(前編)ではイルミ本体の製作を行いましたので、次はその配線についてです。





前編で書いたように、ドアカーテシランプはそのドアを開けたときしか点灯しないようになっていました。では、リヤドアを開けたときにランプが点くようにするには?


リヤドアを開けたときに点くランプといえば、ルームランプがあります。ということは、ルームランプの配線から電源をとってくれば、リヤドアを開けたときに点灯するという目的は達せられそうです。これなら余分な回路を作らなくても、配線をひいてくるだけで済みます。

配線図集を見ると、実際、Violaのスカッフプレートイルミの配線はそのようになっています。ただこの配線だと、ルームランプの連動スイッチを切っているとスカッフプレートイルミも点灯しないことになってしまうのですが・・・・。Viola乗りの方、どうなんでしょう



他の方法としては、リヤドアのドア開検出スイッチ(カーテシスイッチ)から配線をとってくる方法があります。昔のクルマではルームランプやカーテシランプから直接カーテシスイッチに配線がつながっていました。

ですから、カーテシランプを増設するのも簡単でした。

しかし、現代のクルマでは間にマイコンが入っています。

このため、ドアごとにランプを点けたり、ドアを閉めてから消灯するまでディレイをかけたり、という細かい制御ができるようになっているのですが、逆にリヤドアにカーテシランプをつけるなど、もともとない機能を付け加えるのは困難になっています。

カーテシスイッチ自体の機能はとても単純で、単にドアを開けたときに導通する(スイッチの反対側が取り付けボルトを通じてボディアースにつながる)というだけのものですから、ここに線をつなげばいいだけのようにも思えます。しかしカーテシスイッチの先がマイコンにつながっているので、ここに12VからのLEDなどを直接つなぐとマイコンに過電圧がかかって壊れてしまう可能性があります。なので、カーテシスイッチを利用してLED等を点灯させようとする場合は、カーテシスイッチとマイコンの間にリレーをかませる必要があります。

リレーとしては、LEDをつなぐだけなら100mA程度の容量でいいので、メカニカルリレーでなくリードリレーやフォトMOSリレーを使う方が小型で低消費電力です。

あと、リレーやLEDを駆動するための常時電源をどこかからひいてくる必要があります。
ちなみにカーテシスイッチ周辺の構造は以下のようになっています(リヤシート取り外し後)。

○がカーテシスイッチですが、よく見るとすぐ近くの矢印のところに補機バッテリーがあるのがわかります。ですから、いちばん簡単なのはこのバッテリーから直に電源をとってくることです(必ずヒューズを入れてください)。


もちろんこれで実用上は問題ないのですが、後期SAIにはバッテリー保護のため一定時間が経過するとルームランプ等への電源をカットするリレーが設けられています(前期にはない)。となると、イルミの電源はこちらからとるのが統一性がとれているように思われます。一方でリレーの駆動はカットしてはいけないので別に常時電源も必要になります。この仕様を回路図にすると次のようになります。

なんか些細なこだわりのせいで面倒くささが倍加してしまったような気もしますが、気になってしまったものは元には戻れないので、このいちばん面倒くさい仕様で配線することになりました。
リレーには、フォトMOSリレーのTLP222A(今回の製作では2回路入りのTLP222A-2)を使いました。特徴としては、駆動電流が少ないことと(最小3mA以上、今回は5mA程度で使用)、容量も60V500mAと十分です。

製作した回路は、このようなものです。

両側の分を1枚の基板上に作っています。


ケースに収めました。


単体テスト中。カーテシスイッチ側端子(青)をアースに短絡したときに、カーテシランプ(-)端子(白)およびメインボデーECU側端子(緑)がアースに落ちることを確認しています。


あとこの回路を実際に作動させるためには、常時電源とアース、それとイルミの電源をとってくる必要があります。


イルミの電源は、カーテシランプのプラス側やラゲージランプのプラス側などからとることができます。常時電源もいっしょにとることを考えて、助手席前のジャンクションボックスから配線することにしました。

黄矢印がDOME CUTリレーからの配線(2C-40、赤)、緑矢印がラゲージランプのプラス側(2D-21、赤)です。通常は下側のコネクタ2Cからとる方が簡単そうなのですが、私の場合はオプション品の関係でコネクタ2Cにエレクトロタップがたくさんついていたため、上側のコネクタ2Dからとっています。常時電源については整備手帳の電源取り出しで作っていた配線から分岐させています。

この配線をリヤシートの裏側、リヤタイヤハウスの上くらいまで引っ張ってきて、そこにコントロールボックスを置きました。バッテリーから直でとった場合は右リヤに配置するのが自然でしょう。

カーテシスイッチとの接続は、将来、元に戻すことも考えて、エーモンの接続コネクター[2824]を使っています。近くにアースポイントがあるので、アースはそこにつなぎました。


右側も同じようにカーテシスイッチと接続します。

あとDOMEからのプラス配線とコントロールボックスからのマイナス配線を両側のリヤスカッフプレートまで配線します。もともとのViolaのスカッフプレートイルミには防水コネクタがついていましたが、防水である必要はないのと対応するコネクタの入手が難しいこともあって、市販品に付け替えました。

入手の容易さから、写真上に見えるエーモンの細線用カプラー[2810]を使いましたが、写真下のように純正DOPスカッフプレートイルミにも使われている矢崎の040型2極カプラー(配線コムの品番は2P040K-F/2P040K-M)を使うとより純正っぽくてよいかもしれません。

配線ができたら動作テストをします。

指でカーテシスイッチを押したり離したりして、


押したときに消灯、離したときに点灯することを確認します。

また、メインボデーECU側にもちゃんとドアの開閉が伝わっていることを確認しないといけません。

メーター内のドア開ランプが、カーテシスイッチ操作に応じて点灯/消灯すればOKです。



点灯時の写真は前編で出した通りですが、夜、リヤドアを開けたときにスカッフプレートイルミが点いてると、やっぱり気持ちいいものです。苦労しただけの甲斐は十分あったと思います。
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Posted at 2018/01/03 19:59:41

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旧車を修理しながら乗っていましたが,時代の流れには逆らえずハイブリッドになりました.今後は,主に静音・快適化を主眼に作業していきます.

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