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2012年11月30日 イイね!

F1 2012 Review

F1 2012 Review毎戦優勝者が変わるとんでもないシーズンとなった2012年のF1。
ですが、終わってみれば終盤の連勝で大逆転のベッテル。
いつもはマクラーレン、フェラーリがシーズン後半で開発力を見せるのですが今シーズンはその逆ですから、こうなると他チームに打つ手なしですね。
ベッテルはこれで3年連続ワールドチャンピオン。レッドブルは3年連続コンストラクターズタイトル獲得。
若いチームと若いドライバーによるこの記録はすごい!

レッドブルというか強すぎるのはやっぱりエイドリアン・ニューウェイ。
今シーズン序盤はブロウンディフューザーの禁止で苦戦したものの、シーズン後半でニューウェイの空力理論がようやく形に。
レッドブル独自のダブルDRS、コアンダエキゾースト、さらには高速域と低速域でのダウンフォースを的確に制御させるコークボトル部のダクトの効果も合わせた高度な空力パッケージ。
マルチディフューザーやブロウンディフューザーほどのダウンフォースを取り戻す事はできませんが、使っている原理はその応用なんだそう。
目視的には他チームとなんら変わりない薄っぺらなディフューザーにしか見えませんが、ニューウェイにの目には速度によって形状を変える気流のディフューザーがはっきり見えているのでしょうね。
ニューウェイのデザインは2年間は通用してもその後が続かないというジンクスがありましたが見事それを打破してみせました。

残念なのはやっぱりアロンソ。
シーズン中盤はリードを築いていたものの、最終的には逆転負け。
最もチャンピオンとなるにふさわしいドライバーであるはずなのにほんとに残念です。
今シーズン、フェラーリは世紀の失敗作とも言われるマシンを作りだし、アロンソはチャンピオン争いなどできるはずもない状況でした。
それでも最後までタイトルを争ったアロンソはほんとにすごい!
とくに強かったのが序盤の波乱のレース。
ウェットコンディションでは必ず速さを見せます。
チームの置かれている状況をしっかりと把握し、その上で攻めるところではしっかり攻める。
もともと雨でも速いドライバーですが、今シーズンは雨だから速いというよりも遅いマシンで勝負ができないからこそ、雨の時に狙っているという印象を感じました。
置かれている状況を常に把握し、その中での最善の方法を的確に判断してさらにそれを実行できるドライバー。
どんな状況であっても決してあきらめることなく、チームのモチベーションを常に引き上げることができる力。
アロンソが現役最強ドライバーと言われる由縁でしょうね。
...来年こそはアロンソに...。

マクラーレンはタイトルを獲る速さを十分に持ちながらも、トラブルでのリタイアが重なったためにチャンピオン争いから脱落。
ロータスも戦闘力が高く、ライコネンのF1復帰初年でのドライバーズランキング3位は見事。
最終的にはレッドブル&ベッテルだったけれど、振り返ってみればどのチームも実力が拮抗していて誰がチャンピオンになってもおかしくないシーズンでしたね。

現行レギュレーション最後の年となる、2013年。
ダブルDRSは禁止されますが、やはりレッドブル優位。
ですが、他チームも来シーズンへの自信をみせているので楽しみなところです♪
メルセデスに移籍したハミルトンのポジションに注目です。

あとは可夢偉の行方。
狙うシートは当然ロータス。
手ごわいライバルがたくさんいる状況ですが、なんとか射止めてもらいたいです。
優勝も狙えるチームでチームメイトがライコネンとなれば面白くならないはずがありません。
日本人にとっての来年のF1はここに大きくかかっていますね。
Posted at 2012/11/30 21:40:04 | コメント(0) | トラックバック(0) | F1 | 日記
2012年10月10日 イイね!

F1 2012 Q3 Review

F1 2012 Q3 Review鈴鹿が終わればもうシーズンも終わり。
というイメージがありますが今年は全20戦。
ここからまだ5戦もあるんですね。

第3クォーターを振り返ってみて...といっても衝撃的な展開となった鈴鹿のことで頭がいっぱいです。
ほんとにすごいレースでしたね。
可夢偉はレース前に「鈴鹿で表彰台がとれたら運命だと思う」と語っていましたが、スタートの出来事を振り返るとほんとに運命的とも言える展開。
可夢偉は3番手の好位置からスタートで、これまでがウソのような絶妙のスタートを決めウェバーをパス。
ベッテルに続く2番手で1コーナー及び2コーナーを通過。
この時点で可夢偉にとって有利な展開となるのですが、それ以上の運が可夢偉にはありました。
まず1コーナーの進入、アロンソが左に寄った際にライコネンをコース外に押し出す形に。
コースに戻るライコネン。しかし、ライコネンのフロントウィングがアロンソのリアタイヤにヒットしパンク。
この時点でアロンソはリタイア。
さらに2コーナーの進入でイン側にいたグロージャンが、アウトからきたウェバーに接触。
グロージャンはリタイア、ウェバーはフロントウィング破損のためピットインし最後尾転落。
といった波乱のオープニングラップ。
この時点でアロンソ、グロージャンがリタイア、ウェバーが脱落、と可夢偉とポジションを争うはずの3名がこの時点で姿を消していたということになります。

ベッテルと同等の速さを見せることも可能なウェバー。
スタートで可夢偉に抜かれていたとはいえ、その後、可夢偉をパスするのは難しくはなかったでしょう。
そしてアロンソですが、フェラーリは苦戦気味に思えたもののマッサのペースを見ればペースがなかったわけではなく、予選でもライコネンのスピンによるイエローがなければベッテルに妨害されることもなくアロンソも好タイムを出せたはず。
レースでもマッサであこまでいければアロンソなら...と普通に思ってしまうところです。
グロージャンもミすなくコース上に留まっていたら可夢偉にとって厄介な存在になっていた可能性もあります。
可夢偉の初表彰台獲得のためにすべてが動いたかのような展開。
これはミラクルとしかいいようがありません。

しかし、意外だったのがマッサ。
Q2敗退でフレッシュタイヤを温存できたマッサが序盤、有利な展開となったのですが、「こいつがいなければバトンに攻めたてられてもヒヤヒヤしなくて済んだのに!」と多くの日本人が思ったことでしょうww
とは言っても、マッサが久しぶりに速さを見せた点はちょっとうれしくも感じる点でした。

バトンと争う可夢偉のペースもほんとに見事。
あのマクラーレンを従えてレースを終えるのですから、今年のザウバーってほんとにすごいですね。
可夢偉もほんとによくがんばりました。
初表彰台おめでとう♪と祝福したい気持ちでいっぱいの1戦でしたね♪

そしてシーズンはほんとの終盤戦へ。
ポイントランキングトップは依然アロンソ。
ですがベッテルが4ポイント差まで迫ってきました。
ダブルDRSの効果でしょうか、レッドブルはここにきて際立った速さをみせていますし、速さだけでなくタイヤの持ちもすごい。
ポイントランキングはアロンソ194ポイント、ベッテル190ポイント、ライコネン157ポイント、ハミルトン152ポイント、ウェバー134ポイント、バトン131ポイント。
驚異的なのが3位につけるライコネン。
未勝利ながらも常に好位置に付けてくるライコネンは皆が警戒しており、「ステルス」と呼ばれています。
さらにロータスはアップデートも手を緩めていません。
ハミルトンはモチベーション低下が見え隠れするので脱落?ウェバーはベッテルがいる以上、無理?
と考えると、チャンピオンシップはベッテルとアロンソの一騎打ちとなる見方が強まっていますが果たして....。
アロンソにとって厳しい展開となっていますが、今後の展開は楽しみで目が離せませんね♪
表彰台は鈴鹿だけ、とは言わず可夢偉には残りのレースでも表彰台に上がる活躍を見せて欲しいですね♪

今シーズンはストーブリーグもとても気になるところです。
ハミルトン、ペレスの移籍、シューマッハの引退と大きな動きがあり面白くなっています。
シートの空き状況で気になるところはフェラーリ、ロータス(ルノー)、ザウバー。
フェラーリはマッサの去就が確定していません。
ロータスはライコネン残留の見方強しですが、グロージャンは不明。
グロージャンはチームが放出したくてもTOTAL石油の強いバックアップがあるのでできないのかも。
そしてザウバーも全く不明です。
気になるのは可夢偉がザウバーでの来季のシートはないようなことを匂わす発言をしている点。
実際、ザウバーは何年も留まるようなチームではないですしそのような見方ができます。
さらにペレスがいなくなりテルメックスのスポンサー契約は残るものの資金的に厳しいのも事実。
ペイドライバーを選択する可能性もあります。
ライコネンのチームメイトとして戦う可夢偉が見たいな~....というのが個人的な理想ですww
早く来季のシートを確定させてほしいですね。
Posted at 2012/10/10 20:05:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | F1 | 日記
2012年08月14日 イイね!

F1 2012 Q2 Review

F1 2012 Q2 Review今シーズン早くも11戦の前半戦が終了。
F1も長い夏休みに入っています。
現在のポイントリーダーは3勝をマークしたアロンソ。
シーズン前では誰もこのような展開を予想できなかったでしょう。
フェラーリのマシンが優れるのか、アロンソの腕が優れているのか、この点ははっきりとは見えてきませんが、マッサとの差をみるとやはりアロンソというドライバーの格の違いがよくわかりますね。

シーズン序盤は誰が速いのか、どのチームのマシンが優れているのか、全く謎のシーズであったのですが、やはりフェラーリ、レッドブル、マクラーレンの3強の強さが際立ってきました。
さらにそこに割り込む強さを見せるのがロータス。
後半戦はこの4強のバトルとなりそうです。

昨年との違いというとエキゾーストを使用したブロウンディフューザーが禁止になった点。
エキゾースト出口はサイドポット後方になって、これによりエキゾーストによる空力の時代は終結した、と思いきや実際は全くそうはなっていませんでした。
排気口が上からも見えているのにエキゾーストは下に向かって流されています。
コアンダ効果という気流が壁に沿って走る原理を使って、エキゾーストから排出した気流をボディ下に導き、ディフューザーに高温の気流を流し込む手法。
また、カナデシー効果を生むヘルムホルツ排気チャンバーは、圧力差でストックした排気ガスをスロットルオフ時に排出するためディフューザーの効率を維持することができます。
エキゾーストを空力に用いるためのブレーキング時に燃料を爆発させるようなエンジンマッピングは禁止されたのですが、この手法は合法となっているようです。
レッドブルはトルク特性を変更したエンジンマッピングを使用しましたがこれは禁止させられてしまいました。
航空機産業よりもはるかに難しい空力技術を多用する現代のF1。
規制が強まるほどに複雑さを増しています。

ディフューザー以外で気になるのはフェラーリが採用したフロントのブルロッド式サスペンション。
シーズン開幕前は批判的なコメントが相次ぎましたが、空力的な観点からはやはり優れているようでマクラーレンが開発しているという噂もあります。
レッドブルのプッシュロッドはシンプルに収まっている印象がありますが、マクラーレンのプッシュロッドは後方へ流れる気流を邪魔にしているように見えます。
フロントをプルロッド化してでも空力を獲得したい意向のようです。

そしてメルセデスが持ち込んだフロントウィングをストールさせるダブルDRS。
メルセデスの活躍がイマイチなのであまり注目されていないように見えますが、やはり効果は確かなようで、ロータスが独自のダブルDRSを開発。
2013年からは禁止されることが決定されていますが、それでもトップチームは研究しているようで。
わずかなメリットでも得られるのであれば投資してモノにしたいのでしょう。
その他、手動のライドハイトアジャストの怪しい話もチラホラと...。

そんな感じで新たな空力戦争勃発といった感じのシーズン折り返し地点。
またまた勝手にチーム解析です♪

フェラーリ
やはりアロンソの強さは流石。
誰もが認める強さ、現役最強ドライバーの名は伊達ではないことを実証しています。
ブサイクな上に遅い、世紀の失敗作と言われたF2012はシーズン開幕前に見切りを付けBスペックを開発。
クラッシュテストがまた必要になるほどのリアセクションの変更を実行し、一気にトップクラスの速さを取り戻しました。
しかし、今のフェラーリに必要なものは速いナンバー2ドライバーでしょう。
コンストラクターズタイトルの獲得にはマッサの活躍が必要不可欠。
個人的にはアロンソの優勝以上に予選でフロントローを独占するフェラーリがみたいところ。

レッドブル
ドライバーズランキングではアロンソが先行していますが、コンストラクターズではレッドブル。
ベッテル、ウェバーともに常に競争力があります。
空力が活かせなくなり今年のレッドブルはダメか?と序盤は思わせたものの、速さと安定感を持ち合わせた完成度の高さは流石。
ベッテルが圧倒的な速さを見せたヨーロッパGPでは、ルノーが用意したオルタネーターのトラブルに泣くことになるのですが、ライバルを唖然とさせるほどの速さでレッドブルらしさを見せつけました。
さらにエキゾーストでのダウンフォース獲得できるこの分野は今後もレッドブルにとって大きな力になりそう。
問題はFIAやレーススチュワードがレッドブルに対して厳しい裁定を下す傾向が見て取れる点。
それでもチャンピオンチームの意地、実力で見返してくるのではないでしょうか。

マクラーレン
唯一、ローマウントモノコックを採用し流麗なノーズデザインを持つマクラーレン。
序盤は速さを見せ、最強マシンを持つのはマクラーレンと思われたものの、次第に失速。
ハミルトンはフロントセクションの設計に懐疑的なコメントをしていましたが、フロントよりもやはり後部のボディーワークが大きな役割を果たしている印象。
実際、伸び代はリアセクションにあったようで、ドイツGP前の大幅なアップデートで速さを取り戻してきました。
シーズン終盤にかけてどんどん強さを増すチームですから、ワールドチャンピオンコンビがどう巻き返すのか注目です♪

ロータス
今シーズンもフェラーリ、マクラーレン、レッドブルの3強かと思いきやロータスも加わり4強時代に。
ライコネンの優勝がまだ見れてない点は残念ですが、勝てるポテンシャルがあることは確実。
グロージャンも安定感はイマイチながらも速いドライバーなので他チームにとって嫌な存在でしょう。
シーズン後半、最も注目されているチームです。

メルセデス
速いときもあれば遅い時もあるメルセデス。
予選で獲得するグリッドは良い場合でも、レースでのポジションダウンが多い点は今も変わらず。
タイヤへの熱の入りが良くトラクションに優れるのは利点ですが、タイヤを傷めやすい点が問題。
さらにフルタンク状態ではバランスが悪くなってかペースがイマイチ。
メルセデスの名を冠しながらもこのパフォーマンスではやはり残念に思ってしまいますね。

ザウバー
ザウバー創設以来、最高のパフォーマンスを発揮できるマシンと言われるC32。
しかし、戦略ミス、ドライバーのミスもあり戦闘力通りの結果を残せていない点が残念。
シーズン開幕時から優れたエキゾーストレイアウトを持っていたのでもう少し結果が欲しかったところ。
ペレスは2度の表彰台を記録し、速さを印象づけていますが、問題は可夢偉。
窮地に立たされ焦りも見え隠れしている状況ですが、最低でも表彰台を獲得してみせないと来シーズンのシートは手にできません。

ウィリアムズ
こちらも速さを見せたり遅かったり、いまだによくわからない今年のウィリアムズ。
マルドナドは速さはありますが、安定感がない点が困ったところ。
セナも少し上り調子の傾向が見られるので順当に伸びて行ってもらいたいところ。
フランク・ウィリアムズの姿がいつまで見られるのか気になるところですが、以前のような資金繰りに苦労しているような点は見受けられない点はいいですね。

フォース・インディア
シーズン序盤はそれほどでもなかったものの、最近ザウバーを上回る速さを見せることが多くなってきました。
特に速いのが予選。
ザウバーにとって厄介な存在になっています。
レースではメルセデス同様タイヤに厳しい傾向があり、次第に後退する姿がみられますが、それでも優れたドライバーを揃えているのはチームにとって頼もしいところでしょう。

トロ・ロッソ以下、ケータハム、マルシャ、HRTはコメントが思い浮かばないので割愛しますが、トロ・ロッソは強いて言えばドライバーでしょうか。
昨年のブエミ、アルグエルスアリのコンビの方が良かったと思うのですが...。
まぁ若手を育成するチーム方針なので仕方ないのでしょうけど。

そんな感じでまだまだわからない今シーズン。
またレース外でも今年のストーブリーグは注目度が高く、バトン、ハミルトン、マッサらの来期の去就など気になる点は多々ありますね。

次戦はベルギーGP、スパ・フランコルシャン。
キング・オブ・スパの復活、キミ・ライコネンの走りに期待したいです♪
Posted at 2012/08/14 14:30:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | F1 | 日記
2012年05月15日 イイね!

F1 2012 Q1 Review

F1 2012 Q1 Review久しぶりのF1ネタですが今シーズンはドカンと放出ですww
今シーズンも早くも5戦、シーズンの4分の1が終了しました。
現時点のポイントリーダーはアロンソ、ベッテルが同点首位。
アロンソは開幕前では予想もできなかった驚きの活躍。
ベッテルは1勝した以外に目立った印象がないものの堅実にポイントを重ねています。
その後につづくドライバーの接戦ぶりも凄まじく、ハミルトン、ライコネン、ウェバー、バトン、ロズベルグと僅差で連なりますが、ここにワールドチャンピオンらが名を連ねるあたり、やっぱり流石ですね♪(誰か抜けているような気もしますが...)

驚きべきはこの5戦で5人の勝者、それも全て異なるコンストラクターが優勝を飾っている点。
こんなシーズン見たことありません。
ニコの父親、ケケ・ロズベルグはシーズン1勝のみでチャンピオンとなったことで知られていますが、それに近いことが起こる可能性もありますし、逆に言うと誰が勝ってもおかしくないシーズンなのです。

昨シーズンはレッドブル、ベッテル圧勝のシーズンでしたが、それに比べてのこの変わりようは異常です。
昨シーズンの全19戦で優勝したドライバーはベッテル、ウェバー、ハミルトン、バトン、アロンソの5人のみ。
なんと表彰台に立ったのもこの5人だけだったのです。
この5人が上位を分け合っていたので他ドライバーには全くチャンスがありませんでした。
変わって今シーズンはというと、5戦目にして9人ものドライバーが表彰台に立っています。
この数字だけでもいかに今シーズンの戦いが激しく、トップチームにとって難しいものになっているかがわかりますね。

今年のレギュレーションの大きな変更点はブロウンディフューザーの禁止。
そのためこの点で大きな利点を持っていたレッドブルの独走はなくなり、古典的な空力技術が活かせることから中堅チームにもチャンスが生まれ接戦となる、ということは開幕前より予測されていました。
しかし、蓋を開けてみればその接戦ぶりは予想以上。
この要因はやはりタイヤでしょう。
今年は、「崖」「クリフ」といったワードがよく出てきますが、タイヤのライフが尽きたときのラップタイムの下落が激しく、それはまさしく崖。
まだタイヤ交換を遅らせられると思ってコース内にとどまると、その一瞬でタイヤが機能しなくなることがあるため、わずか1周の差で崖下に転落してしまいます。
そのため今シーズン多く見られるのが、ピット戦略でライバルより先にタイヤ交換を行うことでのアンダーカット。
昔は先行車が1周でも後続のライバルより粘れば抜かれないということでステイアウトが通例でしたが今は逆。
ピレリタイヤでは摩耗でタイムが大きく落ち込むことからアンダーカットが有効であるため、先にピットに入った方が前に出るケースが多いのです。
(この点がロータスはヘタクソなので川井ちゃんはイラついているようでしたけどねww)
以前はレースをリードしていれば後続の動きに注意するだけで勝てましたが、アンダーカットが基本となると、リードしていても先読みの戦略が必要になってくるので難しいのです。
また、タイヤのセットを交換したら急にバランスが崩れたというドライバーのコメントもよく目にしますし、速いマシンが常に速いわけでもなく非常に不安定な印象もあります。

見ている分には面白いのですが、大変なのはやっぱりドライバー。
ムリをすればすぐにタイヤのライフが消耗するため、常にタイヤマネージメントに注意しなければなりません。
今回のスペインGPでもトップに立ったウィリアムズが印象的でした。
アロンソから逃げようと通常より1秒ほど速いラップで走ってしまったマルドナルド。
その瞬間、マージンを作ることができたのですが、タイヤが壊れたのでは?タイヤがもたなくなるでは?という不安でチーム内に緊張が走ります。
ライフが尽きればあっという間にパスされるほどにタイムが落ちるため、どのような状況でも安心できないのが今シーズンの特徴。
逆に同ペースの相手にオーバーテイクを仕掛けるのも非常にリスキーで、今回のマルドナルドvsアロンソ、バーレーンでのベッテルvsライコネンがそうでしたが、オーバーテイクのワンチャンスに失敗したらその後は追走もできなくなるようなことも起こります。

そんな中、特に今年のタイヤについて苦言を呈しているのがミハエル・シューマッハ。
現在のレースはタイヤマネージメントに依存し過ぎているとのこと。
彼にとっては毎周全力でアタックできるのがレース、速く走れるのにタイヤに気を使ってアクセルを踏めないレースは面白くないのでしょう。
タイヤに厳しいメルセデスは特に苦戦している印象ですね。

そして今シーズン、レース以上にと言ってよいほど接戦の熱いバトルが展開されているのが予選。
トップチームですらQ3通過が危うい状況もあるほどの接戦で、Q2では全チームがソフトタイヤで全力のアタック。
優勝できるチームですらワンミスでいとも簡単にQ2でノックアウトされてしまいます。
トップ16までが1秒ほどのレンジに収まる状況もあり、ブレーキングのタイミングどころかアクセルを踏みこむ一瞬のタイムラグで勝負がつくほどの差。
路面温度のわずかな差で勝負が決まることもあるので、アタック開始のタイミングも非常に難しくなっています。
さらにその一発に全てを賭けなければならず。
...とこの予選の熾烈さには見ている側も神経を使わされるので非常に疲れますww

そんな感じの激しすぎる戦いとなっている今シーズン。
4分の1もシーズンが進めばチャンピオンシップはある程度読めてくるものですが、今シーズンは全く読めず。
速さだけで勝敗が決まるわけではないので、各チーム内でもレースの勝因、敗因がいまいちわからずレース解析が困難なのだそう。

そんな中、勝手にチームの勢力図解析♪
レッドブル 
そこそこ速いが可もなく不可もなく。
ベッテルですら地味な戦いしかできておらず、アップデートも他チームの方が進んでいる印象。
過去よりエイドリアン・ニューウェイの天下は2年しか持たないというジンクスがあるのですが、レッドブルもそれに当てはまることになる見方が強まっています。

マクラーレン
速さに関しては今シーズン最速か?
タイヤにもそれほどハードな印象は無いので順当に行けばハミルトンかバトンがシーズンをひっぱるはず。
....ですが全てが噛み合わないと勝てないのが今シーズン。
バトンも今回はタイヤで苦戦していましたし、よくわかりません...。

フェラーリ
リアセクションの空力的な改善が見込めるプルロッド式サスペンションをようやく導入するも、
セオリーに従ってかフロントもプルロッド化して世紀の失敗作と評されてしまったシーズン開幕前。
ですが、そんな走らないマシンでも勝たせてしまうアロンソの強さは流石。
さらにフェラーリの威信をかけて大金を投資したアップデートも機能している印象。
しかしマッサがひどすぎる。今のフェラーリはアロンソなしでは成り立ちません。

ロータス
すんげ~不気味。そして速い。
予選だけでなくレースペースも速いのでどこのチームも警戒する強さ。
ライコネン、グロージャンがいつも揃って速さを見せてくる点からマシン性能の高さが伺えます。
うまくまとめれば余裕で優勝できるでしょうね。

メルセデス
フロントウィングをストールさせるダブルDRSで速さを見せていましたが、レースペースはやはりイマイチでロズベルグの勝利以外は華が無い印象。
現状も悪くは無いですが、ここで踏ん張れないと今後はトップ争いから脱落しそうです。

ザウバー
今シーズンも好調で上り調子。
フェラーリエンジンにはもう少し頑張ってほしい所だけどそれでも速い。
優れたマシン設計、的確な位置に排気するエキゾーストシステムはフェラーリやレッドブルがマネをする程です。
設計したテクニカルディレクター、ジェームス・キーの離脱は残念でしたが、資金面でも上り調子なのでアップデートは継続されるでしょう。
例年ほどの後半の落ち込みはないと思いますし期待したいです。

そしてロータス以上のダークホースとなったウィリアムズ。
スペインGPでの優勝により、開幕戦で見せたマルドナドの走りは本物であったことを証明。
ルノーエンジンの獲得は大きなプラス要素でしたがまさかここまでやるとは。
さらに1990年代後期を思わせるロスマンズ似のカラーリングにRENAURTの文字はカッコよすぎる!!
ウィリアムズと言えば小型軽量ギアボックスやエレクトリック技術も優れていますが、それに加え、
今シーズン各チームが目をつけている、空力デバイスを設けたブレーキダクト(タイヤの温調もこなすものも登場)の開発でも技術をもっていそう。
バリチェロを放出し、ペイドライバー揃えとなるまでに落ちながらも流石は名門。
技術力の高さには驚かされます。
唯一セナの活躍が見れていない点が残念です。
マッサもやばいのでブラジル人ピンチです。

そして、その他のチーム、目立った活躍なし!
ですが、フォースインディア、トロロッソともに予選でいきなり上位にくることもあるので....。
やっぱり今シーズンはわかりませんww

とそんな感じで、次戦モナコはロータスのライコネンが優勝して6人目のウィナーとなるか?!
それともザウバー、可夢偉が6人目か?!
今後さらに面白いシーズンとなっていくことを期待します♪
Posted at 2012/05/15 20:48:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | F1 | 日記
2011年11月29日 イイね!

ライコネンF1復帰!

ライコネンF1復帰!うれしいニュースが飛び込んできましたね~♪
遂に実現!キミ・ライコネン、F1復帰!
前々からウィリアムズとの交渉が噂され、つい最近、契約金の折り合いがつかず決裂したと言われていました。
代わって候補に挙がったのがルノーですが、ライコネンがルノーというのはまずないだろう、と思っていのですが....ありましたww
クビサの復帰が見込めない状態となりワールドチャンピオンクラスのドライバーが欲しいルノーと、F1復帰を熱望するライコネンの思惑が合致し意気投合。
ルノーからのF1復帰となりました。
来シーズの楽しみが増えましたね~♪
これでワールドチャンピオンが6人、同じ舞台で戦うことになります。
ルノーの開発陣営はじめチームスタッフも活気づくことでしょう。

こうなると気になるのは残るシート。
トップチームは全て確定しましたが、中堅チーム以下のいくつかは未定のシートがあります。
気になるのはライコネンの相方。
おそらくペイドライバーで契約が切れてないペトロフとなりますが、そうなるとブルーノ・セナ、グロージャンのシートはなくなります。
そしてウィリアムズ。
ライコネンがルノーに行ったことにより、バリチェロが残留できるチャンスがめぐってきました。
バリチェロが引退しなければ20シーズン目突入。まさに鉄人です。
しかし、ニコ・ヒュルケンベルグ、ニック・ハイドフェルドなどF1復帰を狙うドライバーが数多くいます。
スーティルもウィリアムズと交渉している噂もあるので、もしそうなるとフォース・インディアに動きが...。
トロ・ロッソのブエミなども放出の危機にあるので気になるところ。
...シューマッハが引退ということはないはず....ww

ということで、ライコネンの復帰で動き出しそうなストーブリーグ、注目ですね♪
Posted at 2011/11/29 20:38:49 | コメント(1) | トラックバック(0) | F1 | 日記

プロフィール

「生誕15周年 http://cvw.jp/b/248150/45742041/
何シテル?   12/28 09:14
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2020連戦1戦目:季節は回る、車も回る / DKM FISCO Challenge in 富士スピードウェイ 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/01/03 21:59:57
続 変なエンジンの紹介をまとめてみた。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/10/12 03:21:46
3月16日現在の86&BRZ全国オフinラグーナテンボスの申し込み状況です。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/03/22 00:01:12

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