先週の土曜日、Genki Racing Project チームの一員として、富士スピードウェイにて開催されたエコカーカップ2017に参加してきました。
ドライバーとしても参加が決まっていたのですが例によって支援システム(一部でオタケンシステムと呼ばれていますが、僕はライブテレメトリーと呼んでいます)も作っていたため、前日深夜11時を回るまでテストとバグ取りに追われ、そのまま荷造りをして午前1時半に出発しました。
午前5時にゲートが開くためなるべく早く現地について安心して寝ようという腹積もりだったのですが、結局着いてみたらあと二時間くらいしかなく、そして緊張もあって眠れず。
ま、イベント前寝られないのはいつものことなのでわかっちゃいたんですが、、
明るくなってみるとゲート前はなぜかルノーだらけ。
トヨタさん協賛のエコカーカップだというのにルノースポールばっかりなんですがなんなんでしょうねこれは(笑)
一番乗りでゲートインしたはいいものの別に場所取りがあるわけでもありませんでした。
とはいえ参加者登録、車検、テストラン兼クォリファイ、と朝からタイムスケジュールは詰まっています。
ピットそばに車を置き、そそくさと準備にかかります。
そして今回初お目見えの新兵器、元気テント!!
これまでのカビの臭いのするどこかのお古のテントと違い、フレームも軽くて移動も設置もしやすくて最高!!
記者会見すらできそうなサイドウォールも装備可能。テンションが上がります。
僕にとっての最大の課題は、ライブテレメトリーを動かすための車載側のセッティングをスタート前に完了することです。今回は3台同時出走しているため、3台のセッティングを行う必要があります。と同時に、スタート前のコースインのレギュレーションも事前には不明だったので、グリッドに並んだ段階で各車ログ取得をスタートする必要がありました。
Challenge180という最初に開催されたレースでは、クォリファイのタイム結果でグリッド順位が決まったのですが、これがまた70台以上の出走でグリッドがばらけるため、ホームストレート上に100mくらいの距離で3台がちらばっています。
おまけにコース内に入ったときにセッティングするスマホを一台ピットに忘れてきてしまい、それを取りに戻っていたらセッティングが間に合わないという状況に。そこで最初の一台をセッティングしている間に@uchi_shirouso さんに取りに戻ってもらいました。uchiさんほんとうにありがとうございました。
迫りくる眠気のなか全力疾走しながらホームストレートを駆けずり回り、なんとかセッティングを終え、スタートさせることができました。
今回追加開発した主な機能は以下
・セクションタイム対応
・理想タイムとの乖離表示機能
・地図上への軌跡プロット(レース中はクライアント端末に負荷がかかるため使わず。デバッグ/評価用)
・地図上へのセクションライン/ゴールライン等の表示機能
・レーススタートの自動判別機能
・ピットインの自動判別機能
・複数台数の同時出走対応
・途中エンジンオフされログが複数セッションに渡った際の対応
・設定した時間以上経過すると別レースと判別する機能
・タイム計測の正確さ向上
こんなもん仕事で依頼されたらやりたくないという気持ちも込めて100万~くらいの見積もりを返しますが、これは仕事ではないので本気でやるしかありません。
以前開発したベースがあったとはいえ実質3日でこれだけ拡張するのはなかなかチャレンジングでした。
正直に言って、よく動いたなと、、笑
これが動作している図
機器構成は車載側はOBD2ドングル+Androidスマホ、インターネット上にDBサーバー、閲覧側はWEBブラウザなのでスマホからも閲覧可能です。
構成としてはDB側にはあまり仕事をさせないスタイルで今回も開発しています。フロントヘビーになっており、閲覧端末に多大な処理を負担させていますが、これは将来的にはサーバー側に多くの部分を処理させることになるはずです。ただしフロントヘビーにしていたおかげで今回もスタート前の土壇場やレース中の設定変更に即座に対応できていることも否めず、ここのバランスをいつ崩すかはなかなか難しいところです。
いくつかのイレギュラーがありながらもシステムは順調に動いてくれました。
しかし3時間のChallenge180レースを終えた段階で一台の端末が異常発熱を起こしており、びびりました。enjoy60のスタートまでになんとかクールダウンしてくれましたが、これは今後なんらかの対応が必要と思われます。
レース結果のほうは、初参戦の我々は経験不足から来る情報の錯綜もあり芳しくありませんでしたが、enjoy60のほうは午前中の失敗を糧にクラス優勝したチームもあり、なかなかでした。
ただ最後のほうは天候が急変し、こんな感じに。
個人的にはドライバーとナビを一回ずつやりましたが、得るものがきわめて多く、出走できてよかったと心から思いました。首都高バトルのGenkiさん、DS Automobiles さん、イタリア発のエナジードリンク Go&Fun さん、Carolさん、その他協賛企業の皆様本当にありがとうございました。
あと、車に微塵も興味ないのにDB側コーディングを担当してくれた友人O君本当にありがとう。
システムとしても次への課題も見えてきました。今後どこまで使えるものになってくれるか楽しみです。
Posted at 2017/07/05 02:44:37 | |
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