時をさかのぼること4年前の2015年2月14日
世のうら若き女性たちが、カカオが原材料の洋菓子片手に、まるで餓えた獣のように狙った獲物(♂)をロックオンしているさなか、
私は血で血を洗うその狩りに巻き込まれる気配を微塵も感じないまま、当時の愛車であるレガシィ(BP5)のミッション不調でディーラーにおりました。
その際のやり取りは書くこともめんどいので省略しますが、急きょ当時まだ出たばかりの新型であるレヴォーグの値引き交渉を始めたのであります。
そして翌15日には、値引きが25で合格、30の大台に乗ったら大成功と言われた時代に40以上の値引きをさせるという力業を成し遂げ、契約を交わしたのでありました。
そういえば、あの時営業さんは物凄く青い顔してた様な気がするけど、きっと気のせいに違いない…
時は過ぎ、いつもお世話になっていた営業さんはディーラーの副店長へと出世され、営業の担当者はまだ20代のあんちゃんに変わりました。
そして今年の2月10日(日)、レヴォーグの12カ月点検のためディーラーを訪れると、中にXVがデ~ンと鎮座しているではないですか。
もともとアウトバック系が好きな私(BPの時も、レヴォーグの時も真剣に検討した)が興味を持たないわけもなく…とはいえ、レヴォーグから乗り換えるまでは考えませんが。
とりあえず営業のあんちゃんをとっ捕まえて「XVのカタログちょうだい」とやってしまったのであります。
で、翌日、何故かヨメのテンションが上がり、閉店間際の時間にディーラーへアポなし凸。ずっと前から、ヨメは四駆がほしいと騒いでいたんです。
よりによって、ディーラーの駐車場に居合わせたのは副店長の元営業さん…
営業のあんちゃん、ごめんね。
あんちゃんをスッ飛ばして副店長を捕まえ、XVの見積もりを依頼。
グレードとしてはヨメデミオの代替なので1.6i-Lで十分と判断。
あとはメーカーオプションとして本革シートとルーフレール以外を全部乗せ、ディーラーオプションはナビをはじめお約束のオプションをぼちぼちと選んで計50ぐらい…
閉店時間を過ぎていながら、我々は出されたコーヒーを優雅に飲みながら見積もりを待つ。
そして出てきた見積もりを前に副店長からの説明。
「とりあえず本体と付属品の値引きは担当者権限でできる範囲でやっときました。」
ほうほう、値引きは全部で15か…、で、乗り出しは…下取り別で312ね…。
まあとっくに閉店時間を過ぎているので、この日はあっさり引き下がります。
その日の夜
ヨメ:どう思う?
私:正直言えばちょっと高いけど、○○(某社のコンパクトカー)の見積もりが250だから、まだ理解できる範囲、まだ見積もりも叩けるし。
そんな会話を繰り広げ、最終的には本気の交渉を決意。
最終的な目標はデミオを下取りに出して乗り出し275で即決
でも、これはまず無理な数字とわかっておりました。
この目標を達成するには、値引きとデミオ下取りで計50以上が必要で、デミオの査定額は10もつかないことを既に知っていたからです。
嗚呼、恐るべしマツダ地獄…
なので、実質いくらで妥結するかはその時の気分次第ということで、場合によってはこの話は無しというスタンスで交渉に臨むことに。
そして2月15日(金)
朝令暮改がデフォルト設定の取締役と朝からの壮絶バトルに精根尽き果てた私は午後から休みを選択。
うちの会社、上層部は基本アホですが、給料が悪くないうえに休みがとりやすいんです。
家に帰ったらヨメから一言「なに?スバル行くの?」
いや、ただ仕事で疲れ果てただけなんですけど…
とはいっても、別にやることもないし、まあ気分転換にはちょうどいいか。
早速アポをとってヨメデミオで突撃
ディーラーに到着後、すぐに副店長にデミオのキーを渡し査定をお願いする。
無論、その際「駆け引きは面倒なので行けるところまでGo!!」と悪魔の宣告。
といっても、前述のとおり今回そんなに高い目標を掲げているわけではありません。
とりあえずお手並み拝見といったところです。
余談ですが、よく言われる他車種との競合は、スバルにはあまり効果ありません。
スバルは自社製品がニッチなラインナップということを自覚しているので
他社と無理に張り合う気はさらさら無く、「ウチの車じゃなくても良いのなら、ソチラでどうぞ」というスタンスです。
ましてや、OEM車に至っては全く売る気はなさそうです。
ディーラー内で優雅にアフタヌーンティーを楽しみながら見積もりを待つ。
そして数十分後、ついに副店長が戦場に着陣
提示された見積もりは乗り出し290…
うん、まだまだだな、値引きも30に到達していないし。
ここで、先手を打ってコチラが動く。
無理を承知で手の内(最終的な目標)を明かし、揺さぶりをかけたのである。
副店長、一気に顔がこわばる。
そりゃそうだ、コッチの要求は店側から見れば無理な話だけど、荒唐無稽な話とあしらうことも出来ない、絶妙なところを突いているんだから
「少々待ちください」と副店長は奥に引っ込む。
さて、どう出てくるかな…と優雅なアフタヌーンティーを再開
今回は比較的短時間で再度着陣
出してきた金額は285
「店長が不在なので、この値引きに関して了承は得ていないのですが…」
いやいや気づいていますよ。ここまでが副店長の裁量権なんでしょう?
でもそんな野暮なことは決して口にしません、僕ちゃん大人だもん。
本体+OPの値引きは34、下取りは10の計算です。
本音を言えばあと3~4はいけそうな気もするが、今後の付き合いなども考慮し、ここは大人の対応で「良し」としようではないか。
最後に適当にピックアップしてたオプションの一部を見直し、定価ベースで2.5下げて282なら即決とダメ押し。
副店長、3秒ほど考えて「わかりました」
そして次にカラー選び。
以前ブログでも書いていますが、契約するときに初めてカラーを考えるんです。
特に今回はヨメグルマなので、私に権限はありません。
ヨメ:(ためらうことなく)黒!
…ちょっと待て。
我が家は洗車というものを知らない家庭だぞ。黒はマメに洗車してナンボのカラーだぞ!
ヨメ:じゃあ赤!
…なんも言えない
ということで、レヴォーグ契約からちょうど丸4年になる2019年2月15日、
XV 1.6i-Lを正式契約し、本日無事納車と相成りました。
あれ?そういえばヨメが希望していたのは、四駆のスライドドアだったような…