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2017年04月10日 イイね!


 丁重に礼を述べて、南町奉行所の門から離れた。しばらく行って振り返ると、与力の朝倉は門前に立って勘太郎を見送っていた。冷たくあしらったが、やはり甥と姪のことが気掛かりなのであろう。兄妹に会って、事が一段落したらこっそりと伝えてやろうと思う勘太郎であった。

 北町奉行所には、親友だと言っていた若き与力北城一之進が居る。兄妹も恐らくそちらに行ったに違いない。だが、若造の頃に道場へ通った仲とは言え、兄妹が頼って行ったところで、迷惑に違いない。こちらも追い払われて、どこかで長屋暮らしでもしているのだろうと勘太郎は特に妹のお鈴を気遣った。

   「北城一之進様にお会いしたいのですが‥」
 門番は訝しげに勘太郎を舐めるように観察した。
   「与力の北城一之進様か?」
 他に与力でない北城一之進がいるのかと言葉を返したかったが、勘太郎は慎んだ。
   「はい、左様に御座います」
   「そなたは?」
   「上野の国は、昌明寺という寺の僧侶に御座います」
   「どのような用であるか」
   「ちと、お尋ねしたい向きが御座いまして…」
   「どのような?」
 この門番、役目とは言え執拗に下問を繰り返すので、勘太郎は少々焦れて来た。
   「それは、北城一之進様に会って、直にお尋ねします」
 門番も腹を立てたのか、ムスッとして奥に入った。勘太郎を追い返したかったが、そうすると上司である北城に叱られるかも知れないと思ったのであろう。

   「お待たせした、それがしが北城一之進でござる」
   「初めてお目にかかります、拙僧は上野の国にある昌明寺の僧侶、寛延で御座います」
   「で、拙僧への用向きとは?」
   「朝倉辰之進様が、あなた様を訪ねて参りませんでしたか?」
   「朝倉辰之進だと? そんな男は知らぬ」
   「子供の頃、剣道の道場で共に修行したご朋友ではありませんでしたか?」
   「確かにその頃に朝倉辰之進と申す友が居たが、上司を斬って遁走するような男ではなかった。人違いであろう」
 この人も、辰之進の叔父と同じく、辰之進の所行を知っていて、立場上辰之進を受け入れることが出来ないのであろうと、勘太郎は一之進の心中を察した。
   「よく分かりました、ご公務中にお訪ねしまして、申し訳ありませんでした」
 勘太郎は丁重に頭を下げて、北町奉行所をあとにした。

 江戸は広い。勘太郎一人で師?朝倉辰之進と妹のお鈴を探すのは難しいだろう。今は諦めて、自分の生きるすべを模索しなくではならない。さりとて浮浪者同然の自分に、おいそれと仕事が見つかるとは思えない。勘太郎は「やはり坊主に戻ろう」と思った。

 江戸市中(市街地)の寺々を見つけてはあたってみたが、住職は勘太郎の頭から足先までジロジロと観察するばかりで、勘太郎の願いを聞く耳は持っていなかった。どうせ偽坊主で、「碌に経も読めないのだろう」と疑ってかかるだけである。

 勘太郎はがっかりであったが、心が折れることなく町外れの寺も当たってみた。黄昏が迫る頃、草木に隠れてしまいそうな小さな寺を見付けて、せめて一夜の寝泊まりなとも願ってみようと立ち寄ってみた。
 扁額(へんがく)に大徳寺と記された寺の門前に立って声をかけてみたが応答がない。そうかと言って、無人の寺でもなさそうでる。一応掃除がされていて、けっして荒れ放題というものではない。まだ日が暮れたわけではないので燈明は灯ってはいないが、わずかに生活の匂いがしている。勘太郎は本堂の裏へ回り、「御頼み申す」と、声高に言ってみた。

 本堂の裏戸を叩いていたら、後ろの藪から不意に声が聞こえた。
   「どなたじゃな?」
 意外なところから出て来たので、勘太郎は振り向いて飛び上がらんばかりに驚いた。その動揺が少々照れくさかったので、出て来た僧の顔も見ずにただお辞儀をして、動揺が治まるのを待った。
   「わしはこの寺の住職じゃが、どなたで、どちらからみえられた?」
   「はい、わたしは上野の国は赤城山の麓、昌明寺の僧、寛延と申します」
   「え? 何と申したのじゃ?」
   「上野の国、昌明寺の僧寛延と申します」
   「上野の‥?」
 勘太郎は、この年老いた僧は耳が遠いのだと察し、失礼のない程度に近くに寄り、大きな声を張り上げた。
   「はい、上野の国、昌明寺の僧、寛延で御座います」
   「おゝ、それは遠くから来られたのじゃな」
   「人を探しに江戸へ参りました」
   「それは、ご家族の人か?」
   「いえ、我が剣術の師に御座います」
   「僧侶の身で、剣術の修行をしておるのか」
   「はい、剣術を修行して、ゆくゆくは庶民の子供相武私塾を開きたいと思っています」
   「庶民には、文はともかく武は不要であろう」
   「武は攻める武ではなく、身を護り躰をであります」
 住職は、納得が行かないようであったが、それ以上の問いかけは止めた。
   「この寺へ来る人は、近村の婆さんが野菜や米を持ってきてくれるぐらいで、旅人は幾久しく来てはおらぬ」
   「此処へ参ったのは、その儀では御座いません。今夜一夜だけでも、宿を賜りたくて参りました」
   「年寄りの独り暮らしなので碌なお構いは出来ないが、どうぞご遠慮されずともよろしい」
   「有難う御座います」
   「食事は、大根の粥。それに寝具は死人を寝かせるための布団しかないが、それで良ければ歓迎申す」
   「もったいない、それで充分で御座います」
Posted at 2017/04/10 12:53:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年03月20日 イイね!

白狐さまがあわてて、俺のおしっぽから離れたけどもう遅かった。
俺のおしっぽから、ぴゅって出た白いおしっこは、白狐さまの顔に……。
うわあ!やっちまった~!

「ご……めんなさい。うわぁ~~~ん。」

「……仔犬。よりによって、神使の顔に顔射とは恐墾丁旅遊れを知らぬにも、程がある。」

「きゃああぁ……ごめんなさ~~~い!」

「……どうしてくれようかの。」

人型猫はぺろりと優しく労わるように、俺の涙を舐めた。
俺に話しかけてきたのは、女の子みたいだけどれっきとした雄猫で、お尻ぷりぷりのお色気むんむんのこまっちゃうな~の(死語?)感じの猫だった。誘因フェロモンがすごくて、発情期の雄猫に手籠めにされかけたところを、俺の父ちゃんが助けたという話を聞いたことがあった。
きっと、こいつの事だと思う。たかもしれない位の美形猫だった。
白狐さまに人型にしてもらったという人型猫は、俺の欲しかった答えをくれた。
夏輝が泣いたら俺も悲しくなる。文太と呼んで泣いてるときだって、俺はいつも寢たふりしていたけど胸の中ではどしゃぶりの涙が降ってた。

「ねぇ、あの飼い主さんの事、大好きなんでしょう?」

「お、俺。ぱんのみみよりも、夏輝がいっとう好きだ……。」

白狐さまが、泣き喚く俺にとろりと熟れた視線を向けていた。

「ナイトは、俺が一人で捜すから。……文太は帰貨物存倉ってよ……、もう、放っておいて。」

「放ってなんておけるかよ!白いふわふわした奴が、お前を探して来なかったか?」

ふわふわ…と聞いて夏輝は、とうとうぶちまけた。

「放っておいてって、言ってるだろう!綿毛みたいにふわふわしたやつなら来たよ!それが、何?文太と付き合ってるやつが、親友の俺の顔を見に来た。そういうことなんだろう?どうだっていいよ!さっさと二人で行っちまえばいいだろう!」

「は……?お前、何言ってるの?あれは……。」

「俺は、親友だなんて思ったことない。ガキの頃からずっと俺は……あんな奴が出てくるまえからずっと……俺はお前のことが好きだったのに……ひどいよ、文太。二股かけるなんて!しかも、あんなガキ。」

文太の顔がくしゃと歪んで、笑顔になった。

「夏輝ってば……ほんっとに、ばかだなぁ。うわぁ、信じられない。」

「ばかってなんだよ。」


「元気で、仔犬。また会おう。」

「良い匂いがする……白狐さま。俺も大きく搜索引擎優化なったら、いつか、父ちゃんと一緒にあんあん言わせるから待っててね。」

そう言ったら、白狐さまは「いや、3pはちょっと…」と言って、桜色に染まった。
3pって、なに……?
ぱんのみみより、おいしいの……?
Posted at 2017/03/20 13:14:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年03月07日 イイね!

その場に大二郎を残して、禎克はレゴブロックの場所に行くと、黙々と組み立て始めた。背後に物言いたげな視線を感じたが、無視した。
見るからに痛々しい痣が、どこか自分を責めているようで、禎克はそれ以上大二郎と話が出来なかった。本当は朝一番に、仲良くブロックで遊ぼうよと声を掛けるつもりだったのに。

あくる日も、あくる日も、大二郎は毎朝駆け寄ってきて、禎克におはようと挨拶をしたが、禎克は黙りこくって返事をしなかった。
禎克には、自分でもどうしてそんな態度を取ってしまうのか、よくわからなかった。
大二郎の痛々しい傷が痕になりませんようにと、禎克dermes 激光脫毛は誰にも内緒で、眠る前にてるてるぼうずにお願いしてみたりしたが、大二郎のも言えなかった。
禎克は大二郎を見ると怒ったように口を引き結び、赤い顔をしたまま視線を逸らして、黙りこくっていた。

大二郎の方はというと、自分が口もきいてもらえないほどひどいことをしてしまったのだと、すっかり反省してしょげている。
会話にならないため、近寄ることもできず、幼稚園でもすっかり借りてきた猫のようにおとなしくなってしまった大二郎は、禎克を遠くいた。二人の間には、湊でもどうしようもできないよそよそしさが横たわっていた。

わずか一か月だけ幼稚園に通う大二郎との別れの時は、すぐそこに近づいていたというのに。
これでいいのか?金剛禎克くん……。

興行を打っているホテルの周囲には、劇団醍dermes 脫毛醐の公演を知らせる華やかな幟旗が連なって翻っていた。

歌舞伎の幟を模したような江戸勘亭流の字体で、横断幕には「柏木醍醐一座」と書かれ、人気役者の公演らしく既に待ちかねた大勢の人が、長い列を作っていた。大河ドラマで一躍名を売った柏木醍醐のファンは多いらしく、お年寄りばかりではなく、若い女性が大勢いるのが目を引いた。
立て看板には、華やかな花魁の扮装をした柏木醍醐が、禿(かむろ)を従えたポスターが貼られている。

「醍醐さんって、本当に綺麗ねぇ……。」

うっとりとポスターを眺める母は、禿の下に柏木大dermes 脫毛價錢二郎と書いてあるのを認めた。
Posted at 2017/03/07 13:09:07 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年02月17日 イイね!

何度も鉄砲玉の下をくぐって来た極道の向坂が、真っ直ぐに自分を見つめる鴨嶋に気圧されていた。
高齢で足腰もよぼよぼの鴨嶋劉二郎は、気圧(オーラ)を放ち向坂を制していた。周囲も言葉無く、じっと成り行きをうかがっていた。

「……鴨嶋の叔父貴。叔父貴の言葉は、親父の言葉だと思って聞くつもりでいます。言いたいことが有るなら、どうぞおっしゃってreenex 效果下さい。自分が出来る事なら、何なりと役に立ちたいと思います。」

「おう。だったら一つ、教えてくれねぇか。最近、おめぇん所の幹部になった奴が居るだろう?ムショから出たばかりの間島って野郎だ。あいつが何をやってるか、知らないか?」

「間島?……準一郎ってやつですか?あれは手に負えない狂犬ですよ。」

「てめぇの所の幹部が手におえねぇってのか。坊よ、そりゃあ親とは言えねぇぞ。親なら、いくら忙しくても、子の躾はきちんとせにゃあならん。」

「はい。それは重々わかっておりやす。」

向坂の傍に控えていた男が静かに姿を消した糖尿上眼治療のを、ちらりと劉二郎は見てふっと相好を崩した。


乾坤一擲(けんこんいってき)

さいころを擲(な)げて、その1回だけの賽(さい)の目に、天が出るか地が出るかを賭(か)けることをいう。「乾坤」は天地のこと。「一いい、運を天に任せて、のるかそるかの大勝負をすることをいう

「話をして分かったが、坊には情がある。この年寄りはこの場に出てきて、そう思ったぜ。頭のいい切れ者だとは聞いて居たが、それだ尖沙咀找換店けじゃねぇ。おめぇは先代や俺をはるかにしのぐ器だ。俺ぁ、足元にも及ばねぇや。」
Posted at 2017/02/17 12:44:18 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2017年01月17日 イイね!

「良かったぁ。ほんとは、おれ、すごい困ってたんだ。カツアゲされて怖かった……」

「そうか。悪いことする奴が居るなぁ。飯でも食うか?」

売り専バーにたむろする綺麗専の男に手を引かれ、文字どうりお持ち帰りされる寸前だったのに気付いた月虹が声を掛けた。
ただの恋のさや当てなら口を出す気はなかったが、相手が、堅気にも容赦ない性質の悪い男だったと知っていたから、つい仏楊婉儀幼稚園心を出してしまった。真正サディストのこの男に関わって病院送りになった者は、月虹が知る限り一人や二人ではない。

「おっさん。こいつおれの連れなんだけど、知っぇ出してる?おれの面くらい知ってるよね?」

この町で月虹を知らない者など、よそ者くらいしかいなかった。
男はざっと顔色を変えた。

「え……?こいつが月虹さんの、連れって……。やべ……え~と。いや、いやいや~。あ、ちょいと、野暮用思い出しちまったな~。あ、君、またいつか縁があったら会おうね。」

青ざめたそいつは、その場から速攻消え、涼介楊婉儀幼稚園はその場に呆然として立ち尽くしていたが、しばらくすると、くるりと振り返に文句を言った。

「あんた、何してくれてんだよ~。あの小父さん、今夜泊めてくれるって言ってたのに~。飯食わせてもらうんだったのに~。」

「馬鹿野郎、飯の後でお前が骨まで食われるのを、助けてやったんだろうが。」

「え?おれが食われるって……?おれ、食いもんじゃないもん。」

月虹は思わず噴いた。

「おまえ、中学生か?何も知らないけつの青いガキが、こんなところをのこのこ歩いてるんじゃないぞ。この街じゃ、ちょいと見かけの良い子は油断すると食われるんだよ。まあ、いい。来な、腹が減ってるん黃斑部病變だろう?飯くらい、おれが食わせてやるよ。」

「お……おれ、もう二日も何も食って無くて……お腹すいたぁ……わ~ん。」
Posted at 2017/01/17 13:12:36 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
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