今日は、MPVの半年点検のため、ディーラーへ。
待ち時間の際、担当のディーラーマンから、「CX-5がありますが乗ってみますか?」と声をかけられたため、「乗ります」と即答。
ガソリンもディーゼルもありましたが、乗ったのはもちろんディーゼル。
クリスタルパールホワイトマイカのXD(2WD)で、ディスチャージパッケージ、セーフティクルーズパッケージ、19インチアルミ、ディーラーオプションのナビがついた、ほぼフルオプション状態の車でした。
車外に聞こえるエンジン音は、ガソリンとは違い、やはりディーゼル然としたもの。
しかし、一旦車内に乗り込むと、静粛性が高く、エンジンの存在を忘れてしまいました。
で、まずここで驚いたのは、そのフィット感。
シートポジションをあわせ、ステアリングを握ると、初めて乗る車なのに、初めてではないような感覚に陥りました。
あるべきものがあるべきところにあり、自然なポジションがとれるということが、至極当たり前でありながら、最も重要であることを再認識しました。
SKYACTIV-DRIVEと冠された6ATをDレンジにいれるとシフトショックは皆無。
ブレーキペダルからアクセルペダルに右足を踏み替えた際に、違和感を感じて思い出したのが、オルガン式を採用したアクセルペダル。
これは慣れの問題でしょう。
右足をゆっくり踏み込むと、当たり前ですが、スルスルと走り出しました。
一つ、二つと交差点を曲がるうちに気づいたのは、その乗りやすさ。
全幅1.840mmと、MPV並みの広さを誇りますが、その大きさは全く感じず、一回り小さな車に乗っているような感覚。
見切りのよさや、適切なシートポジション、そして、アクセルやブレーキ、ステアリング操作に対し、リニアな挙動を示すことや、ボディ剛性の高さ、静粛性等、全てが高いレベルにあるからこそだと感じました。
そして何より、驚いたのは、やはりそのトルク。
正直、慣れないアクセルペダルのせいもあり、交差点からのゼロスタートでは、少々もっさり感がありましたが、所謂中間加速、20km/hから50km/hに加速しようと、少しアクセルを踏み込むと、瞬時にトルクが立ち上がり、1.5トンのボディを、いとも簡単に押し出しました。
このトルク感は、大排気量とも、MPVのターボとも違う感覚。
回転数が上がらなくても、トルクを出すのはディーゼルの特権。
この、常用回転域でのトルクの厚さは非常に乗りやすいし、安心感をもたらしてくれます。
その反面、その時の、エンジン音はかなり勇ましい。
決して不快な音ではありませんが、結構勇ましい音が、室内に響き渡りました。
もう一つ気になったのは、停止中にアイドリングストップした後、再びエンジンが始動する時の振動で、これが結構大きめ。
前者のエンジン音については、ある意味個性とも言える部分ですが、後者の振動については、まだまだ改良の余地があるように思いました。
インテリアで気づいたのは、今までのマツダ車に採用されていた、センターインフォメーションディスプレイが廃されていたこと。
センタークラスターの一等地には、ナビが鎮座しており、その下にエアコンの吹き出し口、さらにその下に、時計やエアコンの温度表示等があるという、普通のレイアウトとなっていました。
あと、やはりインテリアのカラーが黒一辺倒なのは芸がない。
また、サイドモニターの映像が、ルームミラー内に表示されるのは、なかなか新鮮な感覚でした。
総じて、約10分程度の試乗でしたが、前述のように、初めて乗る車でありながら、既に体に馴染んだ感覚を受けたのは、これが初めて。
自分にとっては、かなり衝撃的な一台。
それでいて、低燃費かつ軽油であることから、所謂「エコ」な時代に即した環境性能を持っています。
エコ=低燃費という間違った図式を前面に打ち出し、他の魅力がないかのような車が多い中、基本性能を高めたところ、結果として、環境性能も高めることができたという、マツダのSKYACTIV技術は、至極正論であり、理にかなったもの。
これが本来のクルマ造り、いや日本のモノ造りではないか。
まだまだ改善の余地はあるものの、非常に完成度の高いCX-5。
久々に目から鱗が落ちた車です。
ただ、このディーゼルで19インチタイヤ装着車は、
注文から工場出荷まで約3〜4ヶ月かかるとのことなので、要注意。
ちなみに、画像の後ろに見えるガソリンの試乗車はベロシティレッドマイカでしたが、これに女性が乗ると、結構お洒落かつ知性を醸し出しそうな雰囲気。
やはり、マツダ車には、赤が似合います。
Posted at 2012/04/28 21:27:23 | |
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