【4輪遍歴】4輪遍歴　第6弾　NA6CE S spl. 　MY1992

当初の辞令では
シンガポールへの赴任期間は4年間。
　　
つまり、
1999年5月～2003年4月までの4年間を
無事に勤め上げれば帰国できる筈だった、と。
　　
任期満了による帰国を疑っていなかったボクは、
2002年のとある日にオーナー様との共同出資で
1台のクルマを購入することにしました。
　　

オーナー様にとっては
初めて所有する自分名義の愛車。
　　
ボクにとっては
参代目となるロードスターです。
　　
オーナー様が選んだクルマは
期せずして弐代目と同じ1992年式の
黒いSスペシャル。
　　
テンロクの後期モデルをベースに、
リアウィングを標準装備とし、
ビルシュタインのサスとBBSホイールを履いて、
Engルームにタワーバーを装着した
走り重視のパッケージかと思いきや、
スカッフプレートやキックプレート、
ボディソニック(死語?)付きの
くそ重たいシートを備えた
豪華仕様としての側面もあったグレードです。
　　
とは言え、
ウチのコはオーナー様が見つけた時点で
リアウィングが外されて、
TEINのサスとSSRのホイールに
換装されていたので、
Sスペシャルの面影を残すのは
室内に移設されたバッジと、
ナルディの革巻ステアリングくらい でしたが…
　　
ロドを買うことになったきっかけは
深夜にオーナー様と交わした電話での会話。
　　
「最近はNAが安くなったよね～」　
「50万円も出せば
いいタマがあるらしいよ？」
　　
という流れから、オーナー様に
コンビニで中古車雑誌を買ってきてもらい、
目ぼしいクルマを拾い出して、
翌日には現車確認に向かうと言う
電光石火の早業炸裂。
　　
結局、江戸川区の某専門店にて、
広告に掲載される前の
入庫したての車体を見つけて
引き取り決定。
　　
オーナー様的には、
店頭で見つけたテンハチの
Sr1.5の限定車(Sr2と同じファイナルを
持つRS-LTD)が第一希望だったようですが
予算を1.5倍以上上回る価格に
断念せざるを得なかったようです。
　　
その点、
身請けしてきた参代目は
左リアフェンダーに凹みがあるものの、
6点の貫通式ロールバーが装着された車体、
使用感のないハンドルとシート
(前オーナーは社外品に換装していた模様)、
走安性を無視したかのような
ネガキャン効き捲くりのヤンチャな佇まい、
超元気なEng、拳が入る大口径マフラー等、
一通り手が入った仕様で戦闘力的には十二分。
　　
実は、この参代目の購入価格は
予算を10万円ほどオーバーしたのですが、
中古車購入のエピソードを添えて申し込む
カーセンサーの懸賞にオーナー様が当選し、
賞金10万円をゲットしたことで、
結果オーライという強運ぶり。
　　
ところが2003年になって、
ボクの任期が2年延長されたので、
オーナー様がシンガポールに
越してくることとなり、
参代目は友人に預かってもらうことに。
　　


で、帰国した2005年7月に
参代目を引き取り、
そのままディーラーに検査入院。
　　
この時は通常の定期点検メニューに加えて、
サスのOH、ブッシュ交換、タイヤ交換、
ヘッドガスケット交換、マフラー交換、
コーティング、アライメント調整等
40万円近くを突っ込み、軽くレストア。
　　
その後は、
タイミングベルト交換、ウォーターポンプの交換、
強化クラッチへの換装、
ハイテンションプラグコードへの換装、
タイヤ交換　等の消耗品を換えるだけで
2010年12月までの5年半、
距離にして23,000km強を
大過なく走ってくれました。
　　
帰国してから判ったのですが、
参代目のEngは内部にも
一通り手が入っていたようで
4速が吹け切る前に速度リミッターが効くと言う、
パワー感ありありの快速仕様でした、とさ。
　　
Engに限らず、
とにかくバランスが取れた乗りやすいだった参代目。
　　
だからこそ、2人乗車であったにも係わらず
峠でリッターバイクを追っかけたり、
ロド仲間との高速ツーリングでは
余裕で頭を張れたのだと思う(笑)
　　
　　
初期型のロードスターは
ドコで見かけても目で追ってしまうほど
今でも大好きなクルマなのです。
　　
ガレージに余裕があれば
参代目を手放すことはなかったのに、、、
と思わないでもありません。
　　
今一度ロドを手に入れるとしたら、
4度目となるNA型を狙うか、
最新型のND型に行くか…
　　
ボクらにとってロードスターとは、
思わずそんな想像をしたくなる
魅力を持ったクルマなのです～♪