こんばんは。本日無事に卒論発表を終えまして、やっと一息つけるようになりました。まだ来月半ばの学会が残っていますが、とりあえずは自由の身です。
先日、miyaさんたちとSAB市川でパワーチェックを行い、その結果を
整備手帳の方に載せました。そこでratioの設定値について長々と書いてしまいましたが、結局一言でまとめてしまえば
「ratio値が変わっていても、ピークパワーの値は変わらない」
ということです。
パワー = トルク × 回転数 という式から、おそらくトルクを測定し、ハブ回転数を掛けてパワーを導出しているのではないかと予想はしていました。ただ、私の調べた限りではその様な文献が見当たらず、間違っているかもしれないことを迂闊には書けずにいました。
ところが本日、
オートメカニック2008年3月号を読んでいたところ、「エンジン出力の計測方法」という記事を見つけました。これによると、パワーチェック時にはトルクを測定しているそうで、私の予想を裏付けるものとなりました.
そこで改めて前出の式からパワーチェックを行う場合を考え、グラフ形状に及ぼすratio値の影響を示したいと思います。
まず、測定器ではハブの回転数とそのときのトルクを測定しています。ハブの回転数にratioを掛けることでエンジン回転数を、測定トルクをratioで割ることでエンジントルクを導出し、これよりトルク‐回転数曲線を得ています。ここで導出したエンジン回転数はパワー‐回転数線図の横軸にも用いられることになります。
エンジン回転数 = ハブ回転数 × ratio
エンジントルク = 測定トルク / ratio
次に、導出したエンジン回転数とトルクを掛けることでパワーを導出し、パワー‐回転数線図を得ます。
エンジンパワー = エンジントルク × エンジン回転数
= (測定トルク / ratio) × (ハブ回転数 × ratio)
= 測定トルク × ハブ回転数
したがって、エンジンパワーを求めるのにratio値は用いず、どの回転数で発生しているかということに影響が現れることがわかります。
以上より、ratio値を異なった値で測定した結果同士を比較する場合の較正式を得ることができます(整備手帳参照)。
う~ん、打ち上げで少々アルコールが入っている状態で書いたので、珍しく長文になってしまいました(笑) でも、内容としては合っているはずです。多分・・・・・・。
Posted at 2008/02/22 01:21:02 | |
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