リアピラーバー自作（１）

巨大プロジェクトも年内に終わる事が出来て、あとは地味な仕事をこなすだけとなりました(^-^)/

こういう職業をしていると試作品を作った余りの部品が出てきます。
いつもは必要ない物ばかりですので切り刻み廃却してしまうのですが、今回は外径25.2mm、肉厚5mmのシームレス引抜き鋼管（全長700mm）2本、正ネジ＆逆ネジが切られたロッド各1本、中間ジョイント、固定ナットが出てきました。

ロッドは車用の部品なのでネジは標準ピッチのメートルネジではなく、細目ピッチですので強度もあります。

これを繋いでいけばターンバックルが出来ますので、効果があると言われているリアピラーバーを作成してみる事にしました。

ロッドのネジを潰さないように中間ジョイントを介し旋盤へセット。
正ネジと逆ネジがありますので、チャック軸に対し、正回転＆逆回転にしたりチップホルダーを付け換えたりしながら切削していきます。

外径25.2mmー片側肉厚5mm×２ですので、ロッド外寸をネジの首下ギリギリまで14.1mmで寸法を追い込み、あとはパイプへセットした時に差し込む分の長さへ切断。

プラハンで叩きこめば入るくらいの寸法に追い込んでありますので、そのままコンコンと。

外径寸法を大きく切削してしまうとガタが出てしまい芯振れが発生します。
出来るだけマイクロメーターを使用してコンマ台まで切削加工してください。

接合部をTIGで軽く全周溶接していきます。
MIG半自動ですと肉厚が5mmですので熱を入れていけば片寄りが出やすく芯ズレが起こり易くなります。（手溶接の場合）

※MIG半自動溶接でパイプ等を全周溶接する時はサーボモーターを介したチャックで掴み行ないますが、センター決めなどかなり工数が掛かりますのでTIGで溶接しました）

正ネジと逆ネジの物をパイプに入れた溶接品が出来たら、中間ジョイントへ差し込みます。
これで元となるターンバックルが出来ました☆

～（２）へ続く。

次回はまた暇が出来た時になりますので、少し間が空くかも💧