
以前(20年ほど前)Sinnは廉価な時計でした。
一般の時計店で売られる事も無く趣味雑誌の中ページや裏ページの広告にひっそりと掲載されていた時代が続いていました。
その中で代表的なのがSinn 156B。
確か初めて見たSinn 156Bの価格は115,000円だったと思います。
大きくて無骨で荒削りな外観から受ける印象は時計というより航空機の計器盤のようでした。
同じカテゴリーに属するオメガスピードマスターはムーンウォッチとしてブランドイメージも高く、品質と価格のバランスが非常に良くマッチした時計でした。内容から言ってもかなりバーゲン価格だったと思います。
そしてブライトリング。
一時は倒産の危機にあいながらも名前は残り、新生ブライトリングとして生まれ変わって新しいユーザーを獲得して行ったのはご存じの通りです。
それに比べてSinnは割合に日陰の存在でした。
時計業界の中ではドイツ製という希有な存在で、一部のマニアには受けても一般には認知され辛い存在だったようです。
1980年代になってクロノグラフブームが起こり、クロノグラフならなんでも高価になりだした頃のこと、Sinnも徐々に価格高騰の煽りを受けました。
レマニア5100はストップウォッチの分針と秒針が同軸に存在する独特のクロノグラフ構造で、今時のクロノグラフのようにシースルーバックにして見せるような魅力的な機械ではないムーブメントを搭載しているにも関わらず、見やすさ重視を望むユーザーから指示を受けました。
ポルシェデザインがこのムーブメントを使った時計をポルシェ・ミリタリーの名で185,000円で販売した時にはイメージから来る格安感がありました。
一時期、これを持っていたのですが、竜頭が弱くて2度ほど修理をしたのですがまた同じ箇所が壊れてしまって5100ムーブメントは2度と持つまいと心に誓いました。
「Sinnが5100のムーブメントを搭載した機械を製造中止する。」そんな情報が入って来たのが2000年頃だったと思います。
そうなるとコレクターとしてはまた欲しくなります。
Sinn 156Bは分厚くて重そうな外観にも関わらず裏蓋が丸く膨らんだタイプの旧型はフィット感も良くて気になっていた存在でした。
そこで最終生産分を小柳時計店さんから購入しました。
最終の価格が236,250円。
シリアルは156.2963です。
オリジナルのベルトは革製なのですが、オプションの金属ベルトを取付けてあります。
ベルトは確か25,000円ほどの格安価格だったと思います。
YAHOOオークションにもいくつか出品されていた事がありましたが、現時点ではひとつも出品されていませんので、購入された方達は大切にお持ちなのだろうと推察します。
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Posted at 2007/08/28 13:11:49