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デミオのミラーサイクル、何で「遅閉じ」なのか分かりませんでした。

なぜって、その昔、ミラーサイクルの解説で、・・

吸気バルブを「早閉じ」にすると閉じてから膨張する部分が「断熱膨張」になって、シリンダーの温度が下がり、ノッキング防止に効果的なんだと、頭にたたき込まれていたからです。
・・これって、凄いアイディアですよね。

それに「遅閉じ」では、吸気パイプに吹き返してしまうではありませんか。


今日買ってきた「デミオの全て」を読んで氷解。

圧縮比をあらかじめ11にしてあるエンジン、その１部分を、わざと「吹き返させる」んだそうです。そうすれば、確かに膨張比は11なので、オットーサイクルよりも損失が少なくなるのでしょう。

・・で、・・・
これは、安く作るためなんですって。

コストを充分かけないカムシャフトで「早閉じ」をすると、バルブリフト量が確保できないんだそうです。なるほど理屈じゃ。
コンパクトカーで、連続可変バルタイ・・ってな訳にはいかないですものね。

「遅閉じ」は、普通のエンジンと変わらないコストで、圧縮比よりも膨張比を大きくする工夫だったんですね。

マツダの技術、侮りがたしです。

・・でも、吹き返す部分は、全て再吸入できるんだろうか？？