アクセラハイブリッド

ロードスターのグレードアップ？のため、車を預けたら最新型のアクセラハイブリッドが代車でやってきたので、延べ300kmくらい運転してみた。


ハイブリッドは、実はこれが初めての運転。
プリウスをはじめとするハイブリッド車では、ブレーキで違和感があるとの書き込みが多いため、ハイブリッドは毛嫌いしていたのだが・・・・これはなかなかいい！

ブレーキはドライブバイワイヤで回生ブレーキを効かせるようになっているはずだが、街中を走っている限りは違和感はほとんどない。レンタカーで乗ったビッ●やフィッ●といった、某アイドルストップ車の酷いブレーキとは比べること自体可哀想なくらい。

ブレーキタッチはさすがに油圧と同じというわけにはいかず、ゴムを踏んでいるような感触ではあるが、ブレーキ踏力一定で制動力もほぼ一定となり、ほぼ狙い通りの場所に停車させることができる。
こういった当たり前のことができるだけで喜ばなければならないとは正直悲しいところだが、それすらできない車が大量に売れているのが現実とは・・・。

停車直前にブレーキを緩めたときに、回生モードからクリープモードに変わってガクガクしてしまうのが難点なので、ここは改善して欲しいところ。あとはブレーキ等力が強くなると、回生ブレーキと油圧ブレーキのバランスが良くないポイントがあり、制動力に変化が発生することがある。



モーターでの走行は静かで力があり、意外と気持ちよかった。
まるでロータリーエンジンみたい(笑)
モーター走行からエンジンに切り替わると、一瞬キーンという音がするのでそれで判断できるが、段付きになることは皆無に近いため非常にスムーズ。燃費スペシャルにするためにアクセルを鈍感にしているわけでもなく、アクセルでちゃんと加速をコントロールできるのも良い。

約300kmの走行で、オンボード燃費は23.5km/L。
同じルートをロードスターで走っていたとしたら、だいたい19km/Lくらいの流れだったので、正直もう少し走って欲しい気はするが、1.5倍の車重と4人乗りのサイズということを考えれば健闘している方なのかな。


そして、アクセラハイブリッドは最新のクルマだけあって、今まで体験したことのない機能がてんこ盛り。

まずはレーンキープアシスト。
60km/h以上になり、白線を認識すると白線を越えないようにステアリングを制御してくれる。
これがなかなか面白かった。ステアリングに軽く手をそえているだけで、ほぼレーンをキープしてくれるのでかなりの未来感を味わうことができた。
レーンは概ね正しく認識してくれるのだが、突然白線を見失ってアシストが切れてしまったり、Y時の分岐路でY時の真ん中に突っ込んでいこうとしたり、まだまだ熟成は必要とは言える。


次にアダプティブヘッドライト。
ヘッドライトをハイビームに固定しておいても、対向車は先行者を認識して勝手に減光してくれる。
これはかなりかなり便利だった。ただし、信号が交差点付近や街灯を認識してロービームに固定されてしまうこともあり、田舎道では遠くが照らされないこともあったのが残念。


ブラインドスポットモニタリング。
右後方は左後方の死角に車両がいると、ヘッドアップディスプレイやサイドミラーのインジケーターで教えてくれるもの。
これに頼る機会はなかったが、ほぼ100%確実に死角のクルマを捉えていたので、これもあると便利な装備だったな。


それからTSR。
道路標識を読み取って、制限速度などをヘッドアップディスプレイに表示してくれるのだが、一般道なのに80km/hや100km/hと表示されることがあるなど、変な動きをすることがあった。



クルーズコントロールは、残念ながらMRCCではなく普通のクルコンだった。
また、Gベクタリングコントロールも、ハイブリッド車には搭載されておらず体感することはできなかった。


最後に車両のコントロール性について。
これは先日のアリオンに比べれば圧倒的に上。ステアリングやアクセルの反応もよく、また動きも安定していて変にふらついたりということもない。
ただしブレーキでの荷重コントロールはイマイチで、ブレーキを弱めるとフロント荷重も一気に抜けてしまい、ステアリングだけで曲がる感じになってしまう。ここはもっとしっかり作り込んで欲しいところ。

また、ステアリングアシストが「はやい」に設定されていると、ステアリングに積極的に介入してくるため、変な動きをしないかどうか気になってしまい逆に疲れてしまう。もっと信頼できる挙動であれば楽になるのだが、現状ではステアリングアシストは弱めにして、ドライバーが主体で運転するようにしないとダメだね。
ただ、全体としては街乗り主体であればなかなか良いクルマだと思う^^