先日、
ブログエントリ:「
【プチオフ】haji.'s Model Car Collection 2015」
をUPしたが、メインイベントは、haji.が2ヶ月間のモニター試乗に当選した
BMW i3の試乗。
(モニター開始後、3~4日目ぐらいの借りたてホヤホヤ)
例によって、写真点数が多いので、前編/後編に分けます。
※高解像度の写真集(PHOTOHITO)はこちら
■BMW i3 (I01)
↑Click!
※レンジエクステンダーEV(エンジン付)ではなく、純粋なEV仕様。
●エクステリア
↑Click!
↑Click!
i3のエクステリア・デザインは好き。
デザインそのものがモロにツボというよりは、
デザイン・コンセプトが好き。
SF調というか・・・
「重戦機エルガイム」的というか・・・
それこそhaji.の好きなルイジ・コラーニを連想したり・・・
・・・
シトロエンが得意とするデザインの方向性だとも思う。(※ホンダがコンセプトモデルでチャレンジして良く失敗する方向性でもある。ホンダの場合、もっと直線基調を多用。)
i3自体のデザインもステキだが、
シトロエンの方がカッコ良く仕上げると思うので、シトロエンにデザインしてみて欲しい。
PSAのクルマは一時期ほとんどBMW製のエンジンになったので、i3のスキン違いだってアリでは?・・・と妄想したいところだが、BMWとPSAの協力体制って終わっちゃったんだっけ?
↑Click!
ツッコミを入れたいところとしては
前後フェンダーの、タイヤハウスのアーチ部に、よく欧州車の日本仕様で見かけるモール状のモノ(オーバーフェンダー?)が付いているのがダサい。
以前に、「車検適合のために必要」と聞いたことがあるんだケド、本当かなあ?
上の写真はフロントだが、
リアのツラウチっぷりはカッコ悪く(ウチの307SWなんかも酷い)、ワイトレ化をしたくなる。
リアに関して言うと、タイヤハウスの縁取りのモールっぽいものが車検適合用とはにわかに信じがたい。
↑サイドステップのフロントタイヤ側
↑サイドステップのリアタイヤ側
未来的なデザイン、先進的な方向性のクルマだケド、素人目には空力にスゴく意欲的なアプローチを採っているようには見えないが、実際のところ、どうなんだろう?
車室内へのアクセスは観音開き。ちょっと楽しい。
このあたりも、シトロエン「C-Metisse」なんかを連想。(※RX-8のことも一応連想)
リアドアの「ドアっぽくない」デザインは巧みだと思うし、リアドアの取っ手の位置なんかも、最初は戸惑うものの、一度教えてもらえばとても使いやすい。
haji.が
「ピラーレスサッシュレスにする必要はなかったのでは?」
とツッコんでいた。
私もピラーレスは嫌い(剛性面でのデメリットが大きすぎるため)で、同意なのだが、改めて写真を見てみると、ギリギリ許せるサイズの開口に思えてきたし、良いピラーの配置がイメージできず、i3にはコレが自然に思えてきた。
※
「ピラーレス」と誤解して↑書いてました。。。(haji.くんから「ピラーレスではなくサッシュレス」の御指摘頂きました)
サッシュレスにする必要は全くナイと私も同感です。
●インテリア
↑この
シート、かなり好み。
コンパクトハッチのシートって、無駄にボッテリと分厚く、重く着座位置が高く、ホールド製が著しく低い(※ベンチシートなど)モノが多いが、i3のシートは真逆。
スリム、軽量感アリ、座った感じの着座位置の高さも気にならない(シートレールも適切だが、座面の薄さも有効?)で、ホールド製も悪くナイ。
少し高価めのイマドキのデザイン・オフィスチェア的。
機能的で、ファブリックの質感なんかも「ベタな高級車観」を無視して、軽量化と両立する方向性に潔くフッているように思う。
とても知的なイメージ。
ダッシュボードまわり、インパネ、ドアトリムなんかも同じ方向性。
重厚さを潔く捨てて、
「軽量です」「樹脂多用してます」
というメッセージを強く前に出した造りで、変に化粧せずに
樹脂を樹脂として素直に見せることで、逆に安っぽくなく、スマート/知的な印象。
BMWって、高級車というジャンルの中では特にインテリアがダメなメーカのイメージがあるが、古典的な高級車の価値観を捨てることで、i3のインテリアはとてもイケてると思う。
世のBMW購買層にコレがウケるかはわからんが・・・。
もっとも、このインテリアデザインの方向性も、シトロエンがスゴく得意とする方向性なので、インテリアに関しても同じコンセプトのシトロエン版を見てみたい。
繰り返し本ブログでステキさを謳ってきた、シトロエンC4ピカソ
には世界観があり(※特に内装)、「クルマ」というものに対する価値観を変えてくれる、クルマからの「提案」があったが、
BMW i3にも同様の「世界観」「ライフスタイルの提案」があると思う。
↑※参考: シトロエンC4ピカソ(初代)のインテリア
↑シフトレバー(?)
・・・パワートレインのSTART/STOP、P、D、N、Rのモード切替をするレバーは、センターコンソールではなく、ステアリングの右横に付いている。
写真の銀色の「d」状の部分を上下にクイッと操作することで切替をするのだが・・・・
・・・
このHMIはスゴくわかりづらかった。
使ってみるとシンプルなのだが、それでも、操作時にいちいち「えーと・・・」と悩んだ。
個人的にはイケてないインターフェースだと思う。
シフトレバー(?)はともかく・・・
ステアリングホイールのチルト、テレスコ操作や、シートの前後・リクライニングが全て「電動ではなく手動」なのも、軽量化へのコダワリ、割り切り感があって◎。
同じ電気自動車でも
テスラ・モデルS
は電気自動車色を強くアピールする意味合いで(あとは1000万円クラスの高級車として)、
あらゆるものを電動化していた。
対してi3は
あくまでメカが主役。
パワートレインは原動機ではなく電動機なのだが、
EVアピールに「電動」という観念・概念をゴリ押ししていない。
むしろ、低燃費化のために徹底した軽量化を優先させており、必要のない電動化は極力省いている。
「パネルPCに車両がぶら下がっているイメージのテスラ」(←それでも足回りとかクルマとしての機能はスゴく高度に熟成されている!)とは世界観が真逆。
面白い。
・・・i3は別にhaji.の所有車ではナイし、運転させて頂いたとは言え、酷評してもたぶん怒られないと思うのだが、酷評どころか、素晴らしく好印象だった。
ブログエントリ:「
【試乗】BMW i3 (I01) 後編」(「運転してみて」編)
に続く!
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Posted at
2015/06/20 17:29:46