この記事は、
ルーテシアはデート車なのか?について書いています。
LEDAさんのブログが面白すぎて、コメントに収まらない気がしたのでトラックバックしてしまいました。
LEDAさんの指摘が秀逸なんですが、ネタ元の東京カレンダーのルノジャポとのタイアップ記事がまず笑え過ぎて僕には結構ツボでした。
その記事
出会って10日目の男女が恋に落ちた謎のデートコースがオシャレすぎる!(前編)
出会って10日目の男女が恋に落ちた謎のデートコースがオシャレすぎる!(後編)
東京カレンダーは友人のレストランが何軒か大きく取り上げてもらっているのであまり悪いことは言いたくないんですが、改めて見るとこのタイトルもバズ狙いの糞サイトみたいでやっすいなあ・・・
LEDAさんの指摘のひとつは「この男が仏車乗るようなタイプに見えない」というものなんですが、
この男性の設定は「先週木曜日の合コンで出会ったばかりの淳さんは、
私よりも1つ年上の31歳で、大手総合商社勤務。背も高くて明らかにモテそうなひとだ。 」
31歳大手商社勤務というところはOKだと思います。たしかにイケメンで、婚活にいっぱいいっぱいになっている30代女子がナイフとフォークを持って襲い掛かりそうな、鉄板設定です。商社や外資系コンサルにいるいるwwwというタイプです。
しかしこれがルーテシアに乗り込もうとする絵の違和感が半端ない!!
記事にツッコミを入れながらも、この違和感の元はなんなんだろうか、と考えてしまいました。
上半身全部ビームスFに銀座ワシントンのローファーを素足にオン!というこのうさんくささがいかんのか??とも思いましたが、高そうには見えるがセンスの見えないこのデート服、この設定なららしいっちゃらしい感じもします。
やはり違和感はこの設定とルーテシアという組み合わせ…
「この男はルーテシアには乗らない!!」というタイアップ記事としては大暴投のキャスティングのまずさにあるのではないかと思います。
そもそもルノジャポが作った動画のほうは、そこまで違和感を感じません。
これはこの男性の一癖ありそうなこの髪型など薄幸そうな風体が寄与していると思いますが、この動画が機能するのは
広告の受け手がきちんと見えているからですね。空回りでこういうむちゃくちゃなデート企画を独りよがりで作り上げてしまいそうな雰囲気すら出ています。
決して秀逸な企画/広告とは思いませんが、そこはさすがにルノージャポン、自分の客がどういう人間かは見えているというところでしょう。安心して見られます。
翻って東京カレンダーのほうですが、
まずこのタイアップ記事は
婚活中の化粧品会社勤務のリエ(30歳)が新しい彼氏候補とデートに行ったら会社の名前も知らない仏車で都内を100kmひきずりまわされたが相手がイケメンで商社勤務だったので全部許せたという話です(ちょっと違う)。フルコースの皿と皿の間に各30分ずつ車に乗せられるというコースがあまりにひどいという点は元のルノジャポのレンタカー企画が悪いのでおいとくとして、このタイアップ記事が想定しているターゲットは2つです。
1.記事ストーリーの主人公のような女性
2.記事ストーリーの主人公のような女性を落としたいと思っている男性
このことは、煽りタイトルである「出会って10日目の男女が恋に落ちた謎のデートコースがオシャレすぎる!」からも明らかですね。会ったばかりなのに恋愛関係となりたい相手がいる人を想定しています。
(しかし何回も書きますがなんなんですかねこのタイトル…企画もののAVかと…)
まずこの時点で広告主であるルノー・ジャポンとその商品であるルーテシアをすっとばしています。言ってしまえばこんなもんどんな車でも(女性の自尊心を傷つけなければ)いいわけです。ルーテシアについては
「ねえねえ、ちょっと聞きづらいんだけど……、このクルマはなんていうブランドなの?」
「(笑)ルノーだよ。フランス車」
( ルノー?知らないなぁ… )
心の中でこっそりと首をかしげる。思えば、クルマの種類なんてほとんど知らない。でも、私でも知っているメーカーじゃない分、興味が増す気がした。うまく言えないけれど、ギラギラしてなくて乗っていて落ち着く感じ。
(中略)
「どうしてこのクルマにしたの?」
「自分らしさを大切にするフランス人の生き方がいいなと思って。車選びって、人生の選択に似てると思うんだよね。僕は、みんなと同じような流行りのクルマより、自分が素直に好きだと思えるクルマに乗りたいと思ってコレにしたんだ」
これくらいです。
ライターが車に微塵も興味を持っていないのがありありと伝わってきます(笑)
まずこの女性、ルノーも知らないとかバカにもほどがありませんかねぇ…トレンディドラマにしか興味がなくて時事ニュースは見ない派でしょうか。ライターさんも自覚しているのか「うまく言えない」と書いているので仕方がないですね。
この男性の購入理由もありえないくらいペラい気がしますが、ここが最大の違和感の出どころです。
独身、31歳でこの判で押したような髪型、髭、服を着る普通すぎる癖のなさそうな男が、ルノー?それもルーテシア(さらにインテンス、パッククルール ルージュ)を買うか??
普通に考えて、中古でも BMW 116i (白)か LEXUS IS、百歩譲ってVWゴルフかビートルあたりというところでしょう。一番ありそうなのは三茶あたりの都内一等地に居住で車を持たないという選択です。
好意的に考えれば、普段は仕事のためにハンコ服を着ているが、自動車だけは地が出てしまう、ということもあるかと思います。だったらデート服ももうちょい面白い服着ろや!!素足にローファー(しかもビットモカシン)とかつまんねーんだよ!と僕は声を大にして言いたい。
今日まで大勢のルーテシアオーナーにお会いして本当にいろんな方がいらっしゃいましたが、みなさんに唯一共通しているのは「一癖ありそう/一癖どころかn癖ある」というところです。
この男がもし本当にルーテシアを買っていたら、完全に隠蔽している分まず間違いなくものすごい性癖を持っていると思いますので要注意物件で、慎重なお付き合いを要すると思います。
それくらい、車の選択というのは人を表しますね。
ですから、「車選びって人生の選択に似てる」という淳さん(31)の言は確かにそうだと思います。それだけに、彼の人生の選択とルーテシアという選択が合致しないというちぐはぐ感が生まれています。
レストラン企画ということで東京カレンダーとのタイアップとなったのだと思いますが、外食産業雑誌に車の宣伝は荷が重かったんでしょう。
とはいえ、じっくり読んでみると、このカップルは最初のフレンチを前菜だけ食べて退店しています。車ですので当然アルコールも頼んでいません。海原雄山クラスで初めて許される所業です。
店にしてみたらこんなことされたらtwitterで「ありえない客が来た」と不満をぶちまけるレベルです。次の日にはメニューに「前菜だけのオーダーは承っておりません」と書かれていることと思われます。
そう考えるとこのデートを企画した淳さんはかなり空気が読めない男で、罰則規定がなければ何をしても許されると考えるアスペ気味というかガチアスペのきらいがあると思われます。天然なだけにおそらく仕事でもこういった横暴な手法を日常的に用いていると思われますので、会社のスタイルによっては(会社に対する忠誠心は皆無ながら短期的には)良い人材ですし、自分の利益だけを考えて転職できるタイプなので将来が見込めるとも考えられます。
なのでそのへんに気づいていないか気づいていて許容しているリエさんは淳さんと結構お似合いで、末永くお幸せにという感じではありますが、そういう前提だとなおさらのことルーテシアという選択は難しいですね…。
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ルーテシア4RS | 日記
Posted at
2016/06/04 21:32:29