ホイルのバランスウエイトにはアルミテープを貼ってあります.
大昔のOptionなどで読み覚えました.
万一のバランスウエイトの脱落を防ぐのが目的です.
サーキット走行などでこれが外れると後続車に対してたいへん危険ですから.
あ、うそです、、、サーキットは走りません.
ここで使うアルミテープとは、設備工事やダクト工事で使われる硬めのアルミ箔に粘着剤が付いたものです.
ポリエステル・フィルムにアルミ蒸着加工をした「キッチン・テープ」とは全くの別物です.
4年ほど前にタイヤを組んだ時に貼ったテープですが、糊が残る事もなく奇麗に剥がれます.
バランスウエイトもいさぎよく剥がれてくれました.
ショウシャインでひと拭きしたらあっさり奇麗になりました.
大変行儀がよいですね.
彼らが未練がましく糊や強力両面テープの残骸を残さないのは、
貼る前に固形ワックスをかけておいたからです.
だから接着力が強力すぎず、はがそうとするとうまく剥がれます.
これはボディ塗装面にデカール(和製英語でステッカーとも言いますが)を貼る前処理として有効です.
「貼る面の油分を奇麗に除去して」ステッカーを貼ると、数年で剥がせなくなるはずです.
さらに年数が経つとステッカーの表面がひび割れて塗装面と同一化します.
その時には粘着剤もステッカーのフィルムも完全にどうにもならん状態になってしまいます.
ステッカーさんは自分の事しか考えていません.
言うならば、万一剥がれて文句を言われる事がないように、
今日、今、貼られた瞬間に完全にくっついてしまえば、
それで仕事は終わりなのです.
タイヤを組み換えず捨ててしまうなら構いませんが、
タイヤを組み換えて使うなら一旦貼ったバランス・ウエイトは数年後に必ず剥がさなくてはいけません.
タイヤ屋さんの工具箱の年期が入ったマイナス・ドライバーで遠慮なくこじられてからトドメにラッカーシンナーでガシガシ擦られ、
あるいは強力両面テープが真ん中の層で剥離してこびりついたまま構わずその上にかぶせるように新しいバランスウエイトを貼られたり、
そういう始末がとにかくイヤなのです.
貼ったものはいつか剥がさなくてはいけないと考えるべきです.
貼ったものが永遠に剥がれなければよいと思うのは「その仕事」した業者さんの考え方です.
どうせ剥がすのは自分じゃないんだから、二度と剥がれないように貼るのは正しい処置とも言えるでしょう.
何につけ「シールを貼る」のは簡単ですが、それを剥がすのは大変困難で、半分くらいは塗装を痛めず剥がす事自体不可能だと思います.ぼくの見解では直前に固形ワックスを塗らずに貼ったステッカー、シール、ボディのストライプなどは数年経つともう二度と剥がれないでしょう.過去に黒いロードスターに貼った白のカッティングシートのストライプ(しかも屋内用のサインシート)の剥離をお手伝いした事がありますが、絶望的な戦いでした.もちろん勝利はありませんでした.
某政治家の方も私のバランスウエイトのような潔さ、身の引き方を見習って欲しい所です.
Posted at 2010/08/28 22:15:41 | |
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お掃除 | 日記