Vmax17 Beringer ラジアルマスター点検・清掃

5年以上前まだ土浦に南海部品があった時代に南海部品のデモで見かけてタッチの軽さから気にはしていたBeringerマスター、握力の弱い私的には是非とも入れたいアイテムでいつもの頭の片隅にありました。
しかし片側で7万円以上というお高い価格設定に加えVmax17に入れたという情報などが少なく、ずっと躊躇していました。
東京モータサイクルショーで展示していて試しに握って軽さを再実感して物欲が湧き出てきたのでした。
色々ググっているといいカタログが出ておりBeringerのWebサイトよりわかりやすく、どのマスターを選べばよいか判明したためフィッティングの実験してみることにしました。
http://www.beringer.fr/cat/caten.pdf

調べた型番を使ってヤフオクで検索してみると、ありました。CB1300に使っていたというリザーバー別体型のブレーキとクラッチマスターセット。
特に競ることもなく開始価格で落札して、手元に届きました。

税込51,624円なり
左右セット+ミラーホルダー+リザーバータンクなどを新品で購入すると15万円を超えることから、ヤフオクでかなりお安く手に入れることができました。
落札したリザーバータンクがブレンボ製、または蓋だけブレンボだったというのはご愛嬌です。

この状態でレバーを握って動作させると動きの軽さが実感できます。

が、よくみると
・ベアリングの外周が錆びている
・バンジョーのメッキが錆びている
・リザーバタンクのナットが錆びている
など、必ずしも保管状況は良くなかったことが伺えます。

命を預けるパーツですので分解して状況を確認します。

クラッチ側はシールがダメになっていましたので、OHキットを発注しました。

シールが膨潤したようになってダメになっているのは少し気がかりです。ブレーキフルードにさらされる前提で設計されているはずなのに膨潤するとは...

OHキットが手に入るというというのもBeringerのいいところかもしれません。ただしバラでは購入できずキット単独になるので、バラで購入できるNisshinのラジアルマスターなどと比較するとお高くなるのが難点ですが..

清掃、ナノコロスプレーでベアリングを再潤滑し、二硫化モリブデングリスで必要な部分を潤滑してやると各部の動きもさらに良くなりました。

組んでみました

クラッチレバーはヤフオクの写真で塗装痕があったため剥離剤をかけてみると

立ちごけっぽいダメージの痕があったためパテ盛りしてヤスリでならして後ほど塗装することにします。