初めて奈良の宿泊旅行に、出掛けました。
山の中なので、スタッドレスタイヤが活躍するかと思いましたが、今回も気温が高くて、雨でした(笑)
宿は口コミ情報を見ての予約でしたが、評価通り外観は相当古さを感じます。
レトロな感じの受付で話を聞くと、泊まり客は我々だけとのことで、ちょっと不安に。
チェックインまで2時間はあるので、雨の中、嫁が行きたいという信貴山・朝護孫寺参りにテクテクと。
雲が低く、麓から見える本堂は幻想的でした。
まずは嫁が集めている朱印記帳に銭亀堂を目指します。
お堂は撮影禁止でしたが、芸人のサインがいっぱい。お金のニオイがぷんぷん(笑)
朱印場の女性の勘違いで?祈禱の場に通されて、嫁さんは祈禱を受けることに。
寒い中、しばらく待つと、お坊さんが来られ、ホラ貝を吹き始めました。
初めての生ホラ貝、テレビで聞いた音色とちょっと違っていて、笑ってしまいそうになりましたが、ここで吹き出したらバチがあたると必死に堪えました。
今度は太鼓を叩いての読経ですが、こちらは凄く迫力があり、外国の方々が好みそうな感じ。寒かったけど、貴重な体験ができました。
外はもう、宿に戻りたい気分になるぐらいの本降りですが、嫁さんは毘沙門天王に向かっていきます。着いた頃には靴の中はびしょびしょですわ。
結局、2時間近く、雨の中を歩き、「寒修行」を終えて、ようやく宿に戻れました。
部屋に通されると、信貴山が眼前に広がる大きな窓と、客室露天ぶろの明かりが、なんとも良いバランスを醸し出していて、外観からの不安一蹴、テンションはマックスに。
仲居さんが露天ぶろに湯を張ってくれていたのですが、冷えた体を暖めたいので、大浴場へ行きました。
他に客はいませんので、これ以上の贅沢はありません。脱衣場の壁は土壁で木もふんだんに使われ、小さいながらも気分よく入浴できました。
100年の歴史ある旅館らしいですが、我々が滞在した空間は5年前にリニューアルされ、和モダンな感じで統一されていて、良かったです。
夕食は・・・
安心して下さい。奈良に旨いモンありでした。(笑)
料理の献立は、凄くないですが、全ての料理にきめ細やかな繊細さが感じられ、薄味がわかる人には、最高のもてなしだと思いました。
この外観で(失礼)、100年も続いている理由がわかったような気がします。
ちなみに、我々が泊まった日はたまたま1組だけの宿泊でしたが、翌日は満室だということで、ラッキーだったみたいです。
翌日は、安倍文殊院のご本尊、国宝・木造文殊菩薩騎獅像を拝観しましたが、7㍍もある、実物を見てみると、凄いオーラを感じます。霊感は全くない私でも、本堂は空気が違うことを感じる空間でした。
ここでも、朱印をもらって、帰宅しましたが、仏教美術に目覚めたかも知れません。やっぱり、本モノは見る物を圧倒しますね。
奈良に旨い物ナシなんて、言ったのは、誰だか知りませんが、老舗旅館の夕食の実力は全国屈指かもしれませんな。
一見、豪華に見える、伊勢エビや魚の姿造りはありませんが、最近ではどこでも珍しくありませんし、本当においしい魚介は少ないですね。
普通の料理が(食材は豪華でなくても、良い物を使った)おいしい旅館がもっと見直されてもいいのではないでしょうか?
最後に泊まった宿は「柿本家」という所です。
このご時世、このサービスを維持するのは大変でしょうが、これからも繁盛して欲しいと思わせる、お宿でした。
Posted at 2016/01/31 15:57:55 | |
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