まもなく北海道まで新幹線が開通します。函館まで4時間少々ということで、日本の各地がどんどん短時間で結ばれるようになってきました。
仕事柄、地方都市などに出張することが多いのですが、年々どこでも風景が同じになってきていることを感じます。ガソリンスタンド、コンビニエンスストア、ファミリーレストラン、家電量販店、紳士服の量販店、どこでも風景が似ています。
働く前は、実は旅行の類が好きではありませんで、関東地方を出たことすらほとんどない有様でした。
私が小学生の頃に再放送をしていたアニメ「アパッチ野球軍」では、四国の山脈が舞台になっています。テレビも見たことがない子供たちが描かれ、「四国はすごいところなんだなあ」と思ったものでした。
小学4年生の時に買ってもらった日本地理の図鑑では、大都市圏以外では過疎化が進み、廃墟が残るのみであるかのような写真が多数掲載されていました。会津若松、足尾、夕張、飯塚etc。
時に1988年1月、「NEWジャングル」の「浩平が泣いた」というお話では、田舎から出てきて騙され裏切られ続けてきた青年が、自暴自棄になってライフルを乱射するお話がありました。刑事の浩平(江口洋介)と彼がファーストフード店に入るシーンがあるのですが、犯罪を起こしてしまった犯人は、初めてそういうお店に入るようでした。
大学進学の際、15歳離れた叔父が私にこう言いました。「田舎から出てくる人もいるんだから、そういう人には親切にしてあげなければダメだよ。」
いざ入学し、クラスでお互い自己紹介をしました。1都3県以外出身者以外の出身地は、以下の通りです。
茨木県日立市、富山県富山市、愛知県名古屋市千種区、愛知県豊川市、愛媛県今治市、愛媛県松山市。
神奈川出身の一人と気が合ったので、おじに言われたことと「浩平が泣いた」のことを交えて、「ファーストフード店で注文する方法とかを教えてあげたほうが良いのかな?」と言いました。
すると旅行好きだった彼は、「地方でもファーストフード店くらいあるよ!」と言いました。
後年、出張で上記の地域に行きましたが、私の住まいよりも都会でした。。。叔父と私の年の差15年でも、かなり世の中が変わったことを感じたのでした。
私のとっての「田舎」は、もう日本のどこにもないのかもしれませんね。田舎の人でも便利な生活を望むでしょうし、発展は全国平等にあるべきですね。
以下に、私の田舎像を取り上げます。
2170年頃の岩手県の民家。燃料には薪を使っています。もんぺに長靴の姿も懐かしい。
1979年頃の長野県黒川村。農作物は大八車で運びます。
1979年の山梨県のとある村。農業は機械化されておらず、鋤で耕しています。
1960年代の浜松市内のある場所。肥桶で肥料を運んでいます。
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2016/03/07 23:53:17