根津見男のブログ一覧

某国道沿いの解体工場にありました。
ボンネットにジェミニＺZだけが装備していたエアアウトレットダクトが辛うじて残っているのが解ります。

日本で初めて50タイヤを装備して1988年にデビューしたワイドなスタリオン が2600GSR-VRです。この2600GSR-VRが発売される前年に限定50台で同じボディーの2000GSR-VRが発売され話題となりました。

今でも見掛けるワイド・スタリオンは2600GSR-VRが殆どだそうで、ここに上げた個体も2600の方だと思われます。スタリオンは1982年に日本国内でデビュー、当時のMITSUBISHIが打倒ポルシェ924ターボを目指して作り上げた車でした。私もモーターファン別冊「スタリオンのすべて」を穴が空くほど読みました。MITSUBISHIの中でもランタボ、ラムダターボと共に憧れた車でした。
他のメーカーでは大型なクーペは、あまり国内でモータースポーツに使われたりはしませんでしたが、スタリオンはラリーにレースに使われ、それも私の琴線に触れました。

資料によると、2000GSR-VRは総生産台数は73台、2600GSR-VRは924台が造られた、と言われていますがこの個体の様に綺麗に現存するのは何台あるのかは分かりませんが、その内の1台をこうして見れたのはラッキーでした。また、ブリスターフェンダーがもっともよく似合う車は、あとにも先にもスタリオンだけ、でしょう(小型車のなかではシティ・ターボ Ⅱくらいですね)。