旅から帰って来て数日間、ずいぶんと寒い日が続いています。北国では雪が降り続き新潟では電車が立ち往生、ひとつ間違えば私もハマっていたかもしれません。
ところがロマンスカーの展望席は途中から雨模様。湯田中駅に着いた時にはしっとりと雨に濡れていました。
家を出るとき、「長野は雪だろう」と靴まで準備して出かけたのに...。雨の中、傘をさして歩きます。もうすぐ温泉街の入り口まで来たところで目の前で車が急停止。何かと思ったら、サルが道路を横断しているではありませんか。そのまま道路を横切り、温泉のパイプの上を器用に歩いて川を渡ります。
前回、秋の旅行で同泊の方からお話を伺っていたので温泉街にサルが現れるとの情報も仕入れていたのですが、こんなに早くお目にかかれるとは...。そう、ここはおさるが温泉に入ることで有名な‘地獄谷温泉‘にほど近い場所にあります。そのおかげで外国人の姿が多く、スノーモンキーとして親しまれています。
宿に到着すると荷を解いて温泉へ。外湯には宿で借りた鍵を使って入るシステムです。専用の手ぬぐいにスタンプを押して集め、最後にお薬師さまにお参りします。
まずは一番湯へ。先客があり水でお風呂を埋めています。「こんなにぬるめて大丈夫なの」と思い湯船に手を入れると熱いのなんの。とても入れるものではありません。源泉がそのまま注がれているため、誰もいないのなら入れる状態になるまで10分ほどかかります。後から土産物屋のおばちゃんに聞いたのですがやはり埋めるとのこと。地元の方もやっているので公認のようです。
そんな洗礼を受けて2番湯から3番湯へ。途中夕食も済ませ、宿へと戻ります。熱い湯のおかげで体はポッカポカ、部屋にはファンヒーターも用意してありましたが最終日まで、一度も世話になることはありませんでした。
翌日には9湯全てを巡りお薬師様へ。手を合わせてお願い事をします。
「いつまでもこうして温泉に浸かりながら旅が続けられますように」と。
でもよくよく考えたらとんでもないお願いをしてしまったものだと気づきまいました。
旅ができるということは自分自身が健康でなければならないし、多少のお小遣いも無ければならない。そして世の中が平和であり、地球の気候変動に左右されず、温泉が湧いていなければ、お風呂に浸かることも出来ないのです。
今こうしてのんびりと旅が続けられること、それがどれだけ贅沢なことか、改めて考えさせられてしまいました。
(人''▽`)ありがとうございます
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Posted at
2018/01/14 22:39:20