ニュースによると、配偶者基礎控除が廃止される様ですね。税制改正時によくやる手法で、控除の名目を変えても税負担は増えるはずです。消費税など大きな税に目が向きますが、これは典型的な役人の手法ですね。消費税アップは先延ばしにしました、という事をアナウンスして納税者を油断させたのです。でも消費税先延ばしの裏では、時期をずらして段階的に、税率アップや適用拡大や負担率アップを謀っている訳です。社会保険料率のアップ、介護保険の自己負担割合のアップ、パートへの社保適用拡大、一定所得以上の国民年金強制徴収、相続税の改正、配偶者控除廃止などなど。個別では解りませんが、実は大きなジグソーパズルの1ピースなんです。もちろん、マイナンバー制度もこのパズルの主要なピースですね。出生率の低下は変わらず、超高齢化社会への歩みは加速度を増しています。そしてついに、日本国の人口減少は始まりました。医療や福祉やセーフティネットは必要であり、公平な税負担は致し方ありません。ただし、税負担は甘んじても、国がどの様に税を使うかは、納税者皆が注視しなければなりません。たくさんのピースがはめ込まれて、完成されたジグソーパズルの絵柄は何でしょうか?納税者が公平に、しかもみんなで支え合うという、税制度の理想図だったら良いのですが。「シジフォスの岩」では無い事を祈りたいですね。