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イイね!
2015年12月11日

LOVE

LOVE それは突然だった。

ただの「友達にしたい女性」に過ぎなかったはずの彼女は、ある日突然何の前触れも無く、鳥肌が立つ位に魅力的な存在へと変貌を遂げてしまった。


思わず目を奪われる程の美貌を備え、更にその所作の一つ一つがうっとりしてしまう程に美しい。
そこには知性や品の良さが溢れていた。
その上、性格はとても親しみやすくて優しさに満ちた存在。

全てが理想的で、私の心は一瞬にして・・・




 もしも、「あなたがRoadsterを必要な理由は何ですか?」と聞かれたら・・・


 自分がRoadsterを必要とする理由、それはこの車には私を強く惹きつけてやまない何かがあるからとしか言い様がない。
理屈では無い、他に何も視界に入りこめない位の強い想い。
私の頭は知らず知らずのうちにいつも思い浮かべていて、目は否応なしにその姿を追ってしまう。
それはもはや「恋心」と表現できるものかもしれない。

 車に対して「恋心」だなんて、滑稽に思われるだろう。
しかし自分が持ち合わせているどんな言葉を持ち出してみても、それ以上の答えが見つからない。
先の問いに対する回答をこれ以上掘り下げる事は、「恋」とか「一目惚れ」という人間の純粋で本能的な感情を科学する事と同じ位に難解だ。
何故なら自分自身、この車を一目見た瞬間に理屈抜きで完全に心を奪われてしまったのだから。

 歴代のRoadsterも確かに好きな車ではあった。
しかしそれは「性格が好みで好感度が高いな」っていう位で、恋心を抱く様なものでは全く無かったはずだ。
英語で言えば"I liked her from before, but didn't love."と言った具合だろうか。
そんな「カンジが良くて一緒に居ると楽しい、友達にしたい女性」だったはずの彼女が、ある日突然一目見ただけで私を釘づけにしてしまう位に、外見も内面も、群を抜いて魅力的な存在になってしまった・・・そんな心境だ。
一体彼女に何があったのか・・・



 この生まれ変わった新型車の強烈な魅力に惑わされてしまって以来、この車の事を考え出すと他の何も手につかなくなるし、溜め息をつく回数が明らかに増えた。
もはや恋煩い以外のなにものでもない(笑)
実用性などの幾つかのあばたすらも笑窪に見えてしまう、それ位の強烈な何かに惹きつけられて、はっきりと自分の中に恋心が芽生えた。
何が自分をそうさせたのか、正直に言って自分でも良く分からない。
 確かにその魅惑的なデザインには強く惹きつけられた。
しかしそれだけではない、今まで好きになった数々の車には無い「何か」がこの車にはあるはずなのだ。
だからこそ、未だかつて経験した事が無い位に強く引き込まれたのだから。
ただし、それが何なのかは今に至るまで謎のまま。
全く分からない。



 この魅惑的な深紅の彼女の存在を知ったきっかけ、それは昨年9月に行われたこの車のワールドプレミアの様子を伝えるインターネット上の記事だった。

 それまでは、あのイベントがあの日舞浜で開催されるという事実は愚か、Roadsterが今年にフルモデルチェンジされる事すら、自分は全く知らなかった。
以下の二つの理由から、自分にとっては全く縁の無い車だと考えていたから。
 まず、Roadsterには二人しか乗れないという点。
自分は30歳を過ぎてまだ独身なので、今後ライフステージが移行していく可能性を考えれば、二人しか乗れない車を新車で購入する事に対してどうしてもリアリティが感じられなかった。
 次に、それまでの自分がスポーツカーに対して抱いていた根強いマイナスイメージ。
以前、国産他社のスポーツカーをレンタカーで借りた事がある。
ワインディングでは確かにとても運転が楽しかったのだが、車のあらゆる部分から常に速く走る事を強要されている感じがして、ワインディングに辿り着く前に疲れてしまった。
この時のイメージが強すぎて、スポーツカー全般に対してネガティブな印象が拭えなかったのだ。



 しかしあの日、インターネット上で見たこの車の画像が全てを変えてしまった。
とにかく色っぽく、ただひたすら美しくて、それでいてちょっぴり妖しさも漂うその姿に、パソコンの前で思わず声を出してしまった位に強く引き込まれた事を、今も鮮明に覚えている。
これだけ美しいのだからてっきりAlfa Romeoの車かと思えば、それが日本の、MAZDAの車だと分かって更に驚かされた。
それまで約10年間もいわゆる「車好き」を続けながら築き上げてきた、自分なりの「車観」や価値観。
それらがガラガラと音を立てて崩れ去ってしまう程のインパクトと説得力が、この車からは感じ取れた。

そう、それこそが「恋に落ちた」瞬間。



 あれから長い時間、待ち侘びて来た。
衝撃の一目惚れから4か月後、年初の東京オートサロンでようやくその姿をこの目で見る事が出来た。
そしてそれから更に5か月経って、遂に念願の試乗の機会に恵まれた。
実車を見ると写真以上に美しく、ボディサイドの艶めかしい抑揚に思わず目を奪われてしまう。
また、写真で見た時は勿論、実車を見ても俄かには小さな車だと信じられなくていつも驚かされる。
きっとそれだけ圧倒的な存在感があり、またこの車の完璧なプロポーションが見る者のサイズ感を狂わせてしまうのだろう。
開発陣の言う「身長160cmのスーパーモデル」という表現は言い得て妙だと感じた。



 実際の乗り味もまた、自分の心を離さない素晴らしいものだった。
あまりの楽しさに試乗している間中ずっとニヤニヤしていたので、傍から見ると相当アブない人に見えたに違いない(笑)
ワインディングでも走ったら最高に気持ちいいだろうと思えた。
一方でこの車は、マイペースでゆっくり走っても心地良いオープンドライブが楽しめる点が気に入っている。
それは、上述のスポーツカーに対するマイナスイメージを払拭するには充分すぎる程の爽快感を伴うものだった。
また、幌の出来も秀逸。
自分にとって未知の領域である幌車はどうしても敷居が高く感じられた事もあり、実は当初はやがて設定されるであろうハードトップモデルを待つつもりでいた。
しかし一度試乗してそっとクラッチを繋いだ瞬間には、もう引き返す事など出来なくなってしまった。



 「いつかは前後重量配分に優れたFR車に乗りたい」
これは自分が学生時代から持ち続けてきた、一ドライバーとしての夢。
けれど現存するFR車はどれも、高額過ぎて手が届かないものや、MTがラインナップされていないもの、また大きく立派になり過ぎて私好みのドライビングプレジャーを味わえなさそうなモデルばかり・・・
そんな現実を目の当たりにして半ば諦めかけていただけに、軽量コンパクトで、丁度良いエンジンパワーの、気軽に運転が楽しめる、正に私が待ち望んでいたFR車が発売された事が最高に嬉しい。
そして偶然にもその車は、自分の心を一瞬で奪ってしまうだけのとびっきりのデザインの持ち主・・・

 デザイン・走り・機能性・・・
全ての条件は揃った。
自由が利く独身のうちにこの車と出逢えた奇跡に、運命を感じずにはいられない。
もしもいつか自分が家庭を築く日が訪れたとしたら・・・という不安は確かに残る。
しかしいざとなればもう一台ファミリーカーを所有する事も出来るし、その気になれば何とかなる。
今はそう信じている。



 彼女と毎日を共に出来る様になった今、自分にはどうしてもやりたい事がある。
それは真夏の北海道の道を走る事。。。
 今までも毎年、職場の夏季休暇を利用して、愛車と共にフェリーに乗って北海道中を旅して回ってきた。
行く先々の素晴らしい景色を目に焼き付け、地の果てまで続く直線道路や豊かな自然に囲まれた美しいワインディングロードを満喫し、現地の美味しい食べ物に舌鼓を打ち、毎年素晴らしい想い出を重ねてきた。
来年からこの車と共に旅をすれば、今までにも得られた楽しみに加えて、大自然に囲まれた綺麗な空気・風を感じて走る事が出来る。
そう、まるで真夏のツーリングの聖地・北海道を旅するバイクのライダー達の様に。
それが今から楽しみで仕方ない。



 振り返ってみると、今まで10年以上も「車好き」を続けて来て、その時々で好きな車や気になる車が沢山あった。
けれどここまで自分の心を激しく揺さぶったり、共に過ごす日々を鮮明にイメージ出来た車には未だかつて出逢った事がない。
しかもその車は、自分には絶対に縁が無いと思っていた二人乗りの車。

 どうしてこんな事になってしまったのか。
初代誕生から四半世紀を経た彼女を、突如としてこれだけ魅力的に変貌させたものとは一体何なのか。
分からない。
自分には全く分からない。
しかし今はもう、その謎を解明しようとも思っていない。

何故なら恋とは解き明かすものではなく、理由もなくただ落ちてしまうものなのだから・・・



どうやら自分は、自分の人生を変えてしまいかねない危険な相手に恋をしてしまった様だ(笑)
本当の婚期が大分遅れてしまいそうで、両親の嘆く顔が目に浮かぶ(笑)
ブログ一覧 | Roadster ND5 | 日記
Posted at 2015/12/11 22:35:29

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この記事へのコメント

2015年12月12日 0:34
こんばんは!
私はさんかくまくりさんのように車マニアではありませんが(笑)、私が思うロードスターの魅力は、あくまでも「日常に咲く非日常」というイメージです(^^)
ちょっとしたスーパーへの買い物や通勤、それらをたのしくしてくれるものであって、必ずしも峠を攻めたり、サーキットを攻めたりすることを強要しないものだと思います!(それは価格や維持費の意味でも!)
おじいのNAと若人のNDのあのCMのような感じがまさに表現してると感じました(^^)公道のロードスターは、いつでも軸足が日常にあると。
さんかくまくりさんの愛車を拝見して、さらに確信しました。

それにしても、ロードスターに惚れすぎじゃないですか?!大丈夫ですか?!?!笑
これから愛車とともに、いろんな思い出ができるといいですね☆(^^)
コメントへの返答
2015年12月13日 22:25
こんばんは。
返信が遅くなりすみません。

私も車マニアなんかじゃなく全然ミーハーですが、この車との出逢いは本当に衝撃的というか、運命的でした。
「日常に咲く非日常」という御言葉、実に的確に言い当てていると思います。
オーナーの私よりもよっぽど的を得ていて、その後に続くお言葉についても全て仰る通りです。
私もサーキットに通ったりワインディングをかっ飛ばしたりはしない性質(タチ)なので、だからこそ欲しいと思ったんです。
そうそう、あのCMはイイですよね(^^)
あれをCMにしてしまうマツダという会社は本当に素晴らしいし、またロードスターは実際にそれが出来る車だと思います。

ちなみにこの文章ですが、知人との忘年会の後で「あるこほる」が残った状態で、奇跡の様な一筆書き的に書いた文章です。(長いですが物凄い短時間で、構成も考えずホントに一筆書きみたいな書き方をしました)

それだけに嘘偽りは全く無いですが、あとでシラフで読み返した時に「やっちまったw」と思いましたwww
しかしその時には既にコメントやイイネを頂いてしまっていたので・・・

お察しの通り、惚れすぎて全然大丈夫じゃないですww
人生を変える車だと思うけれど、深みに嵌り過ぎて人生を狂わせない様に気をつけます(^^;)

ありがとうございました☆
2015年12月12日 20:55
どん引き恋文や(;´Д`)

ホントどれだけゾッコンなのやら(笑)
でも正直うらやましいです。
わたしはそんな相棒に一生に一度巡り会えるかどうかわからないもの。
スイフトがそうなのかな、でもそこまでじゃないかなぁって思うし…( ̄。 ̄;)
いや、そんなことはないかなり惚れてるはず←

いいなぁ、毎日が楽しくて楽しくてしかたないんだろうなぁ( ´艸`)
また鼻の下全開の写真を残さないようにね(殴蹴
素敵な彼女と最高の思い出を(^_-)☆
コメントへの返答
2015年12月13日 23:03
遅くなりすみませんm(_ _)m

ヤバイ、どん引きされた・・・orz

この文章を書いた経緯(というか言い訳)は↑のコメ辺後半をご参照下さいw
翌朝に冷静な頭で読み返した時は、本気で「やっちまった」と思いましたw

林檎さんと隼青の仲もかなりイイカンジだと思いますが、ドン引きされる程ではないからまだまだ愛が足りないんじゃないですか(殴

この車との出逢いは本当に運命的でした。
車を擬人化するとしたらPolarisは間違いなく同性です。
自分の良い所も悪い所も全部理解してくれていて、カッコ悪い所も全てさらけ出せる存在。
それに対してこの子は間違いなく異性ですね。
だからこの子と出逢ってから以前よりも服装とか気にするようになったし、「外見も内面も、より良くありたい」って想う様になりましたww
車と不釣り合いとか言われない様に、車のカッコ良さに負けないオーナーでありたいですw

これは余談で多分誰も気が付いてないけど、Polarisの事はいつも「相棒」って書いてたけど、実は乗り換えてから「相棒」って単語は一度も使ってないんですよw
自分的に「相棒」はニュアンスが違ってて。
強いて言うと「伴侶」とか・・・「ハニー(斬殺w

今は恋人から新婚ホヤホヤだからイイんです。
これから良い夫婦関係の様にお互いを受け容れられるかどうかで、今後のカーライフが決まる気がします。
まあ、一年以上も文通やお付き合いを続けて理解を重ねてのゴールインなので、多分大丈夫ですけどね(笑)

鼻の下全開とかうるさいwww
とにかく健康と安全に気をつけて、素敵な想い出を一杯作っていきたいと思います(^^)

ありがとうございました☆
2015年12月12日 22:05
↑に同じくどん引きしちゃって、イイね付けるのすらためらってしまったよ(;^_^A

ホントべた惚れだねぇ(。-∀-)b
読んでる方が恥ずかしくなっちゃうくらいのw

オレは今まで色んなクルマを所有してきたけど、ここまで惚れ込めたクルマはないかも。
強いて言えば今のスイフトが近いけど、そもそもスイフトに惚れ込んで購入した訳じゃないし…
そーゆー意味では羨ましくも感じるね♪

まくりんがNDにゾッコンなのはよ~~~く分かったよ(^_−)−☆
でも惚れ込み過ぎて周りにどん引きされないように、くれぐれも気を付けなされ( *`艸´)

お幸せに~ヽ(´ー`)ノ
コメントへの返答
2015年12月13日 22:57
返信が遅くなりすみません。

ヤバイ、みんなにどん引きされてるよorz
↑お二人にも書いた通り、自分も書いた翌日にシラフで読み返して、自分でどん引きしましたwww
私も読んでいて恥ずかしいですw

兄さんはここまで惚れこんだ事は無いですか?
この車は、デザインとかスペックとか価格帯とか車のキャラとか、そして何より大事なタイミングとか、全てが当たったんです。
だからきっと運命の出逢いだったんでしょうね。
そういう意味でも、海外赴任リスクが消滅した事(爆)は私にとってとても大きな出来事でした。
私の場合はもしもそうなったら、誰かさんと違って保管する事は色々な面で不可能なので。

ただ一つだけ無い物ねだりをするならば、この子はあまりにも全てがドンピシャであるがために、自分色に染めていく楽しみが無いんです。
手を加える余地が殆んど無いと言うか・・・
その点兄さんは、運命の相手を見つけるというよりは、「見つけたその子を自分色に染めていく」のに情熱を燃やすタイプでしょうか(撲殺w

すみません、若干おかしなテンションになってまして、失言失礼しましたm(_ _)m

過去との比較は分からないですが、きっと今はすいふじさんと柿号も唯一無二の存在になってますよね(^^)
他の方と比べても絆の深さは随一と言う印象があるし、出逢いの時点ではそれ程でも無かったとしても、今はきっとかなり想い出深い一台になっているでしょうね。

私も、柿号にも負けない位に沢山想い出を重ねて行きたいです。

ちなみに周りにどん引きされない様にするのは多分無理なので諦めますww

ありがとうございました~☆

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「@ストームキャットさん もっとも、直近で購入することはまずないですが、MAZDA3は物凄く気になってます(笑)」
何シテル?   07/13 23:38
<自己紹介> さんかくまくりです。 一度消滅したけど、また戻って来ました。 ドライブ大好きです。 公道で飛ばすのは嫌いで、いつものんびりまったりマイ...
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