2016年11月21日
下駄車 10万キロ越え
先日、通勤途中に我が愛車、エッセが10万キロを越えました。7年と4ヶ月であります。
免許を取って以来、ずっとクロカン四駆ばかり乗り継いでいました。四駆以外は眼中に無い車生活でしたが、生活様式の変化、走れる場所の激減や思うところあって四駆を降り、通勤に毎日往復50キロ程度乗るので燃費が良くてお金のかからない車にしようと選んだのが軽自動車のMT車でした。
それまで乗っていたデリカスターワゴン。素晴らしく便利で重宝する車でした。しかしながら独りで通勤するのに8つものシートは無駄に思え、車検・整備に40万円の見積もり。当時施行された「エコカー補助金」の対象でもあったので25万円の補助金に目がくらんで乗換えを決意。デリカの代車で乗ったオプティがなんとも小気味良く走り、小さな車体を走らせるのが大変面白く感じていたのでファミリーカーを嫁さんに託し、自分は小さな車にしようと考えました。
行きつけの車屋がスズキの代理店だったのですが、当時のアルトのデザインが全く好みではなく、「暑さ、寒さに雨露しのげればどうでもいい」とはいいつつも一応は趣味を通してエッセに決めました。
オバちゃん相手のゲタ車としての位置づけで、ミラの格下という存在でしたが、そのチープさと潔いまでの「何も無さ」。が気に入り、昔に見たルパン三世の映画「カリオストロの城」のオープニングシーンで見た、ルパンと次元がフィアット500で野宿するワンカットに強烈に憧れ、なんとなくフィアット500にも似ているのも動機の一つでした。 甲斐性ナシにはフィアットなんぞ買えませんし・・・・これでキャンプに行けたら楽しいだろうなと。
何もいらないとは言いつつもハンドルとフォグランプは嫁さんにお願いして付けました。あまりにノッペリとした面構えなのでアクセントとしてフォグを。「毎日握るモンだから」と高価な純正MOMOのハンドルを。 「え!?ハンドルってこんな高いの?」すみません。
嫁さんの専用車の右側スライドドアを電動にするかどうか協議したのですが、その費用とハンドル代は同じでした・・・・・・
それまで乗っていたのが牛のようなディーゼルだったので、エッセの走りは新鮮でした。今までクロカン四駆ばかりに慣れた身にはまるでサルーンのような滑らかで軽快かつ伸びやかな加速と乗り心地のよさ(笑)
簡素な装備ゆえの車体の軽さもあるのでしょう。「重力下で運動する物体は軽いほど有利である」とはよく言ったものです。非力なエンジン(それでも58馬力もあります)ですが、加速は軽快で燃費重視のギア比ながらもキビキビ走り80キロクルージングなどは快適な速度域です。軽さは美徳。
燃費もイマドキのエコカーがアイドリングストップやハイブリッド、高圧タイヤや樹脂ボディ。リアガラスの小型化やガソリンタンクの小型化など涙ぐましい努力をしている中で、「何にもしてない」のに実質燃費は18キロ~20キロと大変優秀。エアコンは容積の小さな空間に他車と同じエアコンを積んでいるからか?強力に効きますしヒーターの回りも早いです。
積載量の少なさはキャリアで補ってますが、長尺物も積めるのでかなり便利に使えてます。仕事で脚立や材木の運搬等も。リアシートを畳めばそれなりに積めるので不便は感じません。息子と二人で遊びに行くには十分すぎるほど。
とにかくお金のかからない車で、オイル・バッテリー・タイヤ等の消耗品はホムセンやカーショップの格安品で済みますし、10万キロを経た今まで、故障もなく良い子で走ってくれてます。
良いことばかり記してますが、最近の「高額軽自動車」志向の方々には見向きもされないジャンルの車です。安っぽいペラペラ樹脂のインパネやハイバックのコストダウン満開のシート。遮音材など一切無いにぎやかな鉄板むき出しの車内。フニャフニャな足回りに子供しか我慢できないリアシート等々。
私にとっては「望むところだ!」ってな内容ですが(笑)
「費用はかけるより削るほうが。重さは増やすより減らすほうが困難である。年に数度の便利さよりも毎日の便利さを!」
どなたかが雑誌で書いていた軽自動車のコメントですが、まさに同意。もちろん嫁さん専用車のファミリーカーあっての贅沢な話ではありますが。
そして先日10万キロを迎えました。200万円を越える軽自動車が走り回る昨今では、もはや販売されないであろう利幅の少ないこのジャンル。末永く乗りたいものです。 趣味として高額なスポーツカーをもつ甲斐性のないおっさんには可愛く便利な車です。
チープな軽自動車のMT。いかがでしょうか?結構面白いです。
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Posted at
2016/11/21 06:32:36
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