2017年03月09日
命も金で買う時代
日本のいいところはたくさんありますよね。
人柄が親切だとか、勤勉だとか・・・
でも一番よかったところって貧富にかかわらず、一定以上の生活水準が確保されてることだったと思うんです。
うちも同棲相手が心筋梗塞で倒れて、健康保険の手厚さに感動しました。ああ日本人で良かったなと。
海外ならお金がなくて治療が受けられないのは当たり前です。生きられるかどうかは金で決まっているわけです。
そして日本といえば素晴らしいのが水道インフラ!どこの蛇口をひねっても良質な飲料水がでてくるのは日本ぐらいだと言われていますね。
しかし皆さんは水道法改正案についてご存じでしょうか?与党の麻生太郎氏が推し進めている法案です。
他サイト様より以下引用
改正水道法 通常国会に提出 厚労省
厚生労働省は、1月20日召集の第193回通常国会に水道法改正案を提出する。指定給水装置工事事業者制度への更新制(5年)導入や、「公共施設等運営権制度(コンセッション方式)」の活用などを柱とするもの。この他、水道事業者による施設台帳の作成・保管など、計画的な更新への取り組みを促す。
以上引用
kentsu.co.jp/webnews/html_top/170119590005.html
2017/1/19
で、この法案をよく読んでみましょう
以下引用
水道法の一部を改正する法律案新旧対照条文
第十一条 水道事業者は、給水を開始した後においては、厚生労働大臣の許可を受けなければ、その水道事業の全部又は一部を休止し、又は廃止してはならない。ただし、その水道事業の全部を他の水道事業を行う水道事業者に譲り渡すことにより、その水道事業の全部を廃止することとなるときは、この限りではない。
以上引用
mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kaisei/taisyo/suidohou.html
これはつまりどういうことか。水道事業の民営化の可能性があるということです。
フィリピンやボリビアなどの国々はIMF(国際通貨基金)の参入により、水道事業をIMFの融資によって民営化された結果水道代が国営時代の4倍になったり、水道水に細菌が混じったりなど非常に劣悪な環境になりました。
その結果不潔な水を飲むほかなくなってしまった人たちがたくさん亡くなりました。
日本は水道に対して非常に厳しい基準がありますから、水質の劣化はないと思いますが水質や水道インフラの維持コストは直接水道代に跳ね返ってくるでしょう。
そして採算の取れない地域ではどのようにして高品質な水道を維持していくのかは私には見当もつきません。
実は2011年にすでに水道事業は民間に売り渡すことが可能になっているらしいのですが、災害時のリスクなどが大きく国内で積極的に参入したがる企業はいなかったようですが
政府は2017年に水道法を改正し、民間企業の参入のハードルを大幅に下げるために、災害時の負担や責任を自治体と共同で負うシステムを導入するなどして、自治体が水道の運営権を民間に売却する流れを加速させる方針とのこと
水道を民間に売り渡せるということは国内企業だけではなく当然外資も買い上げることができるようになるということです。
これにつけ込んだのがIMFという利権団体で各国の水道事業に出資し、しまいには乗っ取りに近いような手段で暴利を得ているのです。
そして住んでいる国民に対して血も涙もないような残虐非道な行為が平然と行われているのです。
もしも日本の水道事業をIMFが買い上げたら・・・考えるだけでも恐ろしいです。どうか、日本国内の企業が頑張って運営していけるように祈っています。
水は命に直結しています。清潔な水が自由に飲めないというのは生きる権利を奪われることです。日本の水道がどうなっていくのかはわかりませんが、少なくともIMFのやっていることは人の命を金に換える行為です。
インフラ事業というのは、どれだけ暴利をとっても顧客はいなくなりませんし十分な安全の確保が行われていなくても儲かります。なぜならインフラを利用せずに生きることは現代社会ではほぼ不可能だからです。
日本でも一企業に重要なインフラ設備をまかせっきりにしていた結果、老朽化した発電施設を使い続け有事の為の訓練も怠り悲惨な原発事故が起きました。
残念ながらこういった問題を起こすインフラ企業は安全をただのコストとしか考えていないようです。
貧しい人たちをないがしろにしている社会に未来はありません。お金持ちの人たちが裕福な生活を送れるのも、たくさんの貧しい人たちが一生懸命身を粉にして働いてくれているからなのです。
お金持ちはもちろん、貧乏な人達にも幸せを感じられる世界が理想のはずが
お金を持つことにより世の中を支配していると勘違いしてしまった人たちにより世界はゆがめられてしまっています。お金を持っている、力をもっている人々こそ正しい世の中に導く義務があると思います。力におぼれているようでは、魂は痩せたままです。
人を陥れたり、不幸にして得た金など紙クズだと思います。そしてそれをやる人間はその紙クズよりくだらない人達です。
どうか民営化されたとしても、今までと変わらぬ世界一の日本の水のままであって欲しいですね。
絶対にIMFのような外資に乗っ取られることのないことを切に願います。
※筆者の無知による誤解を招く表現などを大幅に加筆、訂正いたしました。
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プチ哲学シリーズ | 日記
Posted at
2017/03/09 14:25:46
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