先日、羽田空港から空港バスで帰宅。
自宅近くのバス停まで嫁にソリオで迎えに来てもらいました。
嫁が到着するなり。
『来る途中、公園近くを走っていたら誰かに物を投げつけられた!』
搭載しているドライブレコーダーの録画動画を確認。
確かに、公園を通過中左側からフロントガラスに何かが飛んでぶつかっています。
フロントガラスに傷はないようです。
投げつけられた物を確認するため現場へ。
物を確認してから警察へ届けようと思いました。
現場の公園の前を走行。
ソリオの前を走っている車が突然ブレーキ!
徐行しながら反対車線に車線変更しています。
道路に障害物があるようです。
『???』
見ると道路上に何か落ちている。
これか?投げられた物は?
ソリオから降りて物に近づきます。
コンクリート片?
近寄ると、なんとフクロウ!
ここで、ピンときました。
投げつけられたのは物ではなく、公園から道路を横切ろうとしたフクロウが
たまたま走っていた我が家のソリオのフロントガラスに激突した。
というのが真相のようです。
ソリオにぶつかって脳震盪を起こしたのでしょう。
道路上で動けなくなったようです。
しかし、ぶつかってから約15分は経過しており、
よく車に轢かれなかったもんだと思いました。
さて、フクロウ。
拾い上げると、クチバシ横から血が・・・。
特に暴れるでも鳴くでもなくおとなしく、わが手に収まりました。
自宅に戻り、ダンボールにタオルを入れて収納。
救出したときは道路に立っていたのですが・・・。
おいおい、元気出してくれよ~。
嫁も、不可抗力とはいえ怪我したフクロウを気にしています。
まずは、県の鳥獣保護関係の事務所へ電話。
夜10時半では出るはずがありません。
次に、ネットで24時間受診してくれる動物病院を検索して電話。
ネットでは、24時間受診可能となっていますが、ほとんどの病院は電話に
でません。(看板に偽りありです)
1ヶ所つながりました。受診はできるが午後11時までに来てほしいと・・・。
自宅から頑張って走っても11時は難しいので断念。
(救急診療だから少しくらい待っててくれてもいいのに。人間と違って動物の命は
軽いようです。)
千葉に住む、鳥類の研究をしている友人にメールで画像を送ると・・。
『おっ!オオコノハズク!』(フクロウ目フクロウ科)
オレンジの目が特徴です。
(福岡市動物園の画像お借りしました)
調べると全国各地にいるようです。
私が住んでいる、埼玉県大宮近辺にもいることにビックリ!
夜行性の鳥類の為、まず人間が見つけるのは難しいらしい。
野鳥観察でも、観察難易度の高い鳥のようです。
結局、病院は諦めて明日生きていれば保護センターか動物病院へ連れて行くことにしました。
ダンボールの中に、ホッカイロと温めたペットボトルを入れて暖かくしておきました。
なんだかんだで夜中の2時に夕食となりました。
翌早朝。
生きているか?ダンボールを開けると・・・。
生きてる!脚で立っています。
私は仕事なので、コノハズクは嫁に任せました。
仕事中嫁からメールがあり、県のみどり○然課へ電話をすると
愛想のない、女性が出て担当の男性に変わったそうです。
状況を説明すると、男性は『野鳥の捕獲は禁止されています。元の場所に帰してください』と言われたそうです。
えっ?怪我してるのに?このまま放せば、野良猫かカラスに襲われることは必至。
嫁が対応に困っているので、今度は私が電話をすることに。
まずは、日本○鳥の会へ。
年配の男性が出たので状況を話すと。
『こちらでは、何もできません。獣医師を紹介する機関があるのでそちらに電話をしてください。』
教えられた機関へ電話を入れて、今までの状況を話すと・・。
応対した女性が、『こちらでは、病院を紹介することはできません。』
えっ?だって野鳥の会からの紹介なのに?
女性に、野鳥の会の言っていることとそちらの対応が違うのはどういうことか?
と若干不満げに言うと。
女性からは県の環境センターの紹介を受けました。
環境センターの担当の男性の対応がすこぶる良く。
自宅近くの野生動物を治療する獣医師を紹介してくれて
更にその獣医師へ受け入れ可能かも確認してくれました。
嫁に獣医の場所を連絡して搬送してもらいました。
帰宅後、嫁が言うには。
オオコノハズクは、脚と羽には異常なし。
しかし、激突の衝撃で右目は失明。くちばしの怪我。
ボランティアなので、治療費等は無料。
鳥の交通事故は多いそうで、そこの病院でもすでに大きなフクロウが入院中。
自然界に帰すのは難しいそうで、保護センターでリハビリか獣医師の病院で
余生を過ごすことになりそうです。
しかし、行政の対応には失望しました。
前述の野鳥研究の友人曰く、
「一部の役人はレベルが低すぎ。けがの状況も判断せずに放鳥しろとは素人か?」
(環境センターの人の対応は良かったが・・・。)
さらに、
「日本○鳥の会は、素人の集まり・・・。ただ鳥を見る趣味の集団・・・。」
(日本○鳥の会に問い合わせた私の間違いでした・・。)
交通事故は、人間ばかりではなく多くの動物も被害にあっていることを
感じました。
怪我をしたオオコノハズクの回復を祈るばかりです。
Posted at 2017/12/24 00:20:43 | |
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