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2008年11月12日 イイね!

「 決断!! ガミラス絶対防衛線突入!! 」#59


「総統、いよいよショーの始まりです」
「フフフ・・・。諸君、ヤマトの最後には拍手のはなむけを忘れぬようにな」

ヤマトの動きは司令本部のデスラーも見ていた。

「おい、どうだ?ヘボ運転手」
「そうヘボヘボって言うなよ」
「悔しかったらすり抜けて、ヘボでないところを見せてみろ」
「くそ~、意地でも通り抜けてやらぁ」

ヤマトはガミラスが仕掛けた機雷群の中をゆっくり進んでいた。島の握る操縦桿は小刻みに動いている。

「おかしい、おい、おかしいぞ!前方の機雷が動いてるんじゃないか?」

突然島が声をあげた。

「またまたぁ、ダメだと人のせいにしちゃって」
「艦長!前方の機雷が毎秒2センチずつ間隔を狭めてきています」
「ええ、ホント?」

古代が驚いて目を丸くして叫んだ。

「後方の機雷も、全く同じ動きを示し始めました」
「艦長、突起物から電磁波を発しています」
「島、気をつけろよ!電磁波に引っかかっても爆発するからな」
「えっ!」

古代は心配そうに前方を見つめていたが、いたたまれなくなって島に声をかけた。

「島、止まれ、ストップだ、ストップ!」
「いやぁ、俺は突っ切ってみせる!」
「いあ、お前が上手なのは分かったよ。そこを曲げて何とか止まってくれぇ、頼む!」
「いやだ!」

手を合わせて島に頼む古代に、島は意地を張った。

「島、制動をかけろ」

沖田の声が響く。

「あっ、制動を、かけます・・・」
「制動をかけろ」
「制動、かけます」
「まったく、今日はエンジンの性能テストでもやっとるのかなぁ、止めたり動かしたり・・・」

機関室の徳川には状況が伝わって来ない。今日はやたらと忙しい日だ。

「森、この機雷をコントロールしている機雷が近くにあるはずだ。それを見つけ出せ」
「はい」
「コントロール機雷の発信装置をまず取り除いてしまわねばならん。真田君、処置を頼むぞ」
「はい、アナライザー、アナライザー・・・」

アナライザーは医務室の佐渡の前にいた。

「ロボットが酒飲んじゃいかんちゅう法律はないんじゃい。さぁ飲め。遠慮せずに飲め。盛大に飲め、ホラ」
「ワタシハ ロボット ソノヨウナモノニハ キョウミアリマセン」
「今さら気取るな。お前にも酒の味を教えてやる」

佐渡はコップの酒をアナライザーにかけた。

「スイブン 83パーセント エチルアルコール 15パーセント ヒッ」
「どうじゃ、うまかろうが、うまかろうがな・・・」
「アナライザー、どこにいる?大至急探索艇へ乗り込め」
「アナライザー、仕事らしいぞ・・・」
「ヒッ」

医務室を出ていくアナライザーに佐渡が独り言のように呟いた。

「人使いが荒いからな、ここは・・・」

「タダイマ」
「アナライザー、たるんどるぞ貴様!」

格納庫に現れたアナライザーは真田に怒られながらも探索艇に乗り込んだ。



Posted at 2008/11/12 09:12:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ

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