謎のリフレクターの正体 これは使える！

先日、右側通行用リフレクターに交換したレポートをしました。
https://minkara.carview.co.jp/userid/2537399/blog/39347583/


しかし、見てください。


左が、オリジナルの左側通行用リフレクター、右が今回の新品。
オリジナルがH4バルブを時計回りに角度をつけて挿入されていますが、今回の新品は、まったく角度がついていません。
ロービームが真上を向いています。

H4ヘッドライトのおさらい


バルブの中には、ハイビームとロービームのフィラメントが入っています。
ロービームのフィラメントには下側に光を遮断する板がついています。


ハイビームは、ヘッドライト全部を使って光を放ちますが、


ロービームは、上半分しか使いません。
おかげで、下のほうを照らすようになっています。

そして、オリジナルの左側通行用はバルブの差込に角度をつけて、ロービームは左肩上がりの配光をだしています。


右側通行用のヘッドライトであれば、上の図のように、右肩上がりの配光でなくてはいけません。

つまり、H4バルブの刺さる角度は、反時計回りに傾いていないといけないはずです。

しかし、今回の新品は、まったく角度がついていません。
おそらく、これは、右側通行、左側通行、両方に対応したリフレクターであると思われます。

海外では右側通行用として販売しているので、鵜呑みにしてしまいました。
やはり、実物を良く観察して、調べないといけないですね。
混乱させてごめんなさい。

結論：
謎のリフレクターの正体は、純正の左側通行、右側通行、両用の汎用リフレクター。
日本で使うにも問題ない。

でも、ヘッドライトのリフレクターを再生産してくれるだけでもありがたいことです。


10年ぐらい前に、1950年式のドイツ車のレストアを手伝いましたが、機械式のボルテージレギュレーターの新品が、ボッシュから出てきました。
ヨーロッパの部品の供給体制には、本当に頭が下がります。

しかし、コストダウンは再生産部品にも表れているようです。