「旧車」という車はありませんが、旧い車と今の車の区分けは色々あります。昭和49年、1979年などの区分けがありますが、私の心の中の区分けは、テールランプ、ストップランプ、フラッシャーランプが赤一色で、フラッシャーが兼用になっているものを旧型車としたい気持ちです。テールランプが赤ですと、車両後部の色が、車体色、メッキ、赤、白、緑しかないために、非常にシンプルに見えます。
赤のみでストップランプ、テールランプ、フラッシャーランプを兼ねるために、点灯は以下のように行われます。
テールランプオフ、ブレーキ非操作、フラッシャー非操作:消灯
テールランプオフ、ブレーキ操作、フラッシャー非操作:21Wで明るく点灯
テールランプオフ、ブレーキ非操作、フラッシャー操作:フラッシャー操作側が21Wと消灯の繰り返し
テールランプオン、ブレーキ非操作、フラッシャー非操作:5Wで淡く点灯
テールランプオン、ブレーキ操作、フラッシャー非操作:5Wと21Wの点灯(実際には21W側しか見えない)
テールランプオン、ブレーキ非操作、フラッシャー操作:フラッシャー操作側が5W点灯と21W点灯、5W点灯の繰り返し
テールランプオン、ブレーキ操作、フラッシャー操作:フラッシャー操作側が5W点灯と21W点灯、5W点灯の繰り返し
私の家にあったグランドファミリアもこの方式で、運転していた父は何度か危ない思いをしたと言っていたことがありました。
この変更は、昭和48年11月30日以前に生産された車は、後部のテールランプが「赤または橙色」となっています。即ち、以後のように橙色でも構いませんでしたので、橙色を選ぶ車種もありました。また、流行もあるようで、昭和43-45年頃に流行ったようです。
保安基準の変更が決まったのはこれ以前の時期で、十分な期間をもって周知されて実施されたものと考えられます。昭和48年11月30日にモデルライフを迎える車、新車として販売している可能性がある車は、モデルチェンジの時期に変更しています。ここでは、昭和48年前後に生産していたテールランプが赤一色だった車を、思いつくままに挙げてみます。(除.軽自動車、トラック)
トヨタ
クラウン
昭和37年発売の40型のうち、昭和40年モデル以前のみ。
コロナマークⅡ
昭和43年発売、昭和47年終了の初代モデル全て(?)
コロナ
昭和43年マイナーチェンジ、昭和44年終了のアローラインの末期。昭和44年発売のシルエット'70の最初の1年(?)
カリーナ、セリカ
昭和45年登場モデルの最初の1年(?)
カローラ、スプリンター
昭和45年発売の二代目の最初の1年(?)
パブリカ
なし
日産
セドリック
昭和41年発売の130の中期、後期、昭和46年発売の230の最初の1年(?)
グロリア
上記230と同じ
ローレル
昭和43年発売の初代のみ
スカイライン
昭和38年発売のS50、昭和43年発売のC10
ブルーバード
昭和40年マイナーチェンジの411、昭和42年発売の510の昭和46年モデルまで
バイオレット
なし
サニー
なし
チェリー
なし
ホンダ
ホンダ1300のみ(?)
三菱
デボネアのL字テール時期
コルト、コルトギャラン、ギャランGTO
マツダ
コスモ(初代)
ルーチェ(FWDの初代(?))
カペラ
昭和47年頃までの、ビッグマイナーチェンジモデルまで
サバンナ
昭和48年までの丸テール
グランドファミリア
昭和48年までの1300、S1500
ファミリア
昭和48年頃までのモデル(?)
間違いがあったらすみません。
軽自動車は、細々としたモデルチェンジが多く、あまり把握していないためです。トラック、バスも特装車が多いためですが、トラックではタイタンとキャンターでしか見たことがありません。バスは比較的あったように記憶しています。
ちなみに、フロントのフラッシャーランプも「白または橙色」とされ、スモールランプと兼用でした。すなわち、スモールランプを使用しながらフラッシャーを使用すると、21W点灯と5W点灯の繰り返しになります。
以上、思っていた以上にこだわる人が少なかったテールランプについて、思うところを書いてみました。
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Posted at
2016/01/23 22:39:33