(
前編からの続きです)
「サイコー、ビアンテ」
「Zoom-Zoom, Tall」
なぁんて懐かしいキャッチコピーが蘇ってくるビアンテは、ヤングファミリーを想定した背高な三列ミニバン。
そんな若者前提のフロア高やステップ高が、膝を悪くした母の乗降にいつの間にか不向きとなってしまったことから、我が家のビアンテはスライドドアという強力な武器を持ちながらも、ここ最近比重が増している両親の生活サポートシーンでは、急速に影が薄くなってしまいました。
このために私は、我が家のミニバンにおける絶対条件の「6名乗車」を維持したまま、もっと乗降性の良いマツダ車がないか、年末年始に急遽検討を開始した・・・というのが、前編までのあらすじ。
ただ、ここまで事情を説明してみたところで
「アクセラやデミオがしっかりカバーしているんだから、問題ないのでは?」
そんなツッコミが入るのも、まぁ当然のことですね(^_^;)。
たしかに私だって、実家のアクセラと我が家のデミオが母の送迎役で満足のいく活躍をしてくれていれば、わざわざ事を荒立ててビアンテ代替の危機を煽るようなことはしません。
なのに、何故こんな展開になっているかというと・・・実は大変困ったことに、
アクセラとデミオの座面高さは、足腰の悪い母にとっては、逆に
「低過ぎる」のです・・・。
とくに酷いのが・・・他でもない実家の
アクセラの助手席(-_-;)。
我が家のDJデミオと比べても明らかにヒップポイントが低いBMアクセラ。
乗り込む際には一見問題がないようでも、いざ母が降り立とうとすると、沈み込んだ座面からお尻を浮かせるのにホント「ひと苦労」なんです。
(これ、RX-7への乗り降りで私自身が苦労しているのと同じですね・・・爆)
いつだったか、私が良かれと思ってアクセラを路肩ギリギリに寄せたら、車道と歩道との僅か数センチの段差が逆に障害となって、結局は母がお尻を浮かせられなくなり、慌てて歩道から距離を離して停め直したこともあるほど。
アクセラのAピラーにアシストグリップでもあれば随分と話は変わってくるのですが、現在の”魂動デザイン”のクルマには、そんなユニバーサルデザイン風な装備なんて期待する方が無理というものです(^_^;)。
いやぁ・・・前車の初代アテンザスポーツワゴンからの代替検討では、間違えても座面が高くならないようには気を付けていたものの、まさか座面が低過ぎて支障が出ることになるとは、夢にも思いませんでしたよ。
ん?
「だったら、文句ばっかり言わずに座面の嵩上げでもしてやれよ」
って?
ごもっとも。
でもね・・・昨年4月の納車の僅か数日後、どうも母が助手席への乗り降りに苦労しているようだと父から聞かされた私。すぐさまGW連休にカー用品店やホームセンターを探し回った挙句、汎用のシートクッションを二枚重ねにして、実質的に1センチ程度の嵩上げを早々に実施済み。今回はその上での話だったのです。
逆にいえば、これがもしラックススエード/レザーの裸のシート座面のままだったら、いかに悲惨な状況だったか・・・ということでもあります。
とまぁ、感覚的な話ばかりしていてもイマイチ判りにくいので、一般的に乗降性のひとつの目安となる「ヒップポイント高さ」の数値で比較してみましょう。
「すべて本」や関連書籍で調べてみた限り、我が家のマイカーたちの数字は
・ビアンテ前席 :
708mm (二列目:789mm/三列目: 861mm)
・DJデミオ前席 :
556mm (後席:566mm)
・BMアクセラ前席 :
527mm (後席:539mm)
ということで、一目でわかるビアンテのダントツの高さと並び、やはりアクセラの低さが際立つ結果となっていて、クッションの追加で少々嵩上げしたところで大勢に影響がないことにも、思わず納得^_^;。
ちなみに、前席と同様に低めなアクセラの後席に関しては・・・昨夏の体調悪化以来そこの住人となってしまった父には、座面の低さよりもむしろ、足払いスペースの狭さが乗降時のネックとなってしまっているようです(-_-;)。
このように、乗降性にはヒップポイント高さだけでなく、ドア開口部の形状だとか、外から座面までの水平距離など、様々な要素が絡んでくるのが実際のところで、一概にその数値だけで白黒付けるわけにはいかないのですが、ひとつの目安として、母にとって最適なヒップポイント高さのゾーンは、嫁さんのDJデミオでさえやや低めである事実を考慮すると、おそらく「570mm」前後ではないかと思われます。
さてさて、ここに今回、私が代替検討をしてみた「とある候補車」の数字を並べてみたら・・・
(後編につづく)
Posted at 2015/02/23 22:08:52 | |
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隠れ家のビアンテ | 日記