園部秀雄(1870-1963)
宮城県岩出山町(現大崎市)出身。
近代薙刀術史上最高の名人とされる人。
この方のエピソードで自分が影響を受けたのは、死にかけた際の納豆モチの話と、彼女の師匠「佐竹茂雄(女性)」の次の教えだ。
「なぎなたは、手で振り上げるものではありません。
気で振り上げるものです。
いつも川向こうの人を切るつもりでかかるのです。
これも気の大切なことを言っているのですよ」
自分はこのエピソードが好きで、サンドバックを打つ時はいつも意識していた。
サンドバックを打つのではなく、道場の道路を挟んだ先にあるビルを折るつもりで打っていた。
これでもか、これでもかと叫びながら打ったけれど、ビルはついに折れなかった。
たしかにパンチ力は付いた。
だけれど、そうやって鍛えたパンチでは、当てることが出来ない層の連中がいた。
でもまぁ、このエピソードは気にいる人は多いと思う。
いかにも日本的だ。
「心で打つ」
みたいな。
だが、心を使うということは、そういった必死な感じなことばかりではない。
「必死」が通じない連中に当てるには、もっと静かで創造的な心の運用が必要だった。
心でする = 一所懸命
以上の考えを、年月を重ねてきた人達でも持っているのを見ないことに、自分はガッカリしてきたが、それぞれの世代にはそれぞれの役割があり、それは我々以降の世代の仕事なのだろう。
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身学 | 日記
Posted at
2017/08/17 03:01:29