夜7時過ぎたころには、僕はすでに疲れてしまっていた。こういうイベントは慣れていない、というより、初めてだった
瘦面。バレエの発表会やオーディションとはずいぶん違う。当然だけど……。
ことが起こったのは、僕が音楽と人の熱気に疲れてしまって、メインステージからなるべく離れて、ラムネのビー玉はなんで飲みにくいのに入っているのかと思いながら(コレがふただと後で知った)、芝生に座り込んだときだった。
一瞬息が吸えなくなった
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空間異常。
レイヤーだ、っていうのはすぐわかったけど、どうしてここでレイヤーが発生するのかってことまではわからない。
一度目の異常が、その、呼吸が圧迫されるほどの空気。それはすぐ元に戻った。次に大きな振動。地震とは違うんだ
home gym equipment。一度持ち上げられて、地面に押し付けられるような感覚。その後雰囲気が一変した。
さっきまでの賑やかで楽しい森林公園じゃなくなってた。
音楽が止まって、人がざわざわいう声だけが聞こえてた。
そしてなにより「こと」が起こる前と違ったのが。
世界だ。
僕たちの知っている、知っていた世界とは違う
楊海成、別世界に放り込まれたようにも感じる異様な雰囲気、異様な風、異様な空気。
地面や空、木々。
全部がさっきまでとは違ってしまった。
見えている風景が現実味を失っていて、映画のメイキングなんかで見る、セットみたいな感じなんだ。説明しにくい。とにかくリアリティが失われていた。
芝生は芝生のふんわりした感触ではなくなっていたし、空は絵の具でベタっと塗られたみたい。風はエアコンの風みたいに味気がなくなっていて、湿度や香りをともなっていない。
異常事態だった。
センリとリョウくんと合流しなきゃ。
いそいでスマホを出すけど。
やっぱり、の圏外。
連絡手段がまず絶たれる。これはどの現場でもよくあることで、電波的な現象としても、相手の意図的な攻撃としても多い。
走って探すしかなかった。あっちも僕を探してるはずだ。
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2015/08/20 15:37:41