《注意》 この行為は電波法的にどうなのかわかりません。違法行為の可能性もあり実行した際電波監理関係官署に摘発等が為される可能性もあります。ここに書かれている行為を実際に行った後刑事責任を問われたとしてもその責については実行者に帰し当方は一切の責任を負わないことを、ここに法的責任を問われる旨警告文を掲示すること共に宣言します。
さて、サインハウス様から
非常に優秀なものが出ている。曰く、ヘルメットにつけるインカムと同じ飛距離で音楽やナビ音声を聞くことが出来、なおかつ接続者相互の会話も可能というもの。しかし、言ってはなんだがそのB-COMのそれは他社の輸入品に比べて音質が劣るのも事実。また安定性にも欠ける気がしないでもない。風切り音も結構きつい。
そこで、B-COM導入以前に使用していたScalaRiderG4で同じことが出来ないか、足りない脳みそを駆使して調査してみた。ぶっちゃけスカラライダーの不満点は嫁に指示を出しながらナビの音声を聞くことが出来ないというその一点に尽きるからである。ほかに不満な点なぞなかった。
日本語版説明書をダウンロードし丁寧に読んでいくと、このインカムには三者で会話できる機能があると書かれていた。私はそこに着目した。つまり、この三者目のインカムマイクに音楽やナビの音源を流し込んでやれば、B-COMステーションと同じことが出来るのではないかと。人数は足りないがどうせ2人しかつながないのでいいだろ。(ぉぃ
1、基本コンセプト
・抵抗を用いて信号強度をできる限り下げる。
・コンデンサを用いて、本体側からの電源電圧が電話側に行かないようにする。
・Scalarider側にはあたかもマイクがつながっているように見せるためマイク
電源電流を還流してやる。
これらをもとに、いろいろなところから回路図を引っ張って来て、結果的には
この図の通りとなった。
。
なお、この図ではライン出力(L)とマイク入力(M)が逆になっている。
M側にスマホなどのライン出力を、L側にスカラライダーのマイクをつなぐ。
直列につないだ可変抵抗で信号強度を減衰し、並列につないだ抵抗でマイク電源を還流してやり『ごまかす』(ごまかしてんだろうと思う)、その奥に直列でつないだコンデンサで直流の電源電流が音源側に行かないようにカットする。
ここに至るまでには、上記の原理がわからず、適当にマイク端子へライン入力をつなぐコードの回路などを調べて作り、なかなか音が相方のインカムから聞こて来ず、終いには
オシロスコープのキットを自作して信号の有無を確認するなど、かなりの回り道をしてしまった。 振り返ってみれば、コンデンサの立ち位置と並列抵抗の立ち位置が悪かった為に信号がちゃんといかなかったのだろうと推測している。
2、用意するもの
まだ製作途中の段階であるのでこれからさらに用意するものは増えるが、とりあえず『音が聞こえる』段階にまで整備するには以下のものでOKと思う。
・ユニバーサル基盤
アースラインを整理するために、穴だけのものではなく線が引かれている物がベター。
・抵抗:1kΩ×1
・電解コンデンサ1μF
・可変抵抗:100kΩ
これらは必ずしもこの値ではなくてもいいとは思うが、成功するかどうかは知らない。
・ステレオジャック(3.5Φオス)が付いたシールド線
これがないと音楽やナビから音が取れない。
・壊してもいいスカラライダーG4のベース
ぶっちゃけ、マイクのラインは既存のベースから切って引き出す。壊してもいいものが一つ必要。
G4ののベースから本体を外した状態で作業を行わないと、本体が静電気や過電圧印加で音もなく破壊される可能性があるので気を付けること。
G4のベースについているマイクのスポンジを外し、先端部分のクビにあたる所が抑えとなっておりそれを下にずらすとバラけてマイクが出てくる。このマイクについているシールド線を外して、(G4向け)出力側として基盤に直接はんだ付けするなり、何かのコネクタをかましてみるなりする。当方は面倒くさくて直接はんだ付けをして、今悲劇を見ている。
回路図どおりに基盤に部品を実装していく。入力側は無理やり左右の信号を一本の導体の上に乗っけてモノラルにしているが、このような不細工なやり方がお好きでない場合は、ステレオ→モノラルの変換回路を別途組むという手もあるが、元々『マイク通話用』の回路に音を乗っけるのであまり音質はよくなく、変換回路を組んだだけの効果があるかは疑問符である。
余談であるが、基盤に部品を実装しながら上方落語を聞いていると、どうしても抵抗とかを見るたびに長屋の風景が頭に浮かんで仕方がなくなる。
組んでからG4本体と接続する前に、出力側端子にオシロスコープをつないで信号の振幅を見ることをお勧めする。5Vを超えるぶっ飛んだ信号が来ていないことを確認してから本体につながないと、本体が音もなく死亡する可能性も捨てきれない。私はこれをやらずにいきなり本体に大音量をぶち込み瀕死状態に追い込んだ疑惑が浮上したことがある。
すべてがうまくいけば、ペアリングした相手方のスピーカーから音楽やナビが聞こえてくるはずだ。そしてその音質の悪さにちょっと涙目になるはずだ。
これで、条件次第では1km離れても音楽とナビとを共有できる環境を整えることが出来た。音質はともかく、ナビ+音楽+ツレの声を切り替える手間なく同時に聞くことが出来るので、特にナビの情報を共有する事は、道に迷って見張り不十分を引き起こし事故に至るおそれを減らせることから、安全運転にも寄与できると期待している。
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Posted at
2013/06/15 15:08:55