三菱自動車の不正について

最近読んだ本にこう書いてありました。

　日本人は「画家が生命をふきこんだ名画」「職人が精魂を込めてつくり上げた道具」といったものに生命が宿ると考えてきた。そのため近年までの日本人はさまざまな品物を大切に扱った。

これらの、ものをつくり出すことを重んじる発想が、今日の日本の工業社会を生み出した。日本の企業がよい工業製品を生み出すことを自分たちの使命と考えたことによって、日本は輸出大国になった。ゆえに世界中が日本の「ものづくり」の技術の高さを評価した。（「日本人なら知っておきたい神道」より一部抜粋）

どんびゃくしょうさんのおっしゃるとおり、今回の件は三菱自動車だけの問題ではないと思います。日本の基幹産業である自動車業界しかり、果ては日本における「ものづくり」を行っている企業全般に言えることだと思います（もちろん真面目に取り組んでいらっしゃる企業も沢山あると思いますが）。

ここ数年の相次ぐ不正発覚や事故などをみていると、それらの責任ある立場の人たち（少なくとも会社の行くべき方向性を決められる人たち）が責められるのは仕方ないと思います。そこにはいろんな事情があるんでしょうけど、「日本のものづくりを担う企業の経営サイド側におけるモラルハザード」ともいえる事例が多すぎる気がします。対して、そんなことは全く知らされず、下で真面目に働いている人たちや下請けの企業、その家族の方々が最終的に一番割を食う、というのは本当にカンベンしてもらいたいです。

僕らが子供の頃は「日本のものを買っておけば間違いない！」って自信を持って言えてた時期がありました。時代が変わってもその根幹の部分（「精魂」とでもいいましょうか）は忘れてはいけないんじゃないかと思います。ものづくりを行う企業側も、それを扱うユーザー側も、いま一度原点に戻って考えてみる必要があるのかもしれません。


長文すみませんm(__)m　
「みんカラ」からちょっと飛び出しちゃいましたかね？

こんな小さな島国に、7つも8つも自動車メーカーが存在する。
そのどれもが4つのタイヤとエンジンが付いていることを除き、全社違うベクトルを持って商品、作品を世に送り出している。
これは我々日本人が世界に誇るべきことだと思います。

自動車産業は今、一心しなければならないとおもいます。
決して他メーカーの不正で丸め込んではいけないと思います。
まさしくmasachiroさんの言うところが僕でいう「一心」です（心を一つにしようではなく、今分岐点に立たされていて、今までの様にはいかないよね、これからの事について考え直していきませんか？の意）

トヨタが世界一だから三菱は関係ないのですか？
マツダはヨーロッパでの売上高が過去最高益だから、関係ないのでしょうか?
一方、世界の人はどう見るでしょうか。
三菱が不正やっているのなら、トヨタもやっているんじゃないの？大丈夫なの？と、見るのが普通じゃないですか？

明るみに出てしまった以上後戻りはできません。
これから各メーカーがどのように対応していくかが重要になっていきます。

三菱においては会長辞任なんてニュースが流れましたが、それで本当にいいのでしょうか？この事件が終息し、信用を取り戻しそこで辞任じゃないのですか？
「俺知ーらね」この時点で私は三菱自動車の運営自体を疑いますね。

膿を出し切り、ますますの発展を業界にもたらすことを切に願います。