←プロパンガスの適正価格(?)をネットで見たら都市ガスの2倍なのね。
サラリーマン時代、新築のマンションを買ったとき、業者からオール電化を勧められたが断わったことがある。
わざわざ風呂の湯や調理の熱に電気を使わなくてもガスでよいと思ったからだ。
そもそも最近のエネルギー=電気という発想自体がおかしいのだが…。
IHのエネルギー変換効率が90%だとしても発電の際、火力発電なら40%~60%のエネルギーは無駄になっているし送電線で更に5%程度無駄になっている。
燃料の持つエネルギーを100として40%の電気を送電して5%無駄にして38%でそれを90%のIHで熱に変えると34.2%
だったら、最初からガスで料理したりお湯を沸かしたらよいのだ。
N*K高校講座・物理で実験していたが、お湯を沸かすときの効率はガスが40~51%、IHが(中華なべ)50~(底が平のステンレス鍋)80%だった。
IHが80%なら火力発電に投入された燃料の熱は30.4%しか使えていないし、IH+中華なべ(50%)で料理したら19%しか利用できていないことになる。
また、発電所の熱源が
核燃料だったら、30%しか電気にならないし、使用済み核燃料は発電量の20%を冷却期間に必要とするから差し引きで24%の電気にしかならない。
その24%に送電損失5%かけると24×95=22.8%しか利用できない計算だ。
たったの2割!
これでは地球を温めるために核燃料を燃やしているようなものだ。
核燃料で調理することはないから、ガスとの比較はしないが、勿体無い。
ってことで家庭で料理用の熱を利用した場合の効率は、
ガスが40~51%>電気は19~30%
トータルで考えて、
電気を熱に変えるのはエネルギーの無駄使いなのだ。 但し、工業用など精密な制御が必要な場合を除く
さて、プロパンガスの価格は自由価格の話です
つまり、地域の業者が自由に決められるということですね。
聞くところによると燃料価格が上がったときは、値上げをするが、燃料価格が下がっても円高になっても値下げについては知らん顔らしい。
そういえば昔、知人がプロパンから都市ガスに切り替えるときに値下げするから切り替えないでくれと再三の値下げ提示で半額以下の都市ガス並か少し安い(?)価格まで提示してきたといっていたから、高めの設定だったのだろう。
知人は目の前まで都市ガスの菅が来たのに切り替えない理由がないのと今までの価格がボッタクリだったと判明して、余計に怒っていた。
まぁ 当たり前ですな。
今まで都市ガスの2倍の価格で買っていたのは、ガス管が整備されていなかったので、仕方がないしありがたかったとしても
競合した途端に「値段を半額以下でも合わせます!だから捨てないで!!」では、今までの料金はなんだったのか?
火に油というか、騙された気分にもなるというもの。
もっといえば、業者がトータルで赤字にならないように他の客に値上げを押し付けるかも知れない。
継続した結果、自分のガス代が安くなっても他のお客に迷惑がかかるかも知れないと思ったら気分の良い話ではない。
そもそも「都市ガス並に安く供給出来るなら最初からそうしろ!」という反発まで考えなかったプロパンガス販売店(経営者も従業員も同罪)がアホ過ぎる。
本当に地域に貢献するという気持ちがあれば、適正利潤以上は還元するのが当たり前だろう。
客の足元を見て、値上げだけして、原料が値下がってもその分はポケットに入れるようなのは、搾取だとは思わないのだろか。
情けない経営者だ。
マインド(性根)でいうと”奴隷根性”ですな。
富を得るには他者から奪うしかないと思っている貧しい思想、プログラムで動いているのだろう。
反対に”王様マインド”ならどうするだろうか?
王様は奴隷と逆に”与える、価値を創造する”という考えらしい。
難しいが、頭の体操だと思って考えてみよう。(王様がプロパンガスを売らないって話は別にして)
一時的な燃料の値下がりや円高ならそれは、既存設備のメンテナンス、設備更新に回し残りは内部留保。
中期的に利益が出て使い切れないほど、余ったのなら、従業員とお客に還元する。
還元の仕方は、それこそアイデア次第。
単純に単価を下げる以外にも
景品、商品券、現物(使用料に応じてボンベをサービス)とか
震災や停電関連なら発電機という手もある。
ガソリンの発電機だと結構、騒音が大きいがガス式の発電機は音が小さいので非常用電源として家庭でも使える。
カセットコンロのボンベだとすぐに燃料が無くなるが、大きなLPガスボンベなら容量が大きいので長時間使える。
LPガス式発電機をメーカーとタイアップして安く作ってもらい、無償もしくは格安で提供すれば、新しい用途が生まれLPガスの需要も増える。
将来の売り上げ増の種まきも出来ると思うのだが。
今頃 言っても 被災地や避難所にはもう間見合っているのかも知れないが、意外とこういう考え方がプロパンガス業者の生き残る道かもね。
都市ガス化されて既存の需要は減る一方だとしても新しい用途を提案したらいいのにと思う。
震災時に電気やガスが止まってもLPガスならボンベさえあれば止まらないから暖を取ったり調理が出来る。
発電機に使えば非常用電源が確保できる(しかもガソリン式より静音)
ガソリンは長期保管が難しく劣化するが、LPガスボンベならガソリンより長期保存可能。
将来は燃料電池用の燃料としてもLPガスは使えるのだから適材適所だろう。多分。
あと
天然ガスの注意点としては「汲み取り式トイレで冬に中でセーターを脱がないこと!」(静電気でガス爆発する危険あり)
↓ブロパンガス 適正価格?