先日、12月3日に、マツダファンフェスタで開催される、マツダ耐久レースに参戦してきました。
ナイトー自動車チームとしては、第一線のSUGOサーキットから始まり、九州オートポリス 筑波サーキット 富士スピードウェイ 袖ケ浦フォレストパーク(台風のため中止)
最終戦の岡山国際サーキットを戦ってまいりました。
最終戦を前に、年間の総合ポイントは、ナイトー自動車シルバー号は2位でした。
ポイント1位の佐〇さんのチームは3戦出場してすべてクラス1位&総合1位の圧倒的な速さでした。
シルバー号が逆転優勝するためには、シルバー号が総合優勝し、佐〇さんチームが3位以下という結果が求められます。
岡山国際サーキットでの最終戦はスポット参戦で更に競合チームが参戦するので、総合優勝はかなり難しい状態でした。
私は、スポット参戦で打倒、ナイトー自販シルバー号を掲げ、赤いNBロードスターで参戦しました。
エントリー名は「ナイトー自販赤い刺客ロードスター」です。
ドライバーは、私、中〇君、榎〇さんの2人での参戦でしたが、榎〇さんが仕事が忙しく、走れなかったので、中〇君と二人で走ることになりました。
予選は、私が1分56秒2で走り、グリッド順位は4位でした。かなり上出来でした。シルバー号は、水温が上がらず、可変バルタイが作動しなかったため、16位くらいに沈んでおりました。
予選を終えて、車のチェックをしようとしていると、スタッフの方が来られて、「内藤さんの赤いロードスター、白煙が出ているので検査するように。」との事でした。
エンジンも調子がいいし、特に何もないように思っておりましたが、エンジンルームを開けると、オイルが吹いておりました。
原因を探してみると、オイルはパワステオイルで、パワステポンプから出るパイプにクラックが入っておりました。
会場にはNBロードスターがたくさん来ておりましたが、知り合いは一人もおらず、部品の交換もできない状態でした。
ここでリタイヤか・・・
と思いましたが、今回は自分一人で走るわけではないので、何とか走れるようにしようと思い、急きょパワステを外して走ることにしました。
幸い、ドライバーの中〇君は整備が出来るのと、スタッフで来てくれていた中〇君の弟さんもトヨタディーラーで整備士です。
自分を含め3人でパワステを外し、ステアリングラックの中のパワステオイルを抜きました。
奇跡的にラックのパイプの蓋をする為の22mmのボルトを持っていたので、蓋をして再車検を受けました。
スタッフの方に、「パワステレスで走るん?」と言われましたが、まぁ 普段シルビアで295のSタイヤで走っているので大丈夫かなと思っておりました。
ファーストドライバーは中〇君です。
練習走行で、1分56秒6で走っているので、ドライビングはかなりうまいと思います。
燃費走行は後半を走る僕やするので、燃費は気にしなくていいから思いっきり走るように指示しました。
走行時間は1時間 or ガソリンメーターが1メモリ減るまでの走行です。
ガソリンは、ジャッキで車を傾けて超々満タンに入っております。
ですので、メーター1メモリで、ガソリン5分の2くらいを使用したことになります。
ローリングスタートでレースが始まり、序盤に元気なNDロードスターを先行させて、中〇君はクレバーな走りをしてくれました。
総合10位から7位位を走行しており、「もっとプッシュしていいよ。」と指示を出しましたが、やはりマツ耐は燃費のレースでもあるので、終始クレバーな走りに徹してくれたようです。
総合6位くらいで車を受け取り、後半の走行を自分が走りました。
携帯をつないでいないので、ピットからの支持もなくひたすら走り続けました。
規定回数のピットインを遅らせたため、赤い刺客ロードスターは、かなりの間、総合一位を走行しておりました。
ピットインで順位を落としましたが、自分は走行中、自分が何位で走っているのか解らず走っておりました。
レース後半で、有力チームがガス欠でリタイヤし、コース脇に停止しているのが見えるようになりました。
レース中、佐〇さんチームのロードスターも、源さんチームのシルバー号も全く見かけることが有りませんでした。
佐〇さんも源さんもリタイヤしたのでは?
もしかして表彰台も見えるかも!!。と期待が持てました。
スポット参戦で遊びで参加しているので、携帯をつないでおりませんでした。
ピットと交信できないのが本当に痛手でした。
レースが無事に終わり、
パドックに入り、順位を聞くと、源さんのシルバー号が総合2位との事でした。
自分たちは、源さんチームの17秒遅れで3位との事でした。
シルバー号の後ろ姿が見えていればもう少しプッシュして、刺客としてシルバー号を打倒できたのに・・・少し心残りでした。
それでも、スポットで参戦して、パワステレスの状態で総合3位は本当に嬉しかったです。
1位はやはり佐〇さんチームでした。
暫定表彰とシャンパンファイトでは、佐〇さんチームの完全優勝を本当に祝福させて頂きました。
6戦中4戦が有効ポイントですが出場した4戦が全て総合1位ってすごすぎます。
・・・・その後、正式なリザルトが掲示されました。
何と、1位のチームのイエローフラッグの見落としが2回あり、順位の変動が有りました。
1位の佐〇さんチームの24秒後に源さんシルバー号、更に17秒後に、私たち赤い刺客ロードスターでした。
言えろフラッグっ見落とし1回で30秒のペナルティーです。2本で合計1分のペナルティとなり、源さんチームが1位 私たち赤い刺客が2位、佐〇さんチームが3位となり確定しました。
何と奇跡的に、ナイトー自販シルバー号が2年連続のマツ耐年間チャンピオンになりました。
「本当に、こんなことってあるんじゃね!!!。」って感じです。
・源さんチームの最終ドライバーのTDCは、佐〇さんチームのイエロー1回を知っていたらしく、最後まであきらめずに、粘り強く走りぬいたそうです。
そして24秒遅れでフィニッシュし繰り上げ優勝に成りました。
・僕の赤い刺客ロードスターは何も知らずにひたすら走っておりましたが、源さんチームの17秒遅れでした。
もし後ろ姿が見えていたら、燃費を気にせず、シルバー号を抜いていたと思います。
私たちが1位で源さんたちが2位だと、年間優勝には成りませんでした。
・あとパワステのトラブルでリタイヤしなくて本当に良かったと思いました。
もし自分たちが走っていなければ、佐〇さんチームは2位までしか順位が落ちず、やはり年間優勝に成りませんでした。
・前回の袖ケ浦のマツ耐が台風で中止にならなければ、袖ケ浦で佐〇さんの優勝が決まっていたと思います。
・無理をしてSUGOまでマツ耐を走りに行った、ナイトー自動車の若手にも感謝です。本当に僅差のポイント差でしたので、全戦参戦の30ポイントのボーナスポイントが最後の最後で役に立ちました。
色々な事が重なり、私たち赤い刺客チームは図らずも、佐〇さんチームに対して刺客としての役目を果たし、源さんチームは年間優勝しました。
源さんチームの年間優勝に少し貢献したので、源さんの代わりに来年1月の東京オートサロンのマツイダブースで催される表彰式に出させていただくことになりました。
シルビアで走る以外に、来年の楽しみが出来ました。
来年はもう少し軽い気持ちでみんなで参戦し楽しもうと思います。