ハイレゾ音質並のDVD-Audio

最近気が付いたのですが、このＳ２０４のコマンドシステムNTG4.5ではハイレゾ音質(24bitまで)のDVD-Audioが再生出来るのですね。

コマンドシステムの説明書に目を通していない方は私の様に気付かれていないのではないでしょうか。



＜そもそもDVD-Audioってなに？＞

　CDの７倍の容量を持つDVDを利用して高音質を目指して造られた規格ですが、同時期に発表されたSACD(Super Audio CD)との規格争いに負けてしまい、現在ではほぼ死んでしまっている規格です。現在では再生できる機器も少なく、一部のハイエンドなプレイヤーが再生に対応している程度のようです。また音楽ソフトに関しては、今もかろうじてネット通販にてわずかに購入が出来る様ですが、クラシックやジャズの音源くらいしかありませんので、私の聞きたいソフトは無いと言う事になります。

ただ、音質はハイレゾ音源ファイルと同等のサンプリング周波数192kHz、ビット深度は最大24ビット（ダイナミックレンジ144dB）まで対応していますので、このまま使わずに放っておく手はないでしょう。
発売されているソフトが無ければ自分でDVD-Audioのメディアを作ってみるまでです。



moreやe-onkyo等でハイレゾ音源を購入しオーサリングしDVDに焼くのが、一番簡単にDVD-Audioを作成できそうですが、今回はいきなり高価なハイレゾ音源を購入せずに、手持ちのCDをアップサンプリングして擬似的にハイレゾ音源を作成し、それをDVD-AudioにしてＳ２０４のコマンドシステムにて音質を体験してみたいと思っています。


まずは手順ですがネットで「DVD-Audio 作成」とかと検索するといろいろ出てきます。
私が参考にして作成した手順です。（ハイレゾ音源をお持ちの方は③④の手順だけでＯＫです）

①CDをPCに「.wav」として取り込む
　　「Windows Media Player」やフリーソフトの「foobar2000」などを使う

②取出した音源をアップサンプリングする
　　フリーソフトの「Upconv」でサンプリングレートを96000、ビット幅24bit、高音質データ（非圧縮HD）にアップサンプリングをする。（この段階で元音源と作成した音源の聴き比べをすると差がわかる）
　
③オーサリングをする
　　フリーソフトの「DVDa-author」にてISOファイルにエンコードする。

④DVDに書き込みをする
　　手持ちのライティングソフトかフリーソフトの「DVD Decrypte」にてISOファイルをDVD-R等に焼く



オーディオメニューでの再生ですので下段のメニューにはDVD-Aという表示が出て来て無事再生されました。

今回作成したDVD-Audioは高音の伸びが有る女性ボーカルの楽曲で作成でしたが、モスキート音が聞こえない５０過ぎのバカ耳の私でも、明らかに元音源のCDよりは音質が滑らかと言うか、深みが有るように感じる事ができました。

週末にパソコンショップにて久々にDVD-Rのスピンドルを買って来て、もっといろんな曲で試してみようと思います。NTG4.5が搭載されている方でしたら一度お試しになられては如何でしょうか。