2008年02月16日
何故か子供のときから普通の人が見えないものが見えたり、見えないけど確実に感じたりする、時にリアルに声も聞こえる。
よく「霊能者として仕事をしたら・・・」と言われるが、見ようとして見えるわけではなく、聞こうとしても聞こえない。
きっと様々な要素が絶妙に揃い整った時に意思とは無関係にその現象は起きるのでしょうか・・・。
新潟から福島県に向かう高速にはいくつかのトンネルがある。
夜の9:00頃、そう古くないが結構長いトンネルに入ったときだった
オレンジ色に照らされたトンネル内は意外と視界は良好だった。
ご存知だろうか・・・業務用の自転車を。
子供の頃に目にした行商の魚屋さんや富山の薬売りの方が重い荷物を積む為にフレームもひときわ頑丈そうな黒の自転車を。
決定的な特徴は停める為のスタンドで、Uの字”やIの字”型ではなく
地面につく部分はカタカナのロの字”になる安定を考えた堅牢な構造でいかにも重い荷物を載せるのだとわかる特徴である。
FMラジオが雑音に変わったトンネルにはいる・・・懐かしさかられながら・・・無関係に車はどんどん進んでゆく・・・
小豆色の合羽の上下を着て、合羽のフードはかぶっていない頭には白っぽい毛糸の帽子で、はみ出した髪は最近見かけることの無いあのチリチリのパーマの黒髪である。女性であろう。
艶の無くなった黒の長靴を履き、思い自転車なのだろう、やや外股気味に漕いでいる。
時速90km程度だったが対面通行の高速道路なので前方からの対向車が来ないか確認しながら、おばさんの自転車が不測の突風に煽れれて来ても大丈夫な様に100m程手前からセンターラインを跨いで走る。
助手席の妻が「何してんの?寝てるの?!」
「自転車が居るからだよ!危ないだろ・・・」
と言う間に、おばさんの自転車はフェンダー横に・・・ふと顔を見る。
顔の部分が真っ黒で何も見えない・・・一瞬である。
妻が「何処に?!」・・・「ほら!助手席から見えないのかぁ!」
と言いながらバックミラーを見たがオレンジ色に照らされたトンネル
には誰も居ない・・・奇異に見えるのは天井のジェットエンジンの様
なスプリンクラーだけであった。
ロードスターでオープンで走っていたら顔が見えたのだろうか!?
・・・変な疑問がわいてきた。
家族の為に、女の身でありながら木箱を積んで今も走っているのだ
ろうか・・・早く明るい場所へ旅立って欲しいと願った。
Posted at 2008/02/16 13:54:05 | |
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