鍵の分解整備（その3）

その2最後、この写真を撮影後のお話。
はい、お約束のようにバネの皿（綿棒のふた）をひっくり返すのであります(^◇^;)

拾い集めます。
「1本、2本、.・・・・、7本・・・あら1本足りないわ・・・（涙）」（四谷怪談風）

シムが8本なのでバネも8本なければいけないのですが、7本しか見つからない訳です。
まあ最悪、新品なり、中古でシリンダーを購入し、バネだけ調達すればいいのですが・・

とりあえずいつもの通り既出のディーラーM氏に相談。「やってもーた」と・・
時代の変化で、最近はほぼキーレス。
ほとんど付き合いが無くなってしまったが、「Hキーロック」という鍵屋さんを紹介してもらった。
昔はよくいろいろ頼んだとの事。
早速電話をして事情を説明したところ「多分無いな～。でもとりあえず無くなった同形のバネを持って明日店に来い」と。
翌日、指定した時間に店に行くと、おじさんが一人とカウンターに箱が置いてあった。
「あはようございます。昨日電話した者ですが・・」
「マツダだよね？」おじさんは箱をゴソゴソあさり始めます。
シム、バネ、鉄の玉、シリンダー、シリンダーケース・・見たことあるパーツがいっぱいあるではないですか！
マツダ専用の箱みたいです。
電話では「もう無いよ」なんて言ってましたが、ちゃんと取り置いてあるんですね。
「昔は良く車のカギやったよ。最近は老眼で細かい仕事は出来なくなってきたから、家の鍵とかばかりだね。」
「ほら、このバネだね。予備で2本持っていきな。」
「お代は？」
「いらないよ、そんなの」

何か少しいい話。
かくして組立作業を再開することが出来ました。

今回はこのリチウム系のグリスをセレクト、200円。

バネに少量のグリスを塗り、スプリングを仕込んでいきます。

シムにも綿棒で塗っていきます。
薄く全体に。
鍵の通る真ん中の穴付近は特に薄くぬります。
鍵の抜き差しで鍵にべたべたグリスが付くの不快ですもんね。

片面終了

反対側も同じ。
シリンダーはこれで完了。

シリンダーケースの仕込みにかかります。
この小さな穴に・・

バネ（2ミリ）、鉄の玉（1ミリ）が入ります。
超絶細かい作業です。。