さて…このタイトルでこのクルマのカタログだとわかる人は結構少ないと思うんですが…
後期のキャッチフレーズ…「トヨタの天才タマゴ」と言えばピンと来る今回のクルマ…
初代エスティマ前期です♪
ここ数カ月前までコレの後期アエラスに親戚が乗ってたんですが、とうとう降りたようです…(苦笑)
自分も家がルシーダに乗ってたので、この親エスティマにも興味はあるんですねぇ♪
我が家がルシーダにしたのはディーゼルが良かったのと、親エスティマが大き過ぎるということ…(汗)
実際に日本で取り廻すには大きかったこのクルマは弟分のルシーダ/エミーナの方がよく売れたようですね。
さて…そんな初代エスティマは見た目とは裏腹にもう21年前の1990年にデビュー…(汗)
全然最近のクルマに見えるんですが…(汗)
実際にデビュー当初はかなり斬新で、それまでの商用車然とした各社の豪華1BOXが一転して古く見えてしまう衝撃度でした!!
ただ…このクルマが不運だったのは、その斬新なボディとエンジンだったのですが、それに尽きましては後述…。
マニアックな?ネタとしましてはアニメ版クッキングパパで荒岩家の初代愛車に抜擢されています(爆)
凄く綺麗で斬新なデザイン…しかも当時のワンボックスとしては、珍しいワインレッドをイメージカラーとしたのが更に衝撃的でした♪
あまりに個性的なデザインでしたので、カスタムのベースにも好評で、90年代末期には、当時大人気だった20系セルシオ後期の顔面をいれた「セルティマ」なるカスタムカーまで開発されました♪
このエスティマ登場から数年の間に各社似たり寄ったりのクルマが登場し、それらがやがてミニバンと呼ばれるようになり、今に到ります。
ちなみにグレードは1グレードのみの展開で、モデルライフ途中から、8人乗りのV、エアロ仕様のアエラスなどグレードが増えていきます。
ただ、このエスティマが市場に受け入れられなかったのはボディサイズにあります。
日本では全幅が1800mmもあり、当時の日本車としては非常に大きく取り廻しに難があったと…(汗)
逆に主な市場となるはずだった輸出先のアメリカでは逆にボディが小さいと…(苦笑)
まさに帯に短しタスキに長し…(爆)
インパネもこれまた非常に斬新で当時の日本車ではどのクルマよりも斬新だったかもしれません♪
しかし、これがまたクセモノで、ダッシュボードの奥行きがかなりある為、非常に掃除がしにくく、また、曲線で構成されたインパネの為に物が置けないという、完璧なデザイン重視なものでした…(苦笑)
そしてサイドのレバーは珍しい右側なんです…(汗)
さらに運転席のリクライニングレバーは左側…(汗)
ウチの親父は何回サイドと間違えてシート倒したことか…(爆)
そんな初代エスティマの室内空間は非常に広大で、快適なものです♪
そしてこの独特のシートは前期型特有です♪
もうこれだけで近未来的なクルマですね♪
中期型からはコストダウンのせいか、一般的なシート形状になりチョット残念でした…(汗)
そんな初代エスティマ前期は4WDで車両重量は1800kgを越えるのに、搭載されたエンジンは2400ccの僅か135馬力のモノ…(汗)
兎に角コレが走らないわ燃費悪いわで評判でした…(汗)
後期ではコレにスーパーチャージャーを搭載して、パワーアップするんですが、これまた燃費がさらに悪化…(泣)
それなら単純に排気量をアップしたエンジンを載せればいいと思いますよね??
これには実は裏事情がありまして…
本当は新開発の2ストエンジンを載せる予定だったんです!!
しかし…
排ガス規制で引っ掛かり計画はボツに…(汗)
苦肉の策でハイエースのエンジンを75度傾けて搭載し、やっと生産されることになりました…(苦笑)
なので、エンジンルームがこのエンジンでもやっとのスペースでしたので、結局スーパーチャージャーを載せるのがやっとだったそうです…(汗)
また、無理に75度傾けているので、変な場所からオイル漏れを起こしたり、ミッドシップに配置したことで、補記類を回すシャフト(通称:エクイップメントシャフト)が10万キロで必ず寿命が来たりと散々なことに…(汗)
しかし、ミッドシップに75度傾けたこの策が、重心を下げることになり、ハンドリングが向上し、その独特なハンドリングから「ミニバンのセリカ」とも呼ばれました♪
このハンドリングの良さの為、未だに他のミニバンに買い替えずにエスティマを所有するオーナーさんが
多数いらっしゃるのも事実です♪
バブル時に出たクルマならではということで、この初代エスティマは装備も非常に充実しています♪
アイスメーカー付き冷温蔵庫なんてものまであります♪
ただ…カップホルダーは人数分ありません(爆)
キーレスが普及し始めたのもこの時代からなんですが、写真のボタンはキャンセルボタンですかね??
そ~いえば、スライドドアのキーシリンダーで全ドアの施錠/解錠が出来るのもこの初代エスティマの特徴でした♪
自動車用ファクシミリなんて時代ですね…(笑)
いたずらFAXされた日は車内は紙だらけ(爆)
うん…車内FAXいらねぇ…(苦笑)
おまけ
コレが試作された2ストエンジンです♪
ガソリンとディーゼルと両方開発されたのですが、結局市販されずお蔵入りとなりました…(汗)
コレが搭載されていたら更にこのクルマは独創的なものになっていたでしょう♪
一方コチラは、91年の東京モーターショーで発表されたエスティマ リモというクルマです。
エスティマをVIP専用に仕立てた1台で、約20年後の現在、アルファードやヴェルファイアなどでこのような仕様が市販されている模様です♪
そんな初代エスティマはボディサイズが中途半端になってしまったことや、2ストエンジンが搭載できなかったという悲運の名車になってしまいました…(汗)
しかし、それで採算がなかなか取れなかった為、簡単にモデルチェンジを許されなかったので、幸か不幸か99年までという長いモデルライフとなり、今でもバブル時代に開発されたクルマとしては、比較的高年式の車両がかなりお手頃な価格で買えます♪
クオリティは間違いなく高いクルマですので、前オーナーがきっちりメンテナンスしている車両であれば今が底値で非常に買いの1台だと思います♪
安価で高品質!!
しかもバブル時代の開発で最終型は比較的高年式…
旧車は欲しいが、買ってしまうと奥さんに嫌な顔をされてしまうそこのダンナ様…
ミニバンで広々!!家族全員大喜び♪
と、いうことで初代エスティマなんてどうでしょう(笑)?