前回のブログでも前フリしましたが、本田技研工業は四輪車を販売開始した直後の黎明期から小型二輪車(当時はミニバイク系)との融合を考えていたようで、車載を意識したパンフレットやカタログなどを数多くリリースされてきました。
トップ画像は、二代目ステップWGN(RF3系)と同時開発され、当時のオプション扱いとなっていた「ステップCOMPO(フルオプション仕様)」です。
ほとんどがWebの拾い画像で申し訳ありませんが、当方の拙い記憶と当時のパンフレット等から時代経過の推移とともに考察してゆきたいと思います。
アメリカンワゴン?+モンキーZ50M(イラスト)
時代背景から察すると、60年代のアメリカ・オレゴン州あたりでしょうか。
森林公園にピクニックに来た若いカップルが、左ハンドルのワゴン車から仲良く「初期型モンキー・Z50M」を車載状態から積み降ろしている風景画です。
画像から判断すると、「角タンクのダウンマフラー仕様」ですから、極初期型のようです。
このように、ミドルサイズワゴン+小型バイクを車載というのはアメリカ大陸からのムーブメントだったのかと考えられますねー
モンキーも、元々車載されることを前提に開発されていたようで、ハンドルバーとシートをコンパクトに折り畳めるようになっていて、最近まで販売されていたAB27型モンキーまで折り畳みハンドルが採用されています。
ステップVAN?+モンキーZ50Mアップマフラー仕様
車内側からの画像ですので車種がいまひとつ不明ですが、日本人らしい若きカップルがこれまた折り畳んだ状態のモンキーZ50Mを積み降ろししている状況です。
モンキーの全長に近い室内幅でバックドアとリヤゲートの形状から、当時のホンダ軽バンであるステップVANではなかろうかと思います。
乾燥重量53kgと発表されていた当時のモンキーZ50Mですが、2人で腰の高さまで持ち上げるのは相当の力仕事となるのは想像に難しくありませんwww
ガテン系の若い野郎2人でなら兎も角ry
99セダン+モンキーZ50A(Fフォーク固定式)
このパンフレット画像、大スキです♪
ノーヘルで走り回る時代背景といい、7:3分けの男性の頭髪といい、振り向いた女性の笑顔がとても昭和チックですね!
テールゲートが開かない固定式の99セダンのトランクに無理矢理載せている感満載ですw
このモンキーはタイヤサイズが5インチから8インチにサイズUPされ、Fフォークにサスペンションが奢られたZ50Aの初期型です。
んでも、この状態では絶対にトランクが閉めれないと思うのは自分だけかなぁ?
この型が販売された2年後にはFフォークが分割可能となったZ50Zが発表されるのですが、Web上では車載状態の画像が見つかりませんでした。
Fフォークが分割できれば、多少でも車載作業がラクになると思われますが・・・(^^;
77セダン?+ダックスホンダST70(Fフォーク分割式)
これまた強烈な画像ですねーwww
父娘がモデルでしょうか、んでもどうやってダックスの胴体だけトランクに積め込んだのか不思議です。
で、その取り外したFフォークは後部座席にでも放り投げておくのでしょうか。
こんな苦労をしてまでも車載にこだわった当時のホンダ開発陣鋭に感心するやら呆れるやら。。
小型のモンキーならば理解できそうなFフォーク分割式ですが、それよりも一回り大きいダックスのその機構って不要じゃね?
ダックスもモンキーも盗難防止用のハンドルロック機能がありましたが、そもそもFフォークが分割できてしまったら本末転倒ですがなwww
このフォーク分割機能、当時は運輸省の認可を通ったのでしょうが、現代の国土交通省では絶対に通らないでしょうね!
初代シティ+モトコンポ
時代は巡って80年代です。
このモデルから正式に車両純正オプション扱いとなりました。
『クルマにCAR-SET IN バイクもコンポになった。』 というキャッチフレーズが冠されていますね!
車載される事に徹したモトコンポはハンドルとシートとステップを収納するとスクエアな形状となり、車体に装備されたアンカーで四輪車のトランク内に確実に固定できます。
また横倒し車載にも対応できるよう、燃料タンクを密封できる機能とかキャブレター内のガソリンを抜く機能とか小型6Vバッテリーを容易に取り外せる機能とか、アイデア満載です。
しかしながら当時販売面では思わしくなかったようで、車体サイズの小ささに所以する走行安定性の不満や実際に購入しても実用性の低さから販売から数年後には在庫がダブついていたようで、最終的には箱入りの新車状態で廉価投売りされていたことが記憶に残っています。
生産中止から数年後、某コミック誌に連載された「逮捕しちゃうぞ!」などの影響からか中古車市場が暴騰し、現在でも高値安定した価格で取り引きされているようです。(Y!オークション調べ)
2代目ステップWGN+ステップコンポ
平成に入り、一度はあきらめかけていたプロジェクトが再始動しましたwww
内燃機関(ガソリンエンジン)を搭載する小型バイクの車載が当局不認可だったのかどうかは解りませんが、今度は電動アシスト自転車を車載するというコンセプトで2代目ステップWGNと同時開発された、その名も「ステップCOPMO(コンポ)」がリリースされました。
クルマの方にはバッテリーを充電するAC100V電源がオプション設定され、カーゴスペースには車載用の専用ケースまでも用意されました。
『クルマで遠方に出掛け、現地でバイクを楽しむ♪』 というコンセプトは当時も昔も不変ですね!
しかしながら、販売面では以下略
平成13年当時、当方もモデルチェンジしたばかりのこの2代目ステップWGN購入と同時に、ショールームに展示されていたステップコンポにツバを付けました。
展示期間が終了次第、D店長から融通を利かせてもらって新古車価格で入手し、17年経った現在でも所持中です。
当時小学校低学年だった長男坊も興味津々だったのですが、中学生になってからはトンと興味を示さなくなり、代わりに現在中二の次男坊が最近になって興味を示しだすという堂々巡り状態ですwww
当然、20年近く経っているリチウムイオンバッテリーは死んでおり、純正供給もあてにできません。
幸いその手のバッテリーを再生する業者が存在することを知り、比較的廉価で復活させることに成功しました♪
スタイリッシュな外観は現在でも色褪せず、モトコンポ程ではありませんがマニアにそれなりの価値で取り引きされているのは皮肉なものですね。。(^^;
カタログ抜粋
では、また機会があれば♪♪