…なーんて、偉そうな題目を書きましたが、何のことはないエンジンオイル交換+吸気系のクリーニングの話ですので、さらっと読んでくださいな(笑)
恒例の日産プリンス神奈川からのDMが届きました。
私がチェックするのただ一つ、”格安オイル交換”の部分だけです。ははは。
1台あたり2480円、このときしかオイル交換しません。
いつも、空オイル缶(4L×2本)を持って行って、純正オイル(日産ストロングセーブX Eスペシャルだったか)5W-30 を6L購入します。
オイルクーラー分を入れるとこれだけ必要です。
また、オイルクーラーの中身も完全に抜いて交換…をディーラーではやってくれないので、自分でやるしかありません。
準備したのはこれらのモノたちです
・上記のとおりオイル6Lが入ったオイル缶(オートバックスで空缶もらってきました!)
・オイルを注入するための漏斗:ペットボトルの頭をカッターで切り取ったもの。これがV35のオイル注入口に本当にぴったりにはまるんです
・今回はオイルフィルタも交換するので、以前まとめ買いしてストックしていたものを出してきます(実はS13等用の大きな奴です、寸法が合えば実は何でも良い。基本的に取り付けねじは世界中に大きく2種類しかないんです。もちろんフィルターレンチも
・モンキーレンチ:これはオイルクーラーへのラインの接続を外すためのものです。くわえる所の幅違いで2種類
あと。オイルパックリは5L用を購入します。1L足りないですが今までの経験では大丈夫。
で、トビラ写真のような姿になるわけです。
LSDオイル交換もそうですが、最近はジャッキアップせずスロープに上げただけの状態で作業してしまいます。持ち上げるとうまくオイルが抜けきらないからね。
…まあ、ものぐさになったというだけの話です(笑)
今回もうまくドレンボルトをスパッと取って、漏れなくオイルを回収できました!
オイルパンからのオイルが抜けきったら、ドレンボルトを締めて、こんどはオイルクーラ&オイルラインです。
モンキーレンチでオイルクーラーへ/から の配管接続部両方を外します
さらに、フィルタレンチを使ってオイルフィルタも取り外します
奥に見える金色の部分がオイルホース取り付け口2箇所、その上がオイルフィルタがあった部分です。いわゆる"オイルブロック”と呼ばれる部品ですね。
この状態で、またオイルが抜けきるまでしばらく待機。慌てるとこぼします。
今回は本当にまったくもらさず作業できました、こういうときは気分が良いものです
さて、取り付けです
逆に進めるので、まずはオイルフィルタから
黄色い矢印がオイルフィルタ。
取り付け前にゴムOリングに新品オイルを薄く塗ります。
あとは”手で締める”とモノの本には書かれていますが、いい加減な力で締めると漏れます(笑、私が経験済み)そこそこしっかり締めましょう。手がすべるので、ウエスできれいに拭いてから締めるとちゃんと締まります。
あとはオイルホースを取り付け
下から見上げると、知らない人はもう訳が分かりません(笑)
ちなみに、周りとの傷つき防止のために蛇腹ホースで必要な部分をカバーしています。
あとはオイルを入れるだけ。
ここで注意。
最初にクーラー容量分まで一気に入れないこと。
一瞬レベル以上に入ってしまって、エンジンを掛けるとブローバイが噴出します。
まずは4Lぐらい入れて、エンジンをしばらくかけ、止めてからオイルゲージで確認しつつ残りのオイルをつき足します。
もう一つ注意、レベルゲージのH(最高位置)までオイルを入れないこと。
このエンジンはブローバイを噴きやすいので、中間かLに近いところで止めるのが得策です。
ショップやディーラーに作業を頼むときは上記の注意を言っておいた方がいいですよ!
さて、オイル交換が順調に完了(1時間ぐらい)したので、調子に乗って”アイドリング安定化作戦”に移行です。これも何てことない、吸気系クリーニングの事です。
まずはタワーバーを外し、インレットパイプを外した後、スロットルユニットを外します。
コネクタを外すのをお忘れなく。
工具さえあれば(特に6角棒レンチが重要)サクサク作業ができます。
外したら、インレットコレクタの入り口をチェック
多少汚れていますが、許容範囲。
ここがかなり汚れていたら、そのままコレクタを分割して中を清掃…ってことになります。
結構面倒。
まあ、今回は放置です、大変だもん。暑いし(笑)
それではスロットルの掃除を
外したユニットはこんな感じ
ものすごく汚い!というほどではありませんが、ちょっとオイル交じりの汚れが付着しています。
インレットパイプに戻ってきたブローバイがわずかにあるのでしょう、軽くべとべとしています。
こういう汚れがスロットルバタフライに付着すると、空気の流れが不安定になり(特にアイドリング時の極わずかにスロットルが開いた状態)、アイドリングが安定しません。
まあ、これぐらいの汚れならたいした事ないですが、掃除しちゃいましょう。
軽いときはパーツクリーナー、ひどいときはカーボンクリーナー(かなり強力な洗浄剤)で汚れを取ります。注意事項はバタフライの軸から穴の中に液剤が流れ込まないようにする事。
下手するとスロットルコントロールモーターが不調になりますよ!
掃除したらこんな感じ
一つ上の写真と比較すれば、きれいになったのは一目瞭然。
特にバタフライとスロットル筒部が合わさる部分をきれいにしましょう。もちろんバタフライの円盤外周部も入念に。
あとは元に戻していきます。
固定ねじを落とさぬよう注意しながら4本のボルトを締めていきます。
エア漏れさせぬようクロスの順番で締めます。
あとはインレットパイプを装着し、タワーバーを元に戻せば完成!
…ですが、アイドリング安定のためにもうひとつ簡単な作業を。
エアフロユニットの掃除です。
これは吸気量を測定するもので、この結果を持って燃料噴射量を決めるという重要なセンサ。
測定が不安定になると、これもエンジンの調子が悪くなります。
ユニットに繋がっているコネクタを外し、固定ねじ(TP20という規格の特殊ねじ…だったような)を2本外せば簡単に取れます。
実に精密な部品ですので、汚したり落としたりせぬよう。
…簡単に壊れますよ!
外したら、空気が通る穴部にクレエアフロクリーン(スプレー式洗浄剤)を使ってきれいにします
速乾性のスプレーですが、吹き付けた後はちょっと放置して完全に揮発させてから装着しましょう。
装着完了したら、各コネクタ取り付けをしっかり確認し(忘れると、エンジンを掛けたときにワーニングランプがつきますよ。その後コネクタをつけてもログが残ってワーニングは消えません)、エンジンを掛けましょう。
その後はお約束の”スロットル全閉学習”と”急速TAS学習”を行いましょう。
方法は昔の整備手帳に書いてあったような、参考にしてください。
トリビアですが(昔も書いたけど) TASとは Throttle Adjust Screw の略です。
キャブレタ時代にあったアイドリング調整ねじの事なんですが、電子制御スロットルになっても同じ名前を使い続けているのが面白い。
さて、全部あわせても2時間弱の作業でした。
結果ですか?もちろんアイドリングがさらに安定しましたよ!
これで万全。”爆走九州へのたび 2013”に臨めます。
って、もう行ってきたんですけどね(笑)