何かの現象が起こってそれを他人に知らせようとした時には何も無い、
ということが世の中にはよくあることである。
ほら見て!ほら見て!と何度も絶叫したのに見てくれたときには霧散しているのである。
例えば電化製品。
故障して修理屋さんに来てもらい、一生懸命症状を説明するのだが、
さっきまで壊れていたのに修理屋さんの前では正常なのである。
車でもよくあることである。
自分は本当のことを言ってるンだぞ!と理解してもらうために
声のトーンがオクターブ上がったりしている。
たまたま自分の主張どおりの現象が他人の前でも発生したりすれば
もう得意満面、あの絶頂感は何者にも換えがたいものがある。
今は亡き吾輩の唯一無二の理解者であった祖父はむかし、
朝起きて寝床の中でタバコを吸おうと新しいタバコの封を切ったところ、
切り口からモクモクと白い煙か綿のような物が出てきて
天井まで達したかと思うと、またスルスルと箱の中に帰って来たという。
慌てて切り口を手で押さえ、おい見ろ!良いモノ捕まえたぞ!
と祖母や当時まだ子供だったオヤジに見せたのだが、
もう何も無かった、という。
その時の祖父のなんと言おうか、ある種の喪失感はいかばかりであったであろうか。
吾輩はその話を祖父が亡くなった後、オヤジから聞いたのだが、
瞬間的に、それはエクトプラズマ現象と言って本当にあるんだよ!
それは白い煙のような幽体なんだ、幽霊のように完全に物質化する前の状態なんだ!
とオヤジに言ったのだが、あの日の祖父の如く相手にされなかった。
天国のおじいちゃん、オレは信じてるから安心してくれ。
いつもの如く前置きが長くなってしまったが本題に移ろう。
吾輩が持っている 『 過給圧 』 のイメージを言えば、
普通に走っていればメッタヤタラに正圧なんぞになるものではなく、
ましてやブースト上限にお目にかかろうと思えば
長い坂道なんぞで目一杯踏んだ時にようやく出会える、と言ったものだ。
ところがだ、地蔵号はちょいと路地裏を走っただけでも
簡単にMターボの上限である0.6まで達してしまうのである。
この辺りが地蔵号が謎の加速力を見せる秘密でもあるのだが、
なにがどうなっているのか吾輩には解らぬ。
たぶん、あるべきネジが外れていたりするのであろう。
そいつを皆に見せんがため、一生懸命写真を撮ろうとするのだが、
おうちでPCに繋いでみると、どれも全部
負圧の写真しか撮れていない!
よし、それならば、だ。
PIVOT社のメーターはピークホールドという便利な機能があるので
そいつでピークを指針させておいて写真を撮ればいいじゃないか♪
と思い付いたので早速実行してみたのだが、
どういうワケかこれまた全部
負圧の写真
しか撮れてない!
でもホントなんだってば!
次はタイムラグのないデジカメ買おう。
つか、マフラーからエクトプラズマが出る前に修理屋行け、ってお話。
モクモク白いのが出たら怖ぇよ。
Posted at 2008/02/12 17:38:03 | |
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