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2016年10月10日
第三十話 ロスマンズ黄金時代
第三十話 ロスマンズ黄金時代







<このブログは走る保険屋「サトスケ」と走る軽貨物車「カピたん(プレオバン)」そしてサトスケ20年振りのバイク「ヒバたん(CBR1000RR)」を取り巻く日常の物語である。物語はフィクションであり登場する人物や団体は実在する物とは関係ありません>


前回までのあらすじ:ヒバたんが身に纏うロスマンズカラー。世代的にロスマンズの由来から歴史まで何も知らないヒバたんとカピたんにレクチャーするサトスケ・・・




サトスケ「ロードレース世界選手権(以下WGP)でロスマンズホンダのスポンサードを始めた85年、ホンダはエースライダーであるスペンサーをトップカテゴリー500ccクラスと一つ下の250㏄クラスにダブルエントリーさせた」

カピたん「ダブルエントリー!?」

ヒバたん「無謀なチャレンジなんだナ」

サトスケ「ホント無謀だよナ(笑)ハードなレースを1日で2本こなす訳だからね」



85年 500㏄クラス フレディ・スペンサーとNSR500




85年 250㏄クラス フレディ・スペンサーとRS250RW


ヒバたん「しかも500㏄250㏄じゃ乗り方も全然違うんじゃないのかナ?」

サトスケ「鋭いなヒバたん。重さからパワーまで全く異なるマシンを乗りこなすなんて並大抵の事じゃない。ツーリングじゃなくてレースでの話しだからナ」

ヒバたん「サトスケはアタシ(初の大型バイク
を未だに乗りこなせていないもんネ(笑)」

サトスケ「煩いよ(笑)」

カピたん「それでスペンサーはどうだったんスか?」

サトスケ「見事に両クラスでチャンピオンを獲得。同シーズンでのダブルタイトル獲得と云う快挙を成し遂げたんだ!」

ヒバたん「Amazing !! 伝説にもなる訳なんだナ」

カピたん「サトスケが『』呼ばわりするのも納得ッスね」

サトスケ「だろ?初めて見たWGPがそのシーズンだったんだからスペンサーとロスマンズに惚れちゃうのも分かるだろ?」

ヒバたん「ロスマンズカラーってカッコイイだけじゃないんだネ」

サトスケ「そう云う事。歴史あっての格好良さだよ。更にその85年シーズンは他にもロスマンズを格好良いライダー達が駆っていたのヨ」



85年 ランディ・マモラ
身体が小さいゆえにコーナーリング中にアウト側の足をステップから離して乗る通称「マモラ乗り」で人気に。一見でたらめフォームだが速い。




85年 ロン・ハスラム
スタートが絶妙に上手い。誰よりも早く1コーナーに飛び込む。通称「ロケット・ロン」。しかし早いのはスタートだけと云う少し残念なライダー。




85年 ワイン・ガードナー
猛々しいライディングフォームが特徴。ロスマンズブルーのマシンを駆る彼に付いたあだ名は「ブルーサンダー」。サトスケがスペンサーと並び大好きなライダー。



カピたん「個性的なライダー達が居たんスね」

サトスケ「もう当時のオレは連中にメロメロよ。そこからオレのバイク人生がスタートしたワケだ」

ヒバたん「それでその後のスペンサーの活躍はどうだったんだナ?」

サトスケ「それがだな、残念ながらスペンサーのピークはその85年シーズンだったんだ。その後はケガとか体調不良でイマイチ揮わなかった・・・」

ヒバたん「それは残念なんだナ」

サトスケ「でも代わりに翌年からワイン・ガードナーがロスマンズホンダを引張っていく様になる。そして翌々年の87年に彼はチャンピオンになる」



87年 ワイン・ガードナー
スペンサー不振の86年シーズンをロスマンズホンダの事実上のエースとして経て翌年87年には見事チャンピオンに輝く。



サトスケ「ガードナーもスペンサーと並びロスマンズホンダを象徴するライダーの一人さ」

ヒバたん「乗り方がカッコイイんだナ」

サトスケ「お、分かる?他のライダーのハングオンよりひときわガバ!と開いた足と上半身を前傾させるその攻撃的なフォーム・・・カッコイイよな」

カピたん「で、ガードナーはその後どうだったんスか?」

サトスケ「これまた残念な事にチャンピオン87年の一回きり。その後はケガでシーズンを棒に振ってばかりだったナ。しかしケガと闘いながら92年に引退するまでロスマンズホンダで走り続けた姿は格好良かった・・・記録より記憶に残るライダーだな」



92年 ワイン・ガードナー
転倒しボロボロになったマシンで尚走り続ける。結果なんて関係ない。その熱さたるやカッコイイ以外の何物でもない。



カピたん「記録より記憶に残る・・・サトスケ好みなライダーっすね」

サトスケ「さすが相棒。オレの好みが分かってるナ」

ヒバたん「他にロスマンズライダーは居ないのかナ?」

サトスケ「89年エディ・ローソンと云うライダーがヤマハから移籍してきてだナ」



89年 エディ・ローソン
前年の88年にヤマハでチャンピオンを獲得し鳴り物入りでホンダに移籍。移籍1年目の89年再びチャンピオンに。異なるメーカーで2連覇の偉業を達成。



ヒバたん「2年連続チャンピオンなんて凄いんだナ」

カピたん「しかもヤマハとホンダの2メーカーっすか」

サトスケ「確かに凄いライダーなんだけどサ・・・」

ヒバたん「けど?」

サトスケ「前年までマルボロカラー(タバコブランド)のヤマハ(当時ロスマンズホンダ最大のライバル)に乗ってたクセに、いきなりロスマンズでチャンピオン獲るなよ!みたいな。オレ的にはそれが許せなかったんだよナ~」

カピたん「複雑ッスね・・・」

サトスケ「更にチャンピオン取ったらその一年きりホンダをあっさり離脱・・・それって有り~?って思ったナ。しかし彼がロスマンズホンダ最後のチャンピオン・・・偉大な事に変わりはないんだがね」

ヒバたん「何があったか知らないけど随分なヤツね・・・」

カピたん「彼がロスマンズライダーの最後のチャンピオンっすか・・・じゃあ、その後のライダー達は大した事なかったッスか?」

サトスケ「いや。ロスマンズ時代にはチャンピオンを獲得出来なかったが凄いライダーが居る。ミック・ドゥーハンだ」




91年 ミック・ドゥーハン
離脱したローソン、ケガに苦しむガードナーに変わってエース格に上がってきたのがドゥーハン。残念ながら93年にロスマンズがホンダのスポンサードを終了するまでの間にチャンピオンを獲得する事は叶わなかったが翌年94年~98年まで5年連続チャンピオンと云う偉業を達成する。



ヒバたん「5年連続チャンピオン!凄いんだナ!」

サトスケ「ああ。でもその時はロスマンズじゃないんだよナ~。皆さまご存知のレプソルカラー」

カピたん「サトスケ的には残念この上ない訳ッスね」

サトスケ「そうなのヨ。当時は何でロスマンズはスポンサー降りちゃったんだよ!?って悲しみに明け暮れていたサ」

ヒバたん「オーバーなんだナ」

サトスケ「いやいやホントに。それまでオレはずっとホンダのバイクに乗って来てたから自分は『ホンダファン
かと思い込んでいたんだが、違ったと分かったのがこのレプソルカラーに変わった時だったんだ」

カピたん「と言うと?」

サトスケ「何故かこの偉大なチャンピオンである
ドゥーハンを応援する気にならなかったんだよ・・・原因を考えるとロスマンズじゃないから』しか思いつかないんだ」

ヒバたん「ふ~ん・・・」

サトスケ「WGPから
ロスマンズが無くなっちゃってから別にホンダの応援じゃなくても良いや~って・・・。多分ロスマンズファン』なんだよね。オレ」

カピたん「へ~。そうなんスか?」

サトスケ「それが証拠にロスマンズで有れば何でも好きになっちゃうんだヨな・・・」




その他のサトスケが好きなロスマンズ・マシーンたち


WRCのスバルレガシィ

サトスケはロスマンズカラーであればバイクに限らずクルマだって好きになってしまう。
ロスマンズカラーは平凡な4ドアセダンすら勇敢に変貌させる。これぞロスマンズマジック!
(注:細かい事を言うと写真のは多分WRCではないと思われる。WRCでレガシィがターマック(舗装路)をこのカラーで走った事は無いハズ。でもカラーリングはWRCのと大体一緒)





グループCのポルシェ962C(?)

実はサトスケはこのカテゴリーにあまり詳しくない。しかし文句なく格好良い一台。





パリダカのパジェロ

RVとレーシングカーの格好良さはそれぞれ別の線上にあると思うが、このパジェロはレーシングカーと同一線上を感じさせる一台。RVすらレーシングカーに見せてしまう。さすがロスマンズマジック。






WRCのランチアストラトス

ストラトスと云えばアリタリアカラーが定番だが、中々どうしてロスマンズカラーも決まってしまう。ちなみに写真のはワークスじゃなくてプライベーター。多分。





WRCのルノー5ターボ

WRCにはプライベーター達の手によって数々のロスマンズなラリーカー達が出場していた。他にもBMWのM3とかランチア037とかフォードエスコートRSとか・・・挙げていたらキリがないけどどれも格好良い。




F1のウィリアムズ・ルノーFW16

アイルトン・セナが最期に駆ったマシン。正直コレに乗るまでサトスケはセナがあまり好きじゃなかった。でもひとたびロスマンズドライバーになった途端に好きになってしまう、コレまたロスマンズマジック。




カピたん「こりゃまた統一感ないと云うか見境ないッスね・・・」

サトスケ「いーじゃん別に!恋は盲目って言うだろ?オレはロスマンズに恋してるんだッ!!」

ヒバたん「こ、恋?・・・ハハハ」



おしまい


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Posted at 2016/10/10 22:28:25

イイね!0件



この記事へのコメント
2016/10/11 10:29:45
当時ロスマンズカラーのバイクが鮮烈な優勝を果たした事でサトスケさんの脳内に強くレーシングカラーとして残ったんですね・・・そしてホンダのカラーが変わった途端に熱が引いて本当に好きだったのは「ロスマンズカラー」って判明した、と こんだけ日記に書けちゃう位ですし凄い好きなのですね。


そしてヒバたんはもうロスマンズカラーなので良いとしてカピたんはお仕事兼用車だからストライプとかラインとか「ロスマンズ」とか入れるのはやっぱり難しいのかな?wそれともまさかそのうちオールラッピング・・・!?
コメントへの返答
2016/10/11 10:59:02
こんにちは~青汁さん♪

言われてみると確かによくココまでカラーリング一つの事で長文が書けるな・・・自分(笑)
ロスマンズ症候群とでも言いましょうか?完全に逝っちゃってますナ(^_^;)

カピたんのロスマンズ化・・・常に妄想してます(爆)
ストライプの入れ方とかイメージは殆ど固まっていたしりて・・・
イヤ、仕事の車だから出来ませんけど。やりませんヨ!!絶対に(笑)
2016/10/11 18:27:39
サトスケさん♪♪こんばんわ~(≧▽≦)ゞ

85年のスペンサーから始まって
ロスマンズカラー乗りのライダーが
写真入りで よーくわかりやすくて
頭の中が整理されて大変スッキリしました!
ローソンて 、ヤマハとホンダでタイトル取ったんですね!!
凄い、というかなんて云うか…( ̄▽ ̄;)

ランチャとか ルノーもロスマンズカラーあったんですね♪♪かっこいいですね~(o^^o)

それにしてもサトスケさんは相当にロスマンズ好きなんですねぇ(o^^o)



コメントへの返答
2016/10/11 19:13:13
こんばんは~@cyanさん。
歴代ロスマンズ乗り特集(?)お楽しみ頂けたようで嬉しい限りです。
車にも似合ってしまうロスマンズカラー・・・素敵すぎるッ!(笑)

ローソンって・・・実は凄いライダーなんですヨ。
彼の功績はチャンピオン獲得だけでは無いんです・・・
ローソンがロスマンズホンダにやって来た89年、NSR500は大変革されます。
それまでの「ホンダらしい」開発の方向性とは全く違った物をローソンは要求したそうです。
そして移籍1年目のチャンピオン獲得。開発の方向性が間違っていなかった事を結果で証明して見せます。結果、その後のNSRの開発の方向性そのものを変えた・・・とも言われています。

ローソンが居なければ@cyanさんのNSRも、もっと違うバイクになっていたのかもしれませんよ(驚)
2016/10/11 19:40:31
えー(๑¯ㅁ¯๑)!!
MC18と MC21はよく比べられて
トータルバランスが良くて乗りやすいのがMC21だと言われてますが…
それってローソンのエッセンスが入っているからなんですかねぇ(o^^o)

それにしても膨大なお金がかかるレーサーの開発の
ホンダのそれまでのレシピをローソンが変えてしまったとしたら 凄い話ですね!!
それでなおかつ結果を残すなんて、凄いですね
O(≧∇≦)O
コメントへの返答
2016/10/11 20:38:23
おお!何とマニアックなご意見(笑)

ローソンのエッセンス・・・
確かにローソンはNSR500に「トータルバランス」を求めたらしいです。
80年代「パワーのホンダ」「ハンドリングのヤマハ」なんて言われていた時代、ヤマハでチャンピオンを経験したローソンはヤマハで培った技術をNSRに盛り込んでいったのでしょうね。
書籍からの受け売りですが彼の乗った89年NSR500の後半戦はフレームのそこかしこに溶接跡が見えます。元からパワーの有ったNSRにハンドリングを求めフレームの修正を重ねた結果だとか・・・

MC21にその「トータルバランス」の思想が受け継がれていても不思議はないですね・・・
MC21登場が90年なので直近の89年のレーサーの技術がどこまで盛り込まれたかは知る由も無いですが、当時、確かにそれまでのNSR250Rとは方向性が違う感じを受けた事は鮮明に覚えています。
改めて振り返ってみるとローソン・エッセンスが入っていたのかもしれませんね(驚)
2016/10/11 22:13:28
(・∀・*)なるほどぉ…

NSRのフレームに溶接跡がたくさん(๑´^`๑)ンー
色々妄想してしまします!
超一流のライダーと超一流のメカニックが作り上げるマシン!かっこいいですね~(o^^o)
でも~ …ヤマハは面白くなかったでしょうね…(>︿<。)
なんだかとても熱い時代ですね~(´∀`*)

私のNSRに ほんのちょっとのローソンのエッセンスが入っているかもしれないと妄想しつつ
ニヤニヤしながら運転したいと思います
O(≧∇≦)O
コメントへの返答
2016/10/11 23:06:09
一台のマシンに携わった沢山の人々。そしてその数だけドラマがある。だからこそ我々を魅了して止まないんじゃないでしょうか?

NSR・・・レースと市販車が直結していたあの熱かった時代の申し子。
これからも大切に乗っていって下さいネ!
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