このブログは、今まで当方が勝手に思ってきた解釈をまとめるべく書くもので、正解はないものだと思っていますので申し添えておきます。あと、シルビアしか写真が無いのもあしからず。意外と、ありませんでした。
そもそもS13シルビアを選んだ理由は、
・・・、一目惚れ、といっては理由として判りにくいですね。
最初に「これだッ」と思ったのは実は、E90カローラでした。「2ドア乗るなら今しか無いやろ!」ということで先に(!?)シルビアに乗る事にしました。
流れとしては、
トミカ(ニッサン シルビア)
↓
初代グランツーリスモ(日産シルビアK's ’91 スーパーブラック)
↓
現・愛車(日産シルビアALMIGHTY ’93 スーパーブラック)
当方がずっと興味があったのは『乗用車』です。今でいうトールワゴンもSUVもほとんどなく、多くが5ナンバーセダンであり、ハッチバックも背が低い時代でした。
90年代で言うところの『乗用車』然としていて、シャープなスタイル、シンプルなライン、ひねりすぎないデザインのヘッド、テールライト、サイドラインの流れを崩さないリアスポイラー、後期に至っては、アルミホイール。
こうして並ぶと普通のクルマっぽい。それがまた好きなんです。
88年にデビューした時はデートカーとして売り出され、91年のマイナーチェンジで少しエアロ・スポーティー感を強調したように感じましたが、すごくクールな乗用車というイメージがありました。
上2枚 前期
後期
S13はスポーツ走行「も」できるため、走り屋にも圧倒的な支持を受けメーカー側もS14、S15とスポーツ路線に偏って走っていったのが少し残念でした。
シルビアという商品を日産がどのような方向に作っていくかは自由ですが、“スポーツ走行しない派”に受けるものが無くなったように思います。車内のデザインはそれが大きく見て取れると思います。
今やスポーツと高級は2極化していますが、この間で、新しく、「日産らしい」すべてのバランスを取りつつ雰囲気はクルマとして馴染めるものであると思います。
デートカーというコンセプトもあってか、人間が直感で「カッコいい」と思う要素が詰められているように思えます。
このクルマはスポーツカーなのか?これが最近改めて思う事なのです。
スポーツカーとはなんぞや??考えれば考えるほど謎が深まります。
今までは、クーペでもセダンでもハッチバックでも形は何でもよく、「速く」「素直な操縦性」が求められていれば「スポーツカー」と思っていたからです。
速く走るために、車高、全高を低く抑える、それが速く走る秘訣→かっこいいクルマ→スポーツカー。同時に高価で、所有するにも維持が大変。
これが世間のイメージではないでしょうか。
外見で言えば、RX-7やGT-Rは誰が見ても「スポーツカー」と思うでしょう。
しかしランエボはエアロを外すと大衆車「ランサー」に見えますし、チェイサーもリアウィングがあるとないとで大きくイメージが変わります。
先日のカービューニュースで「今さら聞けない スポーツカーとは」という特集で、「速くなくても街中を運転していて楽しい」、「子どもが見て、あっと思う」、「所有していることに満足する」といったことが挙げられていました。これだけ見ると、「んん???」と思いました。「スポーツカー」とは速さを求めないのか?
一方、トヨタが最近展開している「G’s」ブランドでアクアやVOXYも足廻りと排気系を整え、「スポーツカー」として売っていますが、いくらスポーツ性能があっても見た目は何でもいいのか?
どちらの考え方も世間のスポーツカーのイメージを半分づつかじっているように思います。
SUV(スポーツ多目的車)という言葉も定着していますが、技術の進歩と共にクルマの性能も上がり、ある程度、車高と関係なく安定した走りが出来るようになりました。
高くからの視界と走行性もラゲッジスペースも確保し、機能的には申し分ありません。多くの方が愛用しており、形も人それぞれの好みなのでそれ自体は否定しませんが、これ自体がスポーツカーとして出来て上がってきているのは個人的に少しさみしく思えるのです。
フェラーリやランボルギーニのようにモデルカーとして成り立つ車であって欲しいというのが勝手な思いなのですが、これも浸透次第で背が高いクルマもスポーツカーとして憧れの的になるのでしょうか。
話をシルビアに戻すとカービューのニュースの内容に関しては「S13シルビアはこれにばっちり当てはまる」と思ってしまいました。
以前のブログ(
巷で噂の…。そして思う事。)で180SXはスポーツカーではなく、スペシャリティーカーであると書きました。
CMでも「あなたがたに乗ってきていただきたい車が出来ました。」と言っていました。
これはもしかして、スポーツカーを「所有する歓び」をあなたにも、と捉えることができるのではないかと。
S13が古くなってきた故に、骨董品と馬鹿にされた事もありますが、その時「なるほど」と思ってしまいました。なぜこのクルマを買ったのか。それはこのクルマでレースやドリフトをする為ではなく、美しいこのクルマが好きだから。新し時から好きだったけど、その思いは色褪せることは無かった。
初めて買ったアート作品。アートフォースシルビア。それは絵画や古美術を買うような自己満足だったのです。幸いにも実用を伴うためにほかのそれよりも易しく買えたのです。
そういえば、シルビアの後期のカタログで「美しいものは限りなく速い」という言葉が。
はい、決まりました。「S13シルビアは世間で言うあらゆる方面からの『スポーツカー』です。」
しかし、あらゆる方面に可能性があるS13には都合よく合わさせてもらいます。
あなたは「スポーツカー」に何を求めますか。
(写真はシルビアカタログより引用)
Posted at 2017/02/19 16:18:33 | |
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