BELLOF Sirius ZETA Neo  

車幅灯。
愛車の左右両端を示す灯火類である。

昨今の自動車における灯火といえば、NBOXカスタムに見られるように、どぎつい青色LEDのライン発光のように法令的に何らポジションランプと見なされぬような、ただただイルミネーション要素に主眼を置いたチンドン屋やイカ釣り漁船のようなものが非常に流行しており、自動車メーカー自らがそのような下品極まるイルミネーションを得意気にウリにして出すということは、自動車業界の健全化と発展を日頃願って止まない小生としては情けなく嘆かわしい限りである。
もっとも、そのような下品極まりないイルミネーションやガンダムのような変形ロボット風の昨今のボディ造形に魅力を感じる低レベルな消費者の幼稚性にも大いに問題があり、そこに目を付け商売に繋げるという自動車メーカーとしての矜持やプライドをかなぐり捨てたホンダというメーカーこそがしたたかであるとも言えよう。

しかし、この製品はそれら低俗極まりない灯火類とは一線を画す。
ベロフ Sirius Zeta NEO Ⅱ T10 7500k。
その7500kという鮮烈な白色LEDにより、周囲へのアピール要素や夜間のファッション性も抜群の本品は、｢ただ灯火類の法令を満たすだけではつまらない｣、｢ちょっとワルそうに見せたい｣という、チンピラになりきれない中途半端なマイルドヤンキー層の需要を見事に取り込むことに成功している。
このイルミネーション要素に主眼を置いたポジションランプを装着したとき、インプレッサ WRX sti A-Lineは摩天楼の夜景のごとく都会的な輝きを放ち、NBOXカスタムに見られるような最新のカーイルミネーションシーンへの仲間入りを果たす。
流石にこの変化には、小生の自尊心も大いに満たされた次第である。
¥2,980と非常に高価ながら、ベロフという一流ブランドをまとう誇りはむしろ何物にも代えがたいのではなかろうか。


1/100秒の技術から1/1000秒の技術へ
GVF インプレッサ WRX sti A-Line。