Hola!
4週間の日程でアメリカで研修中です。
どのような研修かといいますと、現在乗務しているエアバスA330からボーイング737への機種移行を行なう為です。アジアでは現在パイロット不足が深刻化しておりますが、その中でも待遇が良い会社は一握りです。現在の会社で生き残れるように頑張らなければいけません。そこで乗務する機種をB737に変更してキャプテンに昇格出来るように頑張ることになりました。現在は実機で週2日、シュミレーターで週3日の訓練をおこなっており、終了後は試験があります。旅客機は自動車と違い、違う機種に移行する場合には最短でも数週間の訓練必要です。A330からB737へは大体2ヶ月かかります。前回のB767からA330の時は3ヶ月かかりました。
機長と副操縦士では責任の重さがかなり違いますが、その分給料もかなりの差があります(笑)。私の勤務先では機長昇格を目指して勉強しないと40歳ぐらいで子会社へ出向させられてしまうのでみんな必死です。アメリカでは完全分業制なので副操縦士のままリタイヤする方もいらっしゃいますが、オーストラリアでは先ず無理です。僕の場合はFE(航空機関士)として採用されたので最初から操縦士を目指して勤務を始めた同期よりもかなり遅れをとってしまいました。たぶんビリでしょう。
FEとは旧世代の旅客機に乗務していたエンジニアの事です。エンジン、油圧、気圧等の調整・管理が主な仕事です。最新の旅客機ではこれらの仕事はコンピューターで管理されるのでFEは不要となりました。僕は運悪くボーイング747-300に乗務する為に採用された元FEの最後の生き残りです。FEもパイロットの免許(事業用)は所持しますが、簡単に云いますとジェット機を飛ばせる免許は所持していない事が殆どです。アメリカでは例外ですが。そこでFEを辞めた後はアメリカで18ヶ月訓練を受け、試験にパスして副操縦士になれました。
と云う訳で、週末も予習と復習があり全く遊べません。唯一の楽しみはレンタカーに乗ってスーパーまで運転するくらいです。
Dodgeのチャレンジャーを借りましたがゴッツさに感動しました。この時代でまさかの4速AT,エアコンは手動式、サスペンションは今時トラックにも付いていないリジッドアクスルサスペンション式。怖いです!でもカッコいいです!
それではまた!
Posted at 2015/09/02 05:16:31 | |
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