2007年08月29日
第2話「旅立ち」
ガンダムMk-IIを奪取しようとリック・ディアスでグリーン・オアシスに潜入したクワトロは、侵入を察知して出動してきたジム隊と居住区で戦闘になる。クワトロ達はジム隊をスピードで圧倒するが、そこにティターンズのカクリコン・カクーラー中尉が操縦するMk-II2号機が現れる。
クワトロ 「ロベルト、アポリー、ガンダムMk-Ⅱを捕獲するぞ」
連邦兵 「好きにしやがって!ぬう!速すぎる、まるで赤い彗星だ!」
クワトロ 「来たな!Mk-Ⅱだ。アポリー、見えているか?」
アポリー 「クワトロ大尉、Mk-Ⅱです」
その混乱の中、逃走したカミーユは思う。
カミーユ 「許せない…!あの軍人達ティターンズだからといったって、
地球生まればかりを使う軍隊に、何ができるんだ」
テンプテーション艦長のブライト・ノアもその建物にいた。
ブライト 「何をしている!警報が聞こえないのか!」
エマ 「ブライトキャプテン!」
ジェリド 「どうせ、隕石流がコロニーに穴でも開けたんでしょ」
ブライト 「地球から上がってきたばかりの貴様に、何が判断できるか!
3号機のチェックが終わり次第出させるんだ!
パイロットの手配はついているのか!」
連邦兵 「テンプテーションのキャプテンが指示するのかよ!」
ティターンズのエマ・シーン中尉は、墜落したものの損傷が少なかったMk-II3号機で出撃しようとするが、突然現れたカミーユに機体を奪われてしまう。
連邦兵 「おい、お前!」
カミーユ 「うるさい!」
エマ 「あなた、何をするの!?」
ブライト 「3号機をいじるな!」
カミーユ 「危ないですよ!」
エマ 「ガンダムMk-Ⅱを知っている?どういう子?」
カミーユ 「オヤジのコンピューターから
データを盗み出したのが、役に立つなんて」
ブライト 「エマ中尉、降りて!そんな簡単に動かせるものじゃない!」
エマ 「やめなさい、坊やのいじるものじゃないわ!」
カミーユ 「怪我をします、外に出ていてください!」
技術士官の父を持つカミーユは、事も無げにMk-IIを動かし始め、それを見ていたブライトは、カミーユにアムロ・レイの再来を感じる。
ブライト 「アムロの再来だ…!もしあいつが操縦しているのなら…!」
カミーユ 「そこかい!逃がさない!そこのMP!一方的に殴られる、
痛さと怖さを教えてやろうか!」
カミーユの目的はただひとつ。尋問で自分に恐怖を与えた憲兵に復讐することだった。
ブライト 「何をやっているんだ!?あいつは」
クワトロ 「なんだ!?アポリー、やめろ!敵じゃない」
アポリー 「しかし」
カミーユ 「そうだ、僕は敵じゃない。あなた方の味方だ!」
カクリコン「ば、馬鹿な」
カミーユ 「証拠を見せてやる!」
クワトロ 「証拠!?」
カミーユの乗るMk-Ⅱ3号機が2号機を攻撃する。
ブライト 「あいつ…、あの感覚はやはりアムロだ。誰だ、ヤツは!?」
カミーユ 「コックピットを開けるんだ!
さもないと、ビルごとお前を潰しちゃうぞ!」
カクリコン「うぁ!なぜ、こんなことになるんだ!?」
ブライト 「降りるんだ、カクリコン中尉、聞こえるか?
私はブライト中佐だ。ここは敵に従え」
カクリコン「了解。降りるぞ、3号機、聞こえるか?」
カミーユ 「了解した」
カクリコン「降ろしてくれ!」
カミーユ 「ティターンズのクセに!」
クワトロ 「3号機のMk-Ⅱ、信じられるようだな。
ロベルトはどうした?脱出をする」
カミーユ 「僕の家が…」
クワトロ 「どうした、ついて来ないのか?」
カミーユ 「いえ、行きます。連邦軍は嫌いですし、
なによりもティターンズはもっと嫌いなんです」
クワトロ 「よし、そのかわり必死で着いて来いよ。
ティターンズの追撃隊はすぐに来る」
Mk-II3号機を使って目的を果たしたカミーユは、連邦軍やティターンズに対する憎しみから、クワトロに加勢し、そのまま彼らについてグリーン・オアシスを旅立つ。
ブライト 「バスク・オム大尉。なぜガンダムMk-Ⅱの訓練を
こちらでやっていたのですか?
グリーンノアⅡでやっていれば居住区への被害はなくて済みまし…」
居住区でのモビルスーツ訓練に疑問を感じたブライトは、ティターンズ総司令官バスク・オム大佐に理由を尋ねるが、正規の連邦軍人である彼は、ティターンズのエリート意識の逆鱗に触れ殴り飛ばされてしまう。
エマ 「ブライト中尉!」
バスク 「放っておけ。一般将校は黙っていろ!
ここはティターンズの拠点である!
正規の連邦軍とはやり方が違う!」
ブライト 「ティターンズであろうとも、
同じ連邦軍であることには変わりないでしょ」
バスク 「ここはジオンの残党と手を組んで、反地球政府の運動をやる、
エゥーゴを倒すための中心基地だ。
コロニーの先住民のスペースノイドの都合を考えて作戦ができるか!」
ブライト 「基地化を進めれば進めるほど、
逆に反地球連邦の組織を育てるだけです!
なぜそれがお解りにならないのです!」
カクリコン「黙れと言っている!」
カクリコンもブライトを殴りつける。
ブライト 「貴様、上官に向かって…!」
カクリコン「ここはティターンズだと言った。一般の軍律は通用しない!」
ブライト 「反感を育てておいて何を言うか!」
ザコ 「一般将校は黙っていろ!」
ブライトは周りを取り囲まれ、制裁を受けた。その光景を見ていたエマは、自分のいるティターンズは正しいのか疑問を持ち始めた。
ティターンズの追撃を振り切ったクワトロ隊は、母艦アーガマに向かう。
クワトロ 「どうか?」
カミーユ 「あ…大丈夫です。どのくらいで落ち着けますか?」
クワトロ 「30分というところかな」
カミーユ 「30分…」
クワトロ 「どうしたのだ?」
カミーユ 「宇宙は慣れないものですから…」
カミーユは宇宙を見ながらつぶやいた。
カミーユ 「はぁ…とても懐かしい感じがする…」
次回予告
戦艦アーガマに、ティターンズのエマ・シーンがやってきた。
彼女の持ってきた手紙は、卑劣な内容であった。カミーユは激怒し混乱した。
その行動が、カミーユに最も悲惨な光景を目撃させる。
次回、機動戦士Zガンダム、カプセルの中。
君は刻の涙をみる・・・
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Posted at
2007/08/29 07:54:10
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