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車体性能は抜群、外観も◎。が、商品企画でやっちまった感がある点は否めない - ジェイド
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mabots
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ホンダ / ジェイド
RS(CVT_1.5) (2015年) -
- レビュー日:2017年9月6日
- 乗車人数:2人
- 使用目的:その他
おすすめ度: 2
- 満足している点
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乗った感じはまさにシビックといった形でミニバンのユサユサ・ふわふわ感といった違和感は皆無といえる。ドライブポジションは高い座面を強要されることはなく、通常のセダンと同じ視点を持てる。ステアリングフィールも素直で、ハンドルをすっと切れば切った分だけ応答遅れなく曲がりレーンチェンジが楽しい。大きくステアリング切り込む。すると、車体の横剛性の高さとリアサスの追従性の高さから、車体が歪まずにリアが追従してくる感を感じることができる。始めて運転する方でも車両感覚はつかみやすいほうで、狭い道でもぐんぐん入り込んでいけ、市街地ではキビキビ運転できると実感できるだろう。どんな車にフィーリングが似ているかという点でいうと、輸入車だが1.2Lターボのメガーヌ・ゼンに近い。Sモードも変に回転を上げ続けずに使いやすい。ダンパー・バネ・タイヤのフィーリングは適度な締まった感があり、路面状況がよければ乗り心地は良い。ドライブフィールに関しては久しぶりの「さすがホンダ!」。
外観もフロントサイドウィンドウのラインが下がっていてウェッジシェイプが崩れている点が残念だが、その点を除けば全体的に格好いい。ワイドアンドロー感もでており、ミニバン感は本当にない。また全高が 1.55m を切っているため、立体駐車場に格納するのも問題ない。キビキビ運転できる点も踏まえ、普段市街地で通勤に使う場合などは大変使い勝手が良い。
これから入手される方は、2017年現在中古車市場で高年式低走行車が割安に入手できるので、うまくマッチする場合はとてもコストパフォーマンスに優れている。
- 不満な点
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先代ストリームや先代オデッセイ( RB3 / 4 )の出来が良かった分、残念な点が目立つ。
第一に価格とエントリーモデルの設定である。先代ストリームでは 200 万以下〜という予算感で、二列目ベンチシート (後期型は中央席が使えなくなったが) が提供されていた。しかしジェイドは 6 人乗りモデルのみ、かつ、スターティングプライスが 250万〜となっており、想定予算から少なくとも 30 万円以上高くなってしまった感をストリームのユーザー層はもってしまうだろう。一方、先代オデッセイユーザー層の観点で考えると、実用性の高い3列目と上級セダンのような上質性が250万〜提供されていたことを考えると両方の価値が無くなった上に、ダウンサイズされて価格帯は一緒という状態になっていまい、価格合理性がないのである。
次に三列目の安全性である。三列目の乗員はリアハッチの一部に頭を突っ込む形で座るような状況になる。実際に追突されても耐えられる構造になっていたとしても、精神的な安心感とは到底離れたところにある三列目シートとなっており、少なくとも私は三列目に人を載せた状態で10km以上の距離を移動したくない。実際にショールームで3列目に座った状態でリアハッチの開閉を営業マンにやってもえれば (逆の組み合わせもよいだろう) いわんとすることは伝わると思う。先代ストリームでは二列目の座席の下部に足を滑り込ませることでなんとか三列目の人も足場をやりくりできていてその空間効率性確保への姿勢に敬服したものだが、その居住性はジェイドにはない。全長は長くなったにもかかわらずである。
ドライブフィールに関して細かい点であるが、RS グレードはステアリングフィールや車体剛性などこれだけしっかりしているにもかかわらず ECO モードを切ってもアクセルを踏み込むとペダルの踏力を重くしてくれ、解除することが出来ない。スポーティー方向にバランスを取ろうとしたときにややこの点がバランスに欠くと感じてしまった。
- 総評
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車体性能はまさにシビック、外観もかっこよい。しかし、商品企画でやっちまった感がある点は否めない。先代ストリームの車格やステップワゴンの価格帯を考えても、二列目ベンチシートで 210 万円〜 のエントリーグレードを用意したり、リアオーバーハングを延長して三列目乗員の頭上空間を安心感のもてるものにして、足元スペースを MM 思想で何とかするなどの工夫があればより魅力が増していたのではないだろか。
※試乗自体はは2016年に実施。2017年現在はシビックが5人乗りで登場するため、三列目が不要でスポーティーワゴンが欲しいユーザー層はシビックに流れそう。
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