こんばんは~
今日の車名にまつわる話は、いつもは乗用車シリーズをお届けしていますが、今回は働く車、中でもトラックのちょっと珍しい名前がついたいすゞエルフマイパックのお話です。
「車名博物館」より。
今から40年以上前に、FF(フロントエンジン・フロントドライブ)方式の小型トラックが存在していたことは皆さんご存知でしたか?その名は「エルフマイパック」。トミカでその姿を見たことがある人はいると思います。
エルフマイパックはキャビン前方中央に縦置き搭載したエンジン/トランスミッションによって前輪を駆動するFF車なのです。リアにはフレームを介してタイヤが ゙一応″付いているだけの状態と、画像でもわかると思いますが、何ともまあユーモラスな姿をしています。
実は、このクルマは荷物の積み降ろしの負担を軽減する為に、いかにして低床にするかという発想から生まれました。荷台高45㎝は当時のエルフの約80㎝に比べると約半分の数値でした(現在の軽トラック・スズキキャリィの荷台床面地上高は65㎝)。リアデフやプロペラシャフトなどの邪魔者がありませんから、荷台の架装が計り知れないほど自由な点が特徴なのです。
マイパック(MIPACK)は、英語で「全能の」、「力強い」を意味するalmighty(オールマイティ)と、英語で「包み」を意味するpackからの造語。「荷物を大切に包んで運ぶ力持ち」を意味します。一説ではネタ元はFF車としてエンジンやミッション、デフなど駆動関係のメカニズムを前部に集約したことから、前=MI、集める=PACKとダジャレで命名したという逸話も残されています。
1972年4月に発売し、1979年5月までの総生産台数は832台。超レア車です。
皆さん、どうでしたか?
ではまた明日~
Posted at 2017/02/01 21:44:02 | |
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